合コンの攻略本です。

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合コンの攻略本です。1990年初頭にバブルが崩壊しました。そこから続く経済や株式市場の停滞。これを「失われた20年」と呼びます。では、いったい何が失われたのか。

藤原(2015)によれば、それは「正解」です。勉強して、いい大学に入り、大きな会社に就職して、家を建て、子供を育て、一生同じ会社で働き、年金で生活する。少し前まで通用していた、「こうすれば幸せになれる」という「正解」が無くなってしまったのです。

その時代に大切なこと。それは正解を探したり正解を暗記することよりも、正解を「つくる」ことになります。これから先の人生と合コンの攻略本です。

▼本文はここからです。

合コンに行く前に、これだけは学んでおこう。

本の帯に、「20歳までにこれだけは学んでおこう!」と書かれています。しかし、30歳でも40歳でも50歳でも…何歳の方でも読む価値のある一冊だと思います。 何のために生きていて、どのように生きていくのか。 正解のない問いかけです。けれど、この本を読むことで、自分なりの答えに近づけるようになるかもしれません。

「正解」がなくなってしまった時代。

「失われた20年」聞いたことありますよね。バブルが1990年初頭に崩壊し、そこから続く経済や株式市場の停滞を「失われた20年」と呼びます。その中で失われたモノ、藤原和博さんによると、それは「正解」だそうです。

誰もが共有していた「正解」が無くなってしまった。勉強して、良い大学に入り、大きな会社に就職して、家を建て、子供を育て、一生同じ会社で働き、年金で生活する…。ほんの少し前までは、それで幸せになれた、そんな「正解」があった訳です。

今はどうでしょうか。TOYOTAの豊田章男さんが、終身雇用制度の維持が困難であることを述べていたように、同じ会社で年々給料が上がり、定年まで働き退職金をもらう、という当たり前は、崩壊しようとしています。 そして、以前は、原則60歳から支給されていた厚生年金の支給年齢は段階的に引き上げられ、65歳からの支給となっています。

答えは自分でつくる。

そんな時代が始まっています。その時代、いかにして幸せになるのか。いかにして生きていくのか。自分で考えなくてはならないのです。

考えるとは、答えを暗記することではありません。誰かの作った答えを探す作業でもありません。「考える」とは、答えを探すことではなく、答えを「つくる」作業なのです。(藤原,2015,p.5)

正解のない時代に自分だけの正解を作っていく。大変ではありますが、今の時代を生きている醍醐味とも言えるのではないでしょうか。自分だけの正解を作っていくことは大変な作業です。この本は、その方法を教えてくれている気がします。

藤原和博さんによれば、これからの時代を生き抜くために必要な力は、
❶シミュレーション能力
❷コミュニケーション能力
❸ロジカルシンキング能力
❹ロールプレイング能力
❺プレゼンテーション能力
の5つだといいます。

このように見てみてみると、気づきますよね。そうなんです。これからの時代を生き抜くために必要な力を磨くことは、合コンでモテること、合コンを通して人生を豊かにすることにも通じるんです。そして、合コンは、これらの力を身につける機会としても最高の場所だと思います。やはり、この本は20歳以上の方にこそ読んで欲しいと改めて感じます。

合コンに必須の能力。その1。

❶シミュレーション能力
シミュレーション能力とは、藤原和博さんによれば、自分なりの仮説を組み立てるために必要な力です。

「こうすればうまくいくのでは」とか、
「自分がモテないのは、〇〇が原因かもしれない、だとすれば〇〇にしてみたらうまくいくかもしれない」 といったように、問題を解決するために必要な方法を、自分なりの仮説を立てて考えてみる。

これは、誰でもやっていますよね。ただ、なかなかうまくいかないこともあります。このシミュレーション能力を身につける上で、藤原和博さんが重要だと述べているのは、次の二つです。

一つは、「観察」すること。観察することで考えるための材料や情報をとにかく沢山集める。 二つ目は、ものごとを多角的にみること。自分が嫌いな人や自分とは反対意見の人の視点からも見てみる、というように他の視点でものごとを見て見るということです。

このように見てみると、シミュレーション能力は合コンにとても威力を発揮しそうです。例えば、全く盛り上がらなかった時、
「話が面白くなかったかなー。オチが悪いかなー」と、まずは自分視点での情報があります。 けれど相手は、
「仕事で理不尽なことがあったから、話を聞いて欲しい!」と思っていたかもしれません。

すると、次回はあいての様子を観察して場合によっては聴き役に徹してみよう。というような仮説を立てることができます。このように、自分の視点からだけではなく、相手の視点からも情報を集めることができれば、様々な角度からの情報を沢山集めることができ、自分の立てる仮説がより正確になってくるのだと思います。

