合コンと出会い。自分の中にいる「知らない自分」その1。内向型と外向型。

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意識が外向型の人。この人の無意識には「内向型のこの人」がいます。意識が内向型の人。この人の無意識には「外向型のこの人」がいます。合コンでの「知らない自分との出会い」について書いてみました。

あなたは「どんな人」ですか。

今日の記事では、自分の中にいる「知らない自分」と合コンについて、ぬるく書いてみたいと思います。結論は、合コンでは、「自分の中に「知らない自分」がいる。このことを知っていることが大切」ということです。

合コンをセッティングしていると、男性側と女性側の双方から「相手はどんな人ですか?」ということをよく聞かれます。時間を作り、全員で予定を合わせて開催する合コン… 相手が「どんな人」なのか、たしかに気になりますよね。

しかし、「合コンに「いい人」は来るのか」で、なにが「いい」のかはわからないということを書いたように、その人が「どんな人」なのかということは、僕にはわかりません。そのため、「どんな人」なのかは客観的な事実(年齢やお職業)以外は「わからない」ということをお伝えします。

それでもやはり気になってしまうんですよね。「雰囲気とか性格とか見た目とか、ざっくりでいいので… 」というように続きます。お気持ち、とても分かります。その時、お聞きするようにしていることがあります。「では、あなたは「どんな人」ですか」ということです。

意地悪で聞いている訳ではありません。しかし、多くの人は、自分が「どんな人」であるのかを説明できません。それは僕も同じです。職業や年齢、性別に体重に身長… というように、自分についての客観的な事実を述べることは簡単です。ただ、自分が「どんな人」であるのかを人に説明することは、とても難しいことです。なぜか、それは僕の場合で言えば、自分でも自分のことをよくわかっていないからです。

「自分のことは自分が一番よくわかっている」「自分はこんな人だ!と言える」という方もいますよね。それは素晴らしいことです。しかし、そういう方にこそ是非読んでもらいたいのが今日の記事です。合コンでは、「自分の中に「知らない自分」がいる。このことを知っていることが大切」です。

深層心理学。 内向型と外向型。

「自分の中にいる「知らない自分」」と聞いて思い浮かぶのは無意識です。大好きな色や大好きな人、大好きな景色… なぜ「好き」なのかを答えられないことが多いですよね。それは「好き」という感情が無意識からきているからです。寝ている時にみる「夢」の展開や登場人物を自分で選べる人はいません。それは、「夢」が無意識からやってくるからです。

この無意識を重視している学派の総称が深層心理学です。フロイトの「精神分析」、アドラーの「個人心理学」、ユングの「分析心理学」あたりが有名です。因みに、アドラーとユングは、一時期フロイトと共に研究をしていましたが、意見の相違から決別しています。

ざっくりと説明すると、患者の症状の原因を過去に求めるのがフロイトです。「過去に〇〇があったから、今ノイローゼになってる」という感じです。逆にアドラーは患者の症状の原因を未来に求めます。「〇〇したいから、今、登校拒否になってる」というように、ある目的が達成できないという現実から目を背けるための手段として、登校拒否になるという感じです。そして、人間を動かすモノとして、フロイトは「性衝動」を重視し、アドラーは「権力への意志」を重視しました。

合コンではフロイトの勝ち。

ユングは、フロイトとアドラー、どちらの考え方も正しいということに気づきます。ノイローゼの人がいたとすれば、性衝動と権力への意志のどちらでも、過去と未来の考え方のどちらでも説明ができるということです。

そして、ここから人間には異なる一般的態度があると考えます。これが内向型と外向型です。同じ合コンに参加した2人がいます。2人が出会った人は同じ2人です。そして、同じ経験をします。しかし、2人の一般的態度が異なれば、感じ方は全く別のモノになるということです。

あるひとの関心や興味が外界の事物やひとに向けられ、それらとの関係や依存によって特徴づけられているとき、それは外向的と呼び、[…]そのひとの関心が内界の主観的要因に重きをおいているときは、内向的といい、両者を区別した。

河合俊雄(2018)『NHK 100分 de 名著 河合隼雄スペシャル:こころの構造を探る』 NHK出版,pp.18-19.

