合コンの不安を解決する方法、がわかる本。

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興奮度★★★

理想の年収は1000万。

この本のテーマは「不安」です。
例えば、合コンをセッティングしていると、「パートナーの年収は、1000万以上欲しい」と言われる方がいます。果たしてそんなに必要かなと疑問になり、「何かしたいことがあるんですか?」とお聞きしました。すると「特にない」とのこと。世界中を旅行したい訳でも、絶対欲しいものがある訳でもない。それでも、年収1000万。

「確かに多ければ多いほどいいよなー」とは思います。欲しいものも買えるし、いつでも行きたいところに行けます。もっとあれば宇宙にも行けますね!お金のことで苦労することは減るはずです。しかし、お金が無いなら無いなりに生きていくこともできます。年収1000万で暗い顔をして生きている人もいれば、年収200万で明るい顔で楽しく生きている人もいます。

では、大きな理由もないのに、なぜパートナーに1000万の年収を求めるのか。それは、土台に「不安」があるからではないでしょうか。そして、お金があれば「不安」が無くなると考えているからではないでしょうか。

年収1000万のパートナーを探すことは悪いことではありません。ただ、その理由が「不安」からなのだとしたら、一度立ち止まってみましょう。どれだけお金を手にしても「不安」は無くなりません。「不安」から逃げるために努力するのではなく、心の底の「不安」と向き合う努力を少しずつ始めていくことが大切です。そんな時に読みたい本がこの本です。

ふつうの不安、土台にある不安。

普段生活している中で「不安」になることは誰でもありますよね。例えば、もし、勤めていた会社が突然倒産したとしたら、「明日からどうやって生きていこうか」と不安になります。健康診断で身体の不調が見つかれば、「もしかしたらガンではないか」と不安になります。

これらの「不安」は正常な反応です。会社が突然倒産したり、健康診断で身体の不調が見つかれば、多かれ少なかれ、誰でも不安になるはずです。このような「不安」の特徴は二つあります。一つは原因がはっきりしていること。もう一つは、その原因が解決すれば「不安」は消えるということです。

以前と同じような条件で働けたり、精密検査の結果、問題がないことが分かれば、「不安」は消えるはずです。この本で扱われている「不安」は、このような類のものではなく、「根本的な不安」です。言い換えると、「土台にある不安」です。そして、土台が「不安」だと、「あえて不幸になる」という選択をしてしまうと、加藤(2014)は言います。

人が最も恐れるモノ。

それは人が最も恐れるのは不幸ではなく、不安だからである。それは人が最も求めるものは幸せではなく、安心だからである。不幸になるための努力やエネルギーは、実は不安から逃れるための努力やエネルギーなのである。
(加藤,2014,p.4)

誰もが幸せになりたいと、頭では思っているはずです。しかし、心の底の「不安」から、「安心」を求めてしまう。その結果として不幸になってしまう。

やってみたい事業があるのに、失敗することが恐ろしくて始められない。声をかけたい人がいるのに、拒絶されることが恐くて声をかけられない。別れたいのに、経済的に生きていく自信がないから離婚できない。

失敗してしまうこともあるけれど、やってみてしまえば案外うまくいくことも多いはずです。けれど、土台が不安であればあるほど、なかなかその一歩が踏み出せなかったりします。そして、土台が不安であるほど、「その一歩」を踏み出すために大きなエネルギーが必要になります。その結果、一歩を踏み出せずに「安心」を求めてしまう。

「土台が不安」な人。

では、「土台が不安」な人とはどのような人でしょうか。加藤(2014)によれば、「いつも人に対して攻撃的」、「ささいなことですぐにイライラしてしまう」、「期待通りに物事が進まないと焦る」、「キレる」などは、「不安」な人の特徴だと言います。

