イラついた合コン。そのイライラをしずめたい時に読む本。

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この記事のポイント。

合コンで、現状や周りの人に対してイライラしてしまうことありますよね。例えば、早く帰りたいのになかなかお開きにならない時。加藤(2011)は、「マイナス感情は自分を知るチャンス」と述べています。

イライラしたり、なにかに自分が怒っているとき、「本当に自分が怒っていることは何なのか」を一度考えてみる。多くの場合、自分が自分に怒っているんですよね。「言いたいことを言えない自分」、「理想とかけ離れている現実の自分」…。

まずは、現実の自分を許してあげる。認めてあげる。このことが、何より大切な気がしています。結局、自分を受け入れているほどにしか、他人を受け入れることはできないのだと思います。イライラした時に読みたい一冊です。

▼本文はここからです。

どうにもイライラしてしまう時。

イライラしてしまう時、ありますよね。 僕は沢山あります。
そんな時、一体自分は何に怒っているのかを分析してみたことはあるでしょうか。

僕の場合、職場の同僚、上司、部下、家族、近所の人、芸能人、学者、政治家、社会、国家…。
色々な人や物、コトに対してイライラしてしまっているような気がします。 では、自分がイライラしてしまっていたり、自分が怒っている対象がいなくなれば(または無くなれば)イライラや怒りは収まるのでしょうか。

そんなに簡単なことではないような気がします。イライラしてしまっている自分は、また別の問題や人という怒りの対象をどこからか見つけてきて、またイライラしてしまう。
結果、いつも何かに怒っていたり、イライラしていたりします。

何にイライラしているのか。

加藤諦三先生のこの本には、 そのイライラは、本当は何に対して怒っているのか。 なぜイライラしてしまうのか。 どうすれば、イライラは収まるのか。 ということがわかりやすく書かれています。

結論から言えば、 自分が自分に怒っているのです。
自分が自分に対して怒っている。

もちろん、この気持ちは自分では意識されていません。 自分では、周りの人や周りの物事に対してイライラしていると感じています。
いきなり結論からすみません。 訳がわからないですよね。 なぜそうなるのか、順を追ってみていってみましょう。

「外化」の心理❶。

まず、この本は、「外化」という心理について書かれている本です。 「外化」とは、加藤諦三先生によると、

自分の心の中の願望を、現実を通して見ることである。こちらの願望で相手を見てしまう。 もう一つは自分の自分に対する態度や感じ方を、他人の自分に対する態度と思い込んでしまうことである。(加藤,2011,p.83)

現実のその人ではなく、自分の心の中の願望からその人を見てしまう。これは、多かれ少なかれ誰でも経験したことがあるように思います。

ある人のことを
「完璧な人だ!こんな人はなかなかいない!」
と感じていたら、実際はダラシない部分や許せない部分が沢山あったりすることもあれば、ある人を
「最悪な人だ!こんな人はなかなかいない!」
と思ったら、意外に優しかったり、良い部分を発見したり…。

なんていう経験は誰にもあるのかなと思います。どちらの場合も、現実の「その人」は、そのままなんですよね。 違うのは、現実の「その人」を自分がどう見ているのか、ということです。
これが、自分の心の中の願望を「その人」に「外化」しているケースです。

「外化」の心理❷。

そして、もう一つの「外化」の方も思い当たる節があったりするかもしれません。 自分が何かをしていて、周りの人がイライラしているように感じたり、周りの人が自分に怒っているように感じてしまった経験はないでしょうか。

僕は沢山あるんですよね。
具体的にいうと、僕は飲食店で働いているので、お客さんと話している時、周りのみんなは黙々と自分の仕事をしている。その時に、
「いつまで話してるんだ!」
「他の仕事もやれ!」
と周りが怒っているよう感じたことが沢山あります。 けれど実際のところ、周りのみんなは別に怒ってなんかいない訳です。 では、あの時、怒っていたのは一体なんなのでしょうか。

自分が自分を責めているのです。 自分が自分に怒っているのです。

その、自分の自分に向けた怒りを、「外化」している訳です。すると、周りが自分に対して怒っているように感じてしまいます。
怒っているまでいかなければ、「責められてる」という言い方のほうがわかりやすいかもしれません。 実は誰も責めていないんですよね。

自分が自分を責めているんです。

ここまで読んでみても、全くピンとこない人も多いと思います。その場合、あまりイライラすることも少ないのではないかなと思います。 逆に、「あー分かるなー」という方もいると思います。

ベースが欲求不満。

では、この違いはなぜ生まれるのでしょうか。同じ経験をしても、ある人はイライラしていてある人はイライラしません。 「外化」ということを抜きにして考えれば、ある人は、自分に怒っていません。 逆に、ある人は自分に怒っています。

それは、加藤諦三先生によれば、その人のベースが欲求不満かどうか、ということがとても大きな要因になります。 少し難しいですが、心理学者であるフロイトやフロムの言う、幼児期の母親への愛着が満たされたかどうか、ということだと述べられています。