合コンに必須の能力。その2。

❷コミュニケーション能力
コミュニケーション能力か大切なのは、誰しも納得するところですよね。藤原和博さんの言うコミュニケーション能力とは、ざっくり言えば「周りの力を借りる能力」と言えると思います。

自分一人で答えを出すのではなく、周りの人の脳みそや力を借りて、みんなの力で答えを作っていくこと。「周りを巻き込む力」とも言えるかもしれません。企業が人を採用するときに重視するのがこのコミュニケーション能力といわれていますが、企業は一人の力でできることはたかが知れていることを知っている訳ですよね。

みんなで考える方法として、「ブレイン・ストーミング」と「ディベート」がこの本では紹介されています。前者はアイデアを出す時に有効で、後者はそのアイデアを更に深める時に有効です。

ブレイン・ストーミングやディベートを駆使し、周囲の力も巻き込んでいき、自分が導き出した「仮説」を磨きあげていくこと、そして、もし「仮説」が間違っていると考えられる時は柔軟に軌道修正することが大切だと、藤原和博さんは述べています。

合コンは1対1のお見合いではありません。つまり、合コンはチーム戦なのです。もしくは、男性側と女性側とが味方になり、みんなで、最高に盛り上がる方法を探していくチーム戦といえるかもしれません。そう考えると、他メンバーの意見を聞くこと、他メンバーの力を活かすこと、というように、他メンバーを巻き込んでいくための「コミュニケーション能力」がとても磨かれると言えるのではないでしょうか。

藤原和博さんによれば、ブレイン・ストーミングには二つのルールが必要です。
•正解を目指さない
•他人の意見を否定しない
そして、ディベートでは、
•「バカ」「デブ」といった人格攻撃をしない
というルールが必要だと言います。合コンでも、自分自身のルールを持っている人は素敵ですよね。

合コンに必須の能力。その3。

❸ロジカルシンキング能力
物事を論理的に考える力のことですが、あまりピンときませんよね。藤原和博さんが言うように、反対の言葉を考えてみると分かりやすいのではないかなと思います。 論理的の反対は直感的です。直感的に選んだ、と言ったりするように、「これだ!」という感覚ですよね。

ロジカルシンキング能力というのは、これとは真逆の能力を言うわけです。理由を積み重ねて答えに近づいていく。 では、どうすれば論理的な考えになるのか。三つくらいの理由をあげれば良いのです。
「A、B、Cという理由から、私はこう思います。」
「僕はこう考えます。その理由は三つあります。一つ目はA、二つ目はB、三つ目はC。以上のことから、僕はこう考えています。」

三つほどの理由があると、説得力がかなり高く感じますよね。理由を積み重ねながら答えに近づいていく、これか論理的に考えるということです。 そして、藤原和博さん曰く、ロジカルシンキング能力と密接な関係にあり、とても大切な考え方があります。それが、「クリティカルシンキング」です。藤原和博さんの言葉を借りれば、「情報を鵜呑みにすることなく、いったん自分の頭で考える」という力です。

人の意見や自分の出した答えを、そのまま鵜呑みにするのではなく、別の視点からもう一度論理的に考えてみる訳です。そうすることで、仮説が更に磨かれていき、自分や他者がより納得できる答えにつながっていくのだと思います。 更に、なぜ情報を鵜呑みにせずに疑うことが大切なのか、藤原和博さんはこう述べています。

心の柔軟性を保つことなんだ。人はなにかを信じると、思考がそこでストップすることが多い。自分にとって都合のいい情報しか目に入らなくなって、少しでも都合の悪い情報には目をつぶっちゃう。(藤原,2015,p.120)

つまり、自分の頭で考え続けることが大切なんですよね。これは、合コン、恋愛、結婚でも言えることだと思います。自分の感じ方や、自分の考えをクリティカルに、そしてロジカルに考え直してみる。「なんでそう思うのだろう?」「なぜこちらに決めようとしているのだろう?」と、常に問い続けていくこと。

そのことは、仮説の精度を高めることにも繋がり、常に心を柔軟に保つことにも繋がっています。心を柔軟に保つことは、幸せになる上で、とても大切な気がします。

合コンに必須の能力。その4。

❹ロールプレイング能力
藤原和博さんによれば、自分以外の誰かを演じることで、直感的に理解する力をロールプレイングは伸ばしてくれるといいます。先程のロジカルシンキング能力で論理的な力を鍛えた後は、直感的な力を鍛えていきます。

