合コンの現実は厳しい。と感じた時に読みたい本。

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この記事のポイント。

現実は自分の理想通りにはなりません。しかし、理想通りの人生を歩むことが出来なかったとしても、幸せになることは出来るとアルバート・エリス(2018)は言います。

そのためには、性格ではなく考え方を変えることが必要になります。自分の中にある「ねばならない」や「べき」という非合理な要求を、「こうなったらいいな」という望みに変えていくのです。

「こうなったら嬉しいけど、そうならなくても生きていける。だから、こうであるべきというのはおかしい」自分の非合理な要求に自分で気づき、反論していくことが大切です。合コンの現実が厳しい時に読む本です。

▼本文はここからです。

性格ではなく、考え方を変える

合コンでも恋愛でも仕事でも自分の思った通りにいかないこと、とても多いですよね。沢山のことを経験していく中で、現実は厳しいということを僕たちは知っていくことになります。その厳しい現実の中でも幸せになれる方法があると著者のアルバート・エリスは言います。自分の思い通りにならなくても、理想通りの人生を歩めなくても幸せになることはできるということです。とても気になりますよね。ではどうすればいいか、その方法は、「性格ではなく、考え方を変える(アルバート・エリス,2018)」ということです。

この本の著者であるアルバート・エリスは、アメリカの臨床心理学者のあいだで、フロイトやロジャーズと並ぶ、三大心理療法家の一人として評価されています。そのアルバート・エリスが考え出した「論理療法」によって、性格ではなく考え方を変えていく、その方法がやさしく説明されているのがこの本になります。

非合理的な思いこみに反論する。

「論理療法」の考え方の基本は、自分の中にある健全な「好み」が、非合理的な要求や義務に変わってしまっている時、その「非合理的な思いこみ」を発見しそれに反論していく、という形になります。健全な好み、非合理的な要求、非合理的な思いこみ、義務… 何やら小難しい感じがしますよね。ざっくり言えば、「こうなったらいいのに(健全な好み)」が、「こうであるべき(非合理的な要求)」に変わってしまっている時、「こうなったら嬉しいけれど、そうならなくても生きていける。だから、こうであるべきというのはおかしい」というように、自分の中の非合理的な要求に自分で気づき、そして反論していくということです。

合コンとABC理論。

もっとわかりやすくしてみます。論理療法の中でも重要なABC理論というのがあるので、合コンに例えてみていってみましょう。ちなみに、ABCはそれぞれ下記のような意味があります。
A(Adversity)逆境のこと。人間関係や仕事等で成功したいと思っているけれど、実際には失敗することを指します。
B(Beliefs)信念や考え方のこと。「絶対失敗できない」というような、失敗や拒否されることについての非合理的な思いこみを指します。 C(Consequences)逆境や非合理的な考えがもたらす結果のこと。人づきあいを拒否するなど、非常に強い不安や憂鬱などの感情を指します。

合コンで、めちゃくちゃタイプな人と出会えたとしましょう。そうなった時、まずは連絡先を交換したいところですよね。連絡先の交換に向けて、合コンの最中も全力で頑張ります。そして、いよいよ連絡先を聞きます。すると、「ごめんなさい。タイプじゃないので連絡先はちょっと無理です。」と見事に断られてしまいました。これがAです。

さて、Aは非常に残念な結果となりました。自分の望み通りに事態が進まずがっかりします。更に、ここまで拒絶されるととても凹みます。その結果、気分が悪くなりまよね。もう合コンなんて二度と行きたくないと思うかもしれません。これが結果であるCです。

けれど、アルバート・エリスによれば、Aの後で感じる落胆は、たしかに否定的ではあるけれど健全で有用なものだと言います。相手から拒絶されてもヘラヘラしていたり、タイプの人に断られても平気ということの方が不健全なのは、誰でも分かりますよね。そして、Aという拒絶にあいながら、結果であるCで何も感じないのも問題です。それこそ人と付き合わないようになり、引きこもってしまいます。

つまり、自分の思い通りにいかないAを経験した時のCでは、否定的な感情を持っていいのです。自分の望んだものが手に入らなかったとしたら、誰でも落ち込みます。けれど、この否定的な感情が、目標 に向かって前進するエネルギーとなります。すると、努力することで、思い通りにいかなかったAを変えていくことができるかもしれません。大切なのは、Cの否定的感情を、極度の不安や自己嫌悪、人に対する怒り、といったような不健全なものにしないことだとアルバート・エリスは言います。

そして、ABC理論の中で一番大切なのがBです。Bは好みや願望を含む、僕たちの考えです。このBによって結果であるCが健全なものか不健全なものになるかが決まります。先ほどの合コンの例で考えてみましょう。Bが好みや望みだと、「ちきしょー、何としても連絡先を交換したかった。でもダメだった。ショック。でも、他にいい人がいるかもしれない。もしパートナーが見つからなかったとしても、一人で幸せになる方法だってある。よし、まずはタイプの人とまた出会える方法を考えよう!」というように、健全なC(結果)となります。

逆に、もしBが、こうであるべきという非合理的な要求の場合は、「連絡先を教えないなんて何様なんだ!ありえない!みじめだ!もう二度と合コンなんて行かない!」となり、不健全なC(結果)となってしまいます。憂鬱であり、自己嫌悪になっていますよね。この不健全なC(結果)は、僕たちの役に立たないんです。

「こうなったらいいな」で生きていく。

つまり、Aという逆境を経験しても、Bの考え方が、望みや好み(こうなったらいいな)であれば、健全な否定感情を作り、そこから次に向かって努力していくことができます。しかし、Bの考え方が、絶対的な命令や要求(こうならなければならない)だとすると、不健全な否定感情を作り出してしまい、努力しなくなったり、引きこもってしまったりするようになってしまいます。

自分の中に、「ねばならない」や「べき」がある時にその命令や要求を、「こうなったらいいな」という望みや好みに変えていくこと。これが、アルバート・エリスの言う幸せになる方法です。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
アルバート・エリス(著)斎藤勇(訳)(2018)『現実は厳しい でも幸せにはなれる』文響社

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