小さい頃の母親への愛着が満たされている人と満たされていない人、外見上は年齢を重ねれば二人とも大人になります。 しかし、心理的に見れば、欲求を満たされている者と満たされていない者、この二人の心理的な成熟度には、大きな違いが生まれる、ということです。

と言っても、僕はここはそんなに重要ではないと考えています。
なぜなら、もう変えられないからです。
ただ、母親との関係がどうだったか、そして、自分のベースは欲求不満なのかそうでないのか、ということを知ることはとても大切です。

ベースが欲求不満な人と、ベースが欲求不満じゃない人、この二人が同じ経験をして、片方がイライラし、片方は楽しそうにしている。 これは想像できますよね。

けれど、これはどうしようもないことです。自分のベースが欲求不満じゃ無ければ、それはそれで素晴らしいことです。 逆に、もし、自分のベースが欲求不満だったとしても、自分を決して責めてはいけないと加藤諦三先生は言います。

ベースが欲求不満な時、どう生きるか。

責めずに、認めること。
これが大切だと述べられています。

「自分はベースが欲求不満だから、すぐにイライラしてしまう。けれど、これは当たり前のことで、別に悪いことではない。」
と、開き直る訳でもなく、誰を責めるでもなく、現実をそのまま認めることが大切なのだと思います。

僕は、イライラしたりしてしまった時、
「ベースが欲求不満なのにイライラしなかったとしたら、それこそおかしい! ホホホーイ!」
くらいの思いでいることにしています。 もちろん、威張ったり、誰かに責任転嫁することはありません。

すぐにイライラしてしまう自分、自分に怒っている自分を許してあげることにしています。

イライラは自分を知るチャンス。

また、この本で加藤諦三先生は、「マイナス感情は自分を知るチャンス」と述べています。 自分がイライラしたり、なにかに怒っていたりするときに、本当に自分が怒っていることは何なのかを考えてみることは大切なことなのだと思います。

理想の自分とは全然かけ離れている現実の自分。 その自分を許せていなければ、当然、常にイライラしているはずです。 理想の自分になれない自分に怒っているのです。

このことを「外化」していれば、周りの人を「無能な人ばかりだ」と感じるだろうし、周りの人が自分を無能と思っている、というように「外化」する場合もあるかもしれません。 加藤諦三先生が述べているように、イライラした時や不愉快な感情を強く感じた時、それは自分を知るチャンスなのです。

合コンと「外化」の心理。

さて、この「外化」の心理で合コンを考えてみましょう。

合コンで、
つまらない。 あー外れだーと感じてしまう時、ありますよね。 けど、もしかしたらそれは自分を知るチャンスかもしれません。

例えば、理想の自分はモテモテです。 けれど、現実の自分はモテモテではありません。
もし、現実のモテていない自分を認めていれば、外れの合コンでもイライラすることはないでしょう。 現実の自分はモテないのですから、頑張って努力してモテるようにならなければなりません。

そのためには、どうすれば相手が喜ぶのか。
どうすれば自分のことを好きになってもらえるのか。
どうすればモテるのか。
そのゴールに向かって、切磋琢磨する必要があります。

つまらないとか、外れだとか言っている暇なんかありませんよね。 相手がどうかではなく、自分が面白くなることが大切なのですから。
つまり、モテていない自分を許しているので、モテていない相手も許せる訳です。

では逆に、現実のモテていない自分を認めていなかったとしたらどうでしょうか。 外れだと感じるし、時間の無駄と感じるでしょう。
そして、イライラするはずです。

イライラすることもある。そこが合コンの良い所。

合コンは効率が悪い。 合コンはイイ人に出会える確率が低い。
マッチングアプリや大人数の婚活パーティーも多いので、このような意見もお聞きすることがあります。 とてもわかります。 合コンは効率が悪いし、イイ人に出会える確率は、マッチングアプリや大人数の婚活パーティーに比べたら低いのかもしれません。

けれど、 そこが良いんです。

タイプじゃない人も当たってしまう。 決められた時間は一緒にいるしかない。 だからこそ、世界が広がるんです。 だからこそ、自分を知るチャンスもやってくるんです。 だからこそ、自分が磨かれるんです。

現実の自分を許すことがなかなか出来ず、イライラしてしまうことが多かった自分。 その僕が、「あー俺は自分に怒ってるのかー」と気づくきっかけをくれた一冊を、皆さまにおススメします。

そして、自分を少しずつ許せるようになると、合コンでも多くのことを得られるように変わっていくのではないかなと僕は思います。 自分を受け入れているほどにしか、他人を受け入れることはできません。

合コンとこの本が、皆さまの人生に少しでも役に立つことを願っています。

【引用・参考文献】
加藤諦三(2011)『イライラのしずめ方:人生をかき乱す「外化の心理」からの脱出』PHP研究所

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