誰しもが、自分が見た世界、自分が感じた世界に生きていますよね。これは当たり前のことです。もし自分が青いサングラスをかけていれば世界は青く見えます。もし、黄色いサングラスをらかけている人がいたとしたら、その人にとっては世界は黄色く見えています。

このように、現実の世界は同じでも、見る人によって全く違う世界が広がっています。ここで、他の人の視点からも世界を見ることが出来れば、より深く世界を理解することができるし、自分が立てる仮説の精度も高くなりそうですよね。この、他の人の視点で世界を見る、ということを直感的に理解できるのが、ロールプレイングなのです。

もしあなたが、25歳の男性だったら。 もしあなたが、25歳の女性だったら。

25歳の男性や女性の気持ちを推測するのではなく、「わたし」や「ぼく」が25歳の男性や女性になったら、というように、自分を主語とすることが大切だと藤原和博さんは言います。「わたし」や「ぼく」が25歳の男性や女性になりきって、演じる。自分がその立場だったらどう感じ、どう考え、どう行動するのか。合コンでとても役に立ちそうですよね。

相手の立場で考えるとか、相手の気持ちを考える、というのはよく言われます。けれど、これがなかなか難しい。そこで、思い切って相手の立場になってしまう(演じる)。今までより、更に深い次元で相手と関われるような感じがしますよね。

また、藤原和博さんはこのロールプレイング能力を生き抜く技術としても薦めています。少し違うかもしれないのですが、僕の解釈だと、「自分という人間を演じているような、もう一人の自分を持つ」ということなのではないかなと思います。

ロールプレイングで他人を演じることができるということは、自分が自分を演じていると考えることもできるはずです。それはつまり、自分の中にもう一人の自分をつくることとも言えます。

自分を客観的に見られる自分。このもう一人の自分がいることで、「辛い現実」に直面した時の良い意味での逃げる場所を持つことができる、これがなかなか思い通りにいかない人生を生き抜く大切な技術であると藤原和博さんは述べています。

合コンに必須の能力。その5。

❺プレゼンテーション能力
藤原和博さんにによれば、絶対的な正解が存在しない世の中で、自分が作り上げた仮説を周りの人達に共感してもらい、そして信頼してもらい信任を得る行為が、プレゼンテーションです。

すると、日常生活には多くのプレゼンテーションが存在することがわかりますよね。車や住宅、生命保険の営業マンのトーク。合コン時のトーク。告白するときの言葉。プロポーズの言葉。全てがプレゼンテーションと言えます。つまり、うまくいくかうまくいかないかは、最終的にはプレゼンテーション能力にかかっているのです。

そのプレゼンテーション能力に大切な能力。それは、シミュレーション、コミュニケーション、ロジカルシンキング、ロールプレイング、のすべてが必要になると藤原和博さんは言います。 例えば合コンで、

気になる相手のタイプはどんなタイプなのか。
どんな性格や趣味があり、どこに惹かれたのか。
自分はどんな人間なのか。
そして、自分と付き合うことでどんなメリットが得られるのか。
限られた時間で情報を得て、考えぬくシミュレーション能力が必要になります。

そして、情報を得るためには相手から話を聞く必要があるので、相手が話したい雰囲気を作る必要があります。それには、話し方や聞き方、笑顔や話す内容が大切になります。これは、コミュニケーション能力ですよね。

更に、自分の考えや仕事に対する想い、恋愛観や結婚観、夢を論理的に話せたとしたら、相手の心も動き始めるかもしれません。ロジカルシンキング能力がモノを言うのです。

自分自身の能力をフルに使い、相手のタイプが「よく笑う人」だと言うことがわかったとします。「よく笑う人」を演じてみましょう。合コンの間だけ、「よく笑う自分」を演じてみましょう。そのためには、ロールプレイング能力が必要になります。

以上のように、プレゼンテーション能力には、シミュレーション、コミュニケーション、ロジカルシンキング、ロールプレイング、というすべての能力が必要になってくるのです。 5つの能力を磨きあげると、合コン、そして人生を自分の力で生き抜いていける気がしてきますよね。

正解のない時代の合コン。

更に、正解のない時代を生き抜いていくためには、「修正主義」が大切だと藤原和博は言います。 欠けているものがあっても他のもので代用して理想に近づいていく。 合コンにも言える気がします。

あれがない。これがない。ここがダメ。あそこがダメ。ダメなところを数えていくのではなく、欠けているものは欠けていると認め、その欠けているなかで、どうやって自分の理想に向かっていくのか。

正解であるパートナーを探すのではなく、共に正解を作っていくことの出来るパートナーを探す、という姿勢が合コンでは大切なのかなと思います。
この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
藤原和博(2015)『たった一度の人生を変える勉強をしよう』朝日新聞出版

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