ちなみに、フロイトが外向型、アドラーが内向型です。外向型の人は新しい場面で力を発揮することができるので、合コン一発目で味がでます。内向型の人は、初対面の時は「ぎこちない」反応しかできません。なので、合コン一発目で味は出ません。しかし、親しい人の中で力を発揮することができるのが内向型の特徴です。長い目で見ると、内向型も大きな魅力を持っていることがわかります。

自分の中にいる「知らない自分」。

合コンで出会った相手が外向型なのか内向型なのか、自分は外向型なのか内向型なのか… ということを考えてみることは楽しそうです。ただ、ここで最も重要なことは、すべての人に内向型と外向型の両方の資質が備わっているということを知っていることです。

意識の態度が一般的に外(内)向的なひとは、その無意識の態度が内(外)向的で、もし意識の態度が強調されすぎると、後者がそれに対して補償的に働くのである。

河合俊雄(2018)『NHK 100分 de 名著 河合隼雄スペシャル:こころの構造を探る』 NHK出版,p.21.

想像してみてください。合コンで、どこかぎこちなく完全に内向型だと思っていた人と、二次会でカラオケに行ったとします… いきなりHiromi Goの「GOLDFINGER ’99」を振り付け付きで歌い出したらビックリしますよね(曲、古くてスミマセン)。

ここまでではなくても、内向型と思われる人のハジケタ姿や、外向型と思われる人の内向きな姿を見た経験は、誰にもありますよね。つまり、自分の中にも、他人の中にも、普段見えている自分とは「真逆の自分」がいる訳です。外向型の人の中にいる「内向型のその人」。内向型の自分の中にいる「外向型の自分」。「自分の中にいる「知らない自分」」少しずつ見えてきましたよね。

外向型の人の無意識にあるモノ。

そして、「自分の中にいる「知らない自分」」の存在を知っていることがどれだけ大切なことなのかもわかります。例えば、外向型の女性が、合コンで内向型の男性と出会ったとしましょう。先ほど書いたように、内向型の人は初対面の場で力を発揮するのは苦手です。そのため、「この人、全然喋ってないじゃん!何しに来たの!?」とか「今日の合コンお通夜じゃん!ガッデム!」と酷評されてしまいがちです。

しかし、一度立ち止まって考えてみましょう。重要なことは「すべての人に内向型と外向型の両方の資質が備わっているということを知っていること」でしたよね。だとすると、「この人、全然喋ってないじゃん!何しに来たの!?」と言っている外向型の女性の無意識の態度は「内向型」ということになります。逆に、合コンでぎこちない態度しか取れなかった内向型の男性の無意識の態度は「外向型」になる訳です。

つまり、外向型の女性が責めているのは、自分の中にもある「態度」なんですよね。ただ、もしこの外向型の女性が、「自分の中にいる「知らない自分」」の存在を知っていたとしたらどうでしょうか。外向型の自分の無意識には「内向型の自分」がいるというように内向型の自分の存在を認めていたらどうでしょうか。きっと、内向型の男性に対する見方が変わってくるのではないでしょうか。

「この人、全然喋ってないじゃん!何しに来たの!?…… って言っても、わたしもそんなとこあるなぁ」とか「今日の合コンお通夜じゃん!ガッデム!…… と言いたいところだけど、内向型のいいところは一発目では出ないよなぁ」となるかもしれません。

さて、『NHK 100分 de 名著 河合隼雄スペシャル:こころの構造を探る』 (河合俊雄,NHK出版)を参考に、ぬるく書いてきました。結論は変わりません。合コンでは、「自分の中に「知らない自分」がいる。このことを知っていることが大切」です。

相手を探しているようで、探しているのは自分なのかもしれません。そして、合コンで出会えるのは、素敵なパートナーだけではありません。「知らない自分」と出会えることも合コンの醍醐味といえます。「自分の中にいる「知らない自分」」はもっといます。次回はユングの主張する4つの心理機能と合コンについてぬるく書いてみる予定です。

本には人生を豊かにする力があり、合コンにも人生を豊かにする力があります。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
河合俊雄(2018)『NHK 100分 de 名著 河合隼雄スペシャル:こころの構造を探る』 NHK出版

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これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
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