合コンで、「いまを生きる」ために読む本。

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興奮度★★★

この記事のポイント。

既存の教育システムにとらわれない、アンスクーリング。アンスクーリングでは、何をどう学ぶかを子供自身が決め、その時興味のあることに没頭していきます。つまり、「いまを生きる」ことを大切にしています。

アンドレー(2018)は、ほとんどの親が「子どもたちのいましていることは、将来に向けての準備じゃないと意味がない」と考えていると言います。そうではないはずです。子供達は未来への「準備」のために何かをしているのではなく、その時、その瞬間にしたいからしているのです。ピアノを弾くのは、将来のためではなく、いま楽しいから弾いているのです。

合コンも同じです。将来の自分のためでなく、「いまの自分」が「いまここ」でワクワクしてドキドキする出会いが何より大切な気がしています。合コン前に読む本です。

▼本文はここからです。

マサチューセッツ工科大学メディアラボ所長。

マサチューセッツ工科大学メディアラボ所長だった伊藤穰一さんの著書です。伊藤穰一さんと言うと、NHKで放送されていた「TED」のナビゲーターなんかを務めていましたよね。(2019年10月現在は、メディアラボの所長を辞職しています。)

この本では、伊藤穰一さんがAIや、仮想通貨、ブロックチェーンというテクノロジーについて分かりやすく解説してくれます。それぞれのトピックについて、現在の状況やこれから予想される「流れ」を知ることができるので、ぼんやりと未来を掴めるような気分になれる一冊だと思います。

そして、テクノロジーが更に進化していく中で、教育や日本、日本人が今後どのように生きていくべきかについても考えさせられる内容になっています。AIや仮想通貨、ブロックチェーンと聞くと、何やら難しく感じてしまいますが、この本を読むことで、教養としてのテクノロジーを知ることは大きな意味があるのではないかなと思います。

アンスクーリング。

さて、テクノロジーについては直接この本を読んでみてもらうのが一番です。僕が面白いと感じたのは、『「教育」はどう変わるか?』というタイトルがつけられた第5章です。そこでは、「アンスクーリング」という既存の教育システムにとらわれることのない新しい潮流が紹介されています。

アンスクーリングとは、簡単に説明すると、大人が子供を教育するのではなく、子ども自身が興味を持ったことを大事にする方法のことです。そこでは、あれをしなさいこれをしなさいとか、大人がやり方や正解を教えるのではなく、子供が興味を持ったことをやれるように手助けすることが大人の役割になります。

自発的な学習。

著者の一人であるアンドレー(2018)は、アンスクーリングには、「セルフディレクテット・ラーニング」という哲学があると言います。この「セルフディレクテット・ラーニング」とは日本語で自発的な学習という意味です。子供が、何をどう学ぶのかということを自分で決めていくのです。しなければならない宿題もなければ、必修科目なんてもちろんありません。時間割もないので、何をやっても自由です。本を読んでもいいし、絵を描いてもOK。ゲームをしてもユーチューブを見ていても何の問題もありません。その時に興味のあることに没頭していく、このことがアンスクーリングでは何より大切になるのです。

さて、アンスクーリングと今の日本の教育とを比べてみて、どのように感じたでしょうか。社会で通用する「大人」が育たないというような声も聞こえてきそうです。社会人としての基本が身につくか不安という意見もありそうです。とりあえず基礎の学力は絶対に必要というような最もな意見もありそうですよね。

良い成績をとるための勉強から学ぶことはあまりない。

著者の一人であるアンドレー・ウールは、マサチューセッツ工科大学メディアラボの研究員でありながら、ハーバード大学の博士課程に在籍しています。いわゆるエリートなんですよね。しかし彼は「良い成績をとるための勉強から学ぶことはあまりないのです。ほとんどがよくないものではないかなと私は思います」とこの本で述べています。そして、自分の子供をアンスクーリングによって育てているといいます。今でも一般的には、良い大学に入るためには良い成績をとることが必要です。しかし、良い成績をとるための勉強は、もしかしたら本当の意味でその人に何も与えてくれないのかもしれません。

未来のための「準備」ではなく、いまを生きる。

このアンスクーリングの一番の良さだと僕が思うのは、「いまを生きる」ことを大切にしていることです。アンドレー(2018)は、ほとんどの親が「子どもたちのいましていることは、将来に向けての準備じゃないと意味がない」と考えていると言います。コンピュータで遊んでいたら、将来プログラマーになる練習だと感じたり、サッカーをしていたら将来サッカー選手になるための練習だと感じてしまう。今していることが全て未来のための「準備」になってしまうのです。

そうではないはずです。未来への「準備」のために何かをしているのではなく、その時、その瞬間にしたいからしているんですよね。ピアノを弾いてるのは、将来ピアニストになりたいから練習しているのではなく、ピアノを弾くことが楽しいから弾いているのです。サッカーをしているのは、サッカー選手になりたいから練習しているのではなく、サッカーが楽しいからしているのです。勉強しているのは、良い大学に入るためではなく、勉強が楽しいからしているのです。人生は結局のところ「いま」の連続でしかあり得ません。だとしたら、何より大切なのは将来への準備ではなく、「いまを生きる」ことなはずです。しかし、よく考えれば当たり前であるこのことをよく忘れてしまったりします。

合コンでも「いまを生きる」。

この「いまを生きる」という考え方は、合コンにも通じると思います。将来の準備のために合コンをするのではなく、「いまを生きる」合コンをしていくことが大切な気がしています。将来が安定しているからその人を選ぶのではなく、「好き」だからこそその人と一緒にいたいはずです。将来の自分のためではなく、「いまの自分」が楽しいから合コンするのです。将来の自分のためではなく、「いまの自分」が「いまここ」でワクワクしてドキドキするような出会いを是非大切にしてください。本には人生を豊かにする力があり、合コンにも人生を豊かにする力があります。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
伊藤穰一/アンドレー・ウール(2018)『教養としてのテクノロジー:AI、仮想通貨、ブロックチェーン』NHK出版

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