僕も、小さなことで直ぐにイライラしてしまうし、自分の思った通りに仕事が進まなかったりすると、直ぐ焦ってしまいます。恐らく、「土台が不安」なのだと思います。どれだけ「イライラしないようにしよう!」と意識しても「すぐにイライラ」してしまうんですよね。

「不安」を解消するために大切なこと。

加藤(2014)は、「土台の不安」を解消するために大切なこととして、
一、信じる価値への献身
ニ、意識領域の拡大
三、自分に正直
の三つをあげています。

信じる価値への献身。

「信じる価値への献身」とは、不安や苦しみの「意味」を知ることです。誰でも「土台が不安」でないほうが良いですよね。「苦しみ」は少ないほうが良いですよね。すると、意味もなく不安で苦しんでいる自分が、どんどん嫌になってきます。

けれど、「不安」や「苦しみ」から逃げなければ、「不安」や「苦しみ」が人を成長させてくれる存在であることにも気づくことができます。「土台が不安」だとしたら、それは自分を深く理解することのきっかけになります。「不安」や「苦しみ」の「意味」を知っていれば、「不安」や「苦しみ」を活かすことができます。

意識領域の拡大。

「意識領域の拡大」とは、頭を柔らかくし、自分の「価値観」を柔軟に修正していくことです。「頑固」の反対ですね。「何事も決めつけない姿勢」とも言えるかもしれません。

そのためには、物事を多角的に考えること。上から見たら円だから、必ずしも球ではありません。横から見たら三角、つまり円錐かもしれません。リンゴが木から落ちていくのを見て、「リンゴが地球に引っ張られた」と考えられるくらい突き抜けられたら、素晴らしいですね。

育った環境や気質、性格や出会いを通して、人は一人一人が自分の「価値観」を持っています。しかし、その「価値観」は両親から植え付けられた価値観や、学校で強制的に身につけてしまった価値観、10年前に正しかった価値観、かもしれません。

合コンで言えば、「年収1000万がいい」と思ったとします。その時に、「この価値観はどこで身につけたのだろう」、「この価値観は本当に正しいのかな」と考えていくことが大切です。そして、必要な時は価値観を修正していくのです。

自分に正直。

「自分に正直」というのは、ある人にはとても簡単だし、ある人にはとても難しいことですよね。難しく言えば、意識と無意識が同じ方向を向いて生きられるようにする、ということです。

合コンで言えば、「年収1000万の人が良い」というのは、頭で分かっていますよね。だからその人の意識です。もし無意識でも「年収1000万の人が良い」と思っていれば、これは幸せになれそうです。しかし、その人の無意識は、「ワガママ言える人がいい」と思っていたとすると、幸せにはなれません。意識と無意識が同じ方向ではないからです。

「見た目じゃなくて中身です」と言っている人がいたとしましょう。これは、その人の意識です。もし無意識でも「やっぱ中身っすわー」と思っていれば、幸せになれそうです。しかし、その人の無意識は、「ガチで年収1000万」と思っていたとすると、意識と無意識が同じ方向ではないので、これも幸せにはなれないですよね。

西野カナさんの『Darling』という曲には、
「Ah なんで 好きになっちゃったのかなぁ」という歌詞があります。このように、自分ではコントロールできないのが無意識です。好きになった理由が自分でもよく分かりません。自分の心の声に従って、自分に正直に生きる。自分に嘘をつかないことが大切です。

生き方が大切。

この本の54ページでは、オーストリアの精神科医ベラン・ウルフの言葉が紹介されています。
「幸せは運命で決まるのではなく生き方で決まる」
合コンも同じです。自分に正直に生きることができるからこそ、運命の力を味方にすることができるのだと思います。

本には人生を豊かにする力があり、合コンにも人生を豊かにする力があります。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
加藤諦三(2014)『「心の不安」が消える本:幸せになれる人、わざわざ不幸になる人』大和書房

プロフィール
この記事を書いた人
majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
合コンと本とスペアリブが好きです。当サイトを運営しています。

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