成熟社会(の合コン)の生き方がわかる本。

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成熟社会に正解はない。

時代は「成長社会」から「成熟社会」へと突入しています。藤原(2009)は、「成熟社会」では、「納得解」を見つけ出していく力が何より大切だと言います。そして、この「自分自身で自分が納得できる答えを作っていく」という力は、合コンにも活かすことができます。

「こんな人と出会えれば幸せになれる」とか、「どこかに理想通りの人がいるはずだ」というのは、「正解」を探しているのと同じことです。自分の思い通りにはならない世の中で、問題を全て解決してくれる「正解」は、どこにもありません。

顔はタイプだけど性格が合わない。性格はバッチリなのに見た目がタイプじゃない。顔も性格もドンピシャなのに、お金が全然無い。顔もタイプも性格もお金も全部揃っているのに、なぜかピンとこない… 。完璧な人がどこにもいないように、完璧に合う人なんて、どこにもいないんですよね。自分と同じように、相手も何かが欠けています。

「修正主義」で生きる。

だからこそ、その中で、「どうすれば自分が納得できるのか」という「納得解」を見つけ出す力が何より大切になります。藤原(2009)が言うように、「正解主義」ではなく「修正主義」で生きていくということです。

変化の激しい時代、「正解」はどこにもありません。むしろ間違えてしまうのが当たり前です。だとしたら、間違えに気づいた時に、その都度修正して生きていけばいい話なんですよね。合コンで言えば、「ハズレだったら嫌だなー」と考える前に、まず参加してみることです。「なんかノらないなー」と考える前に、まず会ってみることです。

「正解」の無くなってしまった時代を生きていくためには、失敗した時の「修正力」が大きな武器になるはずです。そして、「修正主義」で生きることができれば「失敗」を過度に恐れることもなくなります。なぜなら、「失敗」が無ければ「修正」もできないからです。とにかく行動してみるしかないことが分かりますよね。

ジュリアナ、マハラジャ、肩パッド。

「正解の無い時代」と繰り返してきましたが、裏を返せば、以前は「正解のある時代」だったということです。良い大学を出れば、良い会社に入れば、家を建てれば… 「こうすれば幸せになれる」という正解があり、みんながそれに向かって頑張ればよかった訳です。そして、それがかなり上手く機能しました。

バブル真っ只中の平成元年(1989年)の「世界の時価総額ランキング」では、上位50社中32社が日本企業で、トップ5も全て日本企業です。30年後の平成31年(2019年)のランキングでは、日本企業は上位50社中1社(トヨタ、43位)です。

このように、日本は凄かったんです。では、想像してみましょう。1989年に30歳の自分、そして、2019年に30歳の自分がいたとしたらどうでしょうか。ジュリアナ東京でハジケている自分と、Netflixを見ながらメルカリで買い物をしている自分…。同じ価値観、同じ考え方では無さそうですよね。1989年のファッションで2019年の合コンに参加したら… 誰が考えてもわかります。絶対うまくいきません。

しかし、「価値観・考え方・生き方」が1989年と全く同じだったりするケースは結構あるんですよね。「結婚すれば幸せになれる」「大企業に入れば一生安泰」というような「正解主義」(藤原,2009)がその代表です。

「修正主義」で「納得解」を見つけ出す。

1989年は「成長社会」ですが、2019年は「成熟社会」です。だからこそ、藤原(2009)の言う、「修正主義」という生き方が大切になるのです。

藤原(2009)によれば、「成熟社会」の特徴は「多様化」「複雑化」「変化」の三つです。言い換えると、一人一人が自分で自分の生き方を決める必要がある時代だということです。自分だけの「納得解」を見つけ出すということですね。

では、「納得解」を見つけるためにはどうすればいいのか。藤原(2009)は、「人に話を聞き、情報を集め、自分なりに考え、異なる視点から見つめ、他人の意見を取り入れ、試行錯誤するプロセスが大事」だと言います。「自分の考え」だけでもダメだし、「人の考え」だけでもダメなんですね。

両方を自分の中に取り入れ、その中で「考え続ける」ことが大切です。その時に必ず必要になる力が「人とつながる力」であるコミュニケーション能力になります。人とつながることができるからこそ、喧嘩もできるし、意見を聞いたり言ったりすることができます。

自分と他人の意見や考え方が、ぶつかり合い、交じり合う中で変化していきます。その過程を経るからこそ、安易な「答え」ではなく、「自分が納得できる答え」にたどり着くことができます。しかし、苦労の末にたどり着いた「自分が納得できる答え」であっても、「多様化」「複雑化」「変化」の三つの要素を持つ「成熟社会」では、直ぐに通用しなくなってしまう時もあるはずです。

けれど、恐れることはありません。必要な時に、その都度柔軟に「修正」して生きていけばいいんです。合コンで、「正解」な相手ではなく、共に「正解」を作っていくことのできる相手と出会えたら最高ですね。

本には人生を豊かにする力があり、合コンにも人生を豊かにする力があります。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
藤原和博(2009)『35歳の教科書:今からはじめる戦略的人生計画』幻冬社メディアコンサルティング

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