合コンで、相手だけでなく自分も探したい時に読む本。

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この記事のポイント。

人生一度きり。どうせなら「本当の自分」で生きていきたいですよね。しかし、本当の自分が見つかれば全ての問題が解決するわけではありません。加藤(2011)が言うように、自分探しは魔法の杖では無いのです。

なぜか。本当の自分というのは、「自分が認めたくない自分」であることが多いからです。その「認めたくない自分」を認めていくことが自分探しなのだと思います。そして、相手を探しているようで自分を探しているのが合コンです。

どんな人が好きで、どんな人が嫌いなのか。自分と違うから好きのかもしれないし、自分と似ているから嫌いなのかもしれません。好きな人にも嫌いな人にも出会うからこそ「本当の自分」と出会うことができます。合コンで相手と自分を探す時に読みたい一冊です。

▼本文はここからです。

自分探しと自分作り。

この本を読み、「自分探し」と合コンについて思ったことを書いてみたいと思います。まず、「自分探し」と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか。「10代や20代にそんな時代あったなー」という方もいれば、「自分探しって何」という方もいるのではないかなと思います。

ちなみに僕は、ちょっと恥ずかしいですが、「自分探し」を必死にやっていた時期があります。一人で旅に行ってみたり、車をペンキで塗ったり、ヒッチハイクしてみたり、野宿してみたり、外国の野外フェスに一人で行ってみたり… 色々やりました。

当時の僕は、「自分は人とは違う」ということをとても強く意識していました。そのため、外から見れば、とても個性が強く見えたかもしれません。ただ、今思うのは、それは個性でも何でもないということです。当時の僕に必要だったのは、この本で加藤諦三先生の言う、「自分作り」だったのだと思います。

加藤諦三先生によると、「自分探し」と、「自分作り」とを同時に行うからこそ、本当の自分が少しずつ見えてくる、というか、作られてくるのだと言います。「自分探し」に必死だった僕で見てみると、毎日みんなで集まって、毎日酒を飲んで、毎日人とは違うことをしようとしている。そこに、「自分作り」の努力は一つもなかった気がします。

井の中の蛙でええやん。

日々の生活をしっかりする努力もせず、「自分探し」を必死にやっていても、何がなんだか余計にわからなくなるだけなんですよね。今思えば、自分の弱さを認められるほど強くなかったんだと思います。ただ、そんな時期もあっても良いと思います。そんな時期が必要な時もあります。

個人的には、まずは井の中の蛙でいいと思っています。井の中で大いに勘違いしてしまいましょう。そして、そのうち、自分でそのことを認められるようになる時が来るはずです。井の外に出るのは、それからでいいのではないでしょうか。井の中にいることを認められることが出来れば、きっと井の外でもやっていけると僕は思います。

好きな物事を追いかけることが個性。

話がわき道にそれてしまいました。「自分探し」に戻りましょう。「自分探し」に必死だった僕にも、ある時転換点が訪れます。それは、職場の社長の言葉を聞いてからです。

自分が好きな物事を夢中になって追いかけたら、最終的に人と違うでしょ。それが個性だと思うよ。(職場の社長)

なるほどと思いました。自分が好きな物事を追いかける。山が好きな人も海が好きな人も、川が好きな人もいます。5年、10年、20年、それぞれが自分の好きな物事を突き詰めていけば、必ず人とは違いますよね。人と違くなろうとするのではなく、自分が好きな物事を追いかける、結果として人と違う唯一無二の自分が出来上がる、のだと思います。

人と違うことが個性だと思っていて、人と違うことをどうにかやろう、経験しようと思っていた当時の自分は、「本当の自分」からドンドン遠ざかっていたのかもしれません。今は、その自分も何か可愛いなと思います。

この本で加藤諦三先生も、本当の自分を見つけるためには、好きと嫌いが大切だと述べています。人生はとてもシンプルなのかもしれません。自分の「好き」を大切にトコトン追いかけてみる。合コンでも、「自分探し」でも、このことが何より重要になってくるのだと思います。

認めたくないものを認める。

そして、加藤諦三が言う、「自分探し」は魔法の杖ではない。という言葉は、とても大切だと思います。本当の自分が見つかれば、本当の自分に出会えば、全てが解決するわけではありません。加藤諦三先生が言うように、恐らく、本当の自分というは、「自分が認めたくない自分」であることが多いからです。これは自分ではないと拒否したくなるような、「自分が認めたくない自分」その自分を認めていくことが「自分探し」なのだと思います。「自分探し」というのは、ある意味辛いものなのだと思います。

この「自分探し」は、合コンにも通じると思います。一般的に言えば、合コンは、「相手探し」になりますよね。「可愛い人がいいー」、「高身長がいいー」「安定した職業かいいー」、「明るい人がいいー」… 色々な理想があると思います。そして、その理想に近い人が来れば嬉しいし、理想から外れた人が来ると意気消沈してしまう。これが多くのパターンではないでしょうか。

相手探しは、魔法の杖ではない。

ここに、加藤諦三先生のいう、「自分探しは魔法の杖ではない」という考え方を当てはめられるような気がします。つまり、「相手探しは魔法の杖ではない」ということです。良い人に出会えたら… 、パートナーが出来たら… 、結婚できたら… 、恐らく、始めのうちは気分も高揚するので楽しいと思います。けれど、時間が経つにつれて、今の自分に戻るはずです。パートナーが見つかることが幸せなのではなく、「今の自分でまず幸せ」を目指していくことが大切だと思います。

また、もし、理想の人や理想に近い人と合コンで会えてお付き合いすることになり、結婚することになったとします。形式上はとてもhappyと言えるかもしれません。けれど、それで全てが丸く収まるかといえば、そうではないのではないかなというのが僕の考えです。

自分の「好き」がまだ良く分かっていない状況で、美人だから、ハイスペックだから、安定してるから、という理由から相手を選んだとすると、きっと、「幸せ」という目的地から反対方向に向かっていってしまうのではないかなと思います。

もし、この時に、お互いが「自分探し」をしっかりとしていれば、つまり、自分の「好き」をしっかりと理解していて、お互いに「好き」という気持ちがあるのであれば、これは最高の形だと思います。もちろん、苦労もあるし、もしかしたら、うまくいかないこともあるかもしれません。ただ、加藤諦三先生が別の本で言っているように、「好き」から始まった恋であれば、たとえ離婚することになったとしても、その恋は実ったと言える時があるのだと思います。

自分探しとは、心のコンパスを作ること。

このように、相手を探しているように見える合コンですが、実は、相手を探すと同時に「自分探し」をしていると言えるのではないかなと思います。自分はどんな人、どんな性格、どんな見た目、どんな話し方、どんな態度…の人が好きで、どんな人が嫌いなのか。一つずつ見つけていけるのが合コンです。

「自分探し」とは、心のコンパスを作る作業とも言えると思います。そして、心のコンパスの針がさすのは、自分の「好き」という方向です。自分の「好き」を大切に生きることが本当の自分で生きることだと思います。

最後に、加藤諦三先生によると、「好きとは心が気楽なもの」だそうです。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
加藤諦三(2011)『「本当の自分」はどこにいる:自分探しの心理学』kindle版(2010年刊行本が底本・2019年ダウンロード),PHP研究所

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