相手や友達に腹が立った合コン。そんな時に読みたい本。

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この記事のポイント。

ユング心理学に「影」という概念があります。河合(1994)は、「その個人の意識によって生きられなかった半面、その個人が認容しがたいとしている心的内容であり、それは文字どおり、そのひとの暗い影の部分をなしている」と述べています。

ざっくり言うと、自分がとても腹が立つ存在や自分の中にあるけど自分が認めたくない部分、それが自分の影なのだと思います。しかし、影のない人は存在できません。そして、影は濃すぎても薄すぎてもいけません。

自分の影を認め、影と共に生きていく姿勢が大切な気がします。合コンで腹が立った時、それは自分の影との出会いなのかもしれません。イラっとした時に読んでる本です。

▼本文はここからです。

ユング心理学の入門書。

ユング心理学というと、僕の場合、まず頭に浮かんでくるのは河合隼雄先生です。ユング心理学を日本に持ち込んだ人ですね。ユング心理学の本は、今まで河合隼雄先生の本しか読んだことがありませんでした。河合隼雄先生の本はとても面白いのですが、僕にとっては難解な部分があり… 一度視点を変えてみようと考え、この本を読んでみました。タイトルにあるように、とても面白く、そして分かりやすく書かれているので、普段、心理学の本なんて読まない、という方にとてもオススメの一冊です。

さて、この本の中ではユング心理学の色々な概念が紹介されています。「内向や外向」、「感情、思考、感覚、直観」、「意識と無意識」、「夢」… どれも有名なものなので、一度はどこかで聞いたことがあるかもしれません。感情、思考、感覚、直観、そして内向と外向、自分の中で一番強い機能はどれなのか、というように自分や友達、恋人をタイプ分けしてみるのは、簡単なゲームのような感じがして楽しいのではないでしょうか。

自分と似たようなタイプの人と一緒にいると、居心地がいいという良さがあります。逆に自分と似てないタイプの人と一緒にいると、とてもワクワクして楽しい。と一般的には言われます。合コンで出会った相手メンバーは、感情、思考、感覚、直観の中でどのタイプなのか。内向系なのか、外向系なのか。そんなことを、この本を参考に分析してみるのも楽しそうです。

合コンに活かせる、ユング心理学。

このユング心理学の様々な概念は、合コンにとても役に立つと僕は思っています。ユング心理学は、今、僕が感じている印象では、相手を知るための心理学ではなく、自分を知るための心理学、であるような気がしています。僕たちは普段、あの人は〇〇だ、この人はこういう性格だ、と決めつけてしまいがちです。

しかし、ここで一度考えてみるわけです。あの人は〇〇だ、この人はこういう性格だ、と決めつけたその自分とはいったい何なのかと。その自分の中には、いったい何があるのかと。一度立ち止まって自分にも目を向けてみることは、合コンだけでなく、仕事上の人間関係でも、家族間でも、とても大切な気がしています。

自分の影を知る。

中でも、この本の70ページで紹介されている「影」という概念が僕はとても好きです。ごく簡単に説明すれば、「自分がとても腹の立つ存在」が自分の影だと言います。河合隼雄先生によると影とは、

影の内容は、簡単にいって、その個人の意識によって生きられなかった半面、その個人が認容しがたいとしている心的内容であり、それは文字どおり、そのひとの暗い影の部分をなしている。(河合,1994,p.66)

ということになります。自分の中にあるけれど、自分ができなかった生き方。自分の中にあるけれど、自分が認めたくない部分。それが影なのだと思います。例えば、合コンで、時間にキッチリしているAという人がいたとします。常に5分前行動で遅刻なんて絶対にしません。合コンにも5分前に到着しています。その人が、時間にルーズなBに出会ったとしましょう。Bの、時間にルーズな性格は合コンでも変わりません。見事に10分遅刻してきました。時間にキッチリしているAは、とても腹が立ちました。けれど、Aの友達達は、そんなに腹の立った様子はなく、むしろ普通です。この場合、Aの影がB、と考えられるということになります。

自分がとても腹が立つ人が自分の影、これはとても面白いですよね。合コンでも仕事でも、出会った相手に「イラっ」としてしまうことや、ある人のちょっとした仕草や行動が、どうにも腹が立つ、という経験は誰にもあると思います。俗に言う「虫が好かない人」のことです。なにが腹立つ訳じゃなくて、なんか腹立つという感じのこの「虫が好かない」という表現。これが、自分の「影」の表現にピッタリだと思います。

影と共に生きる。

ただ、「影のない人間」というのは、どこにも存在しないんですよね。誰にも影が絶対あります。もし影のない人がいたらそれはオバケです。きっと影が濃すぎてもダメだし、影が薄すぎてもダメです。だとすると大切なことは、自分の影の存在を自分がしっかりと認識していることなのだと思います。そして、影も含めてこその「自分」であることを認める。僕の中では、影と共に生きるというイメージです。

もし合コンで、相手の行動や話し方、仕草や態度にとても腹が立ったとしたら、それは、もしかしたら、自分の影なのかもしれません。いい人と出会えた合コンが素晴らしいことは言うまでもありません。しかし、自分の影と出会える合コンがあったのであれば、それはとても貴重な体験と言えるのではないでしょうか。いい人にも、自分の影にも、様々な人に出会える可能性が合コンにはあります。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
福島哲夫(2009)『面白くてよくわかる!ユング心理学』アスペクト
河合隼雄(1994)『ユング心理学入門:河合隼雄著作集第1巻』岩波書店

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この記事を書いた人
majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
合コンと本とスペアリブが好きです。当サイトを運営しています。

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