欲しがり過ぎた合コン。その後に読む本。

イメージ画像心理学

興奮度★★★

あなたの無意識はあなたの人間関係である。

「依存」をテーマにした一冊です。アルコール依存症、ゲーム依存症、ギャンブル依存症… 日常生活でもよく使いますよね。この本で扱われているのは、「人間関係」の依存症です。

この本の1ページでは、オーストリアの精神科医ベラン・ウルフの「あなたの無意識はあなたの人間関係である」という言葉が紹介されています。そもそも無意識とは自分では意識することができません。けれど、誰の心の奥深くにも必ず「無意識」が存在しているはずだ、ということをフロイトやユングが明らかにした訳です。

例えば、眠ってからみる「夢」を自分でコントロールできる人はいませんよね。夢の中で「ここから更にこうなって、ああなる!ああ今日の夢も最高!」というように自分の思い通りの夢が見れれば楽しいのですが… そうはいきません。しかも、その「夢」は、世界中でその人しか見ることはできません。その人だけしか体験することは出来ないのです。

夢を作り出しているのは、間違いなく本人なのに、どのようにして生まれてくるのかということはその本人にもコントロールできないのです。簡単に言えば、「自分の中にある自分の知らない部分」が無意識なのです。

自分の中にある自分の知らない部分。

始めに戻ると、オーストリアの精神科医であるベラン・ウルフは、「自分の中にある自分の知らない部分」である無意識が、その人の人間関係の問題として現れるということを言っている訳です。

恋愛をすれば、その人の無意識が恋人との関係の中で現れてきます。結婚すれば、その人の無意識が夫婦関係の問題として現れてきます。子供が出来れば、その人の無意識が子供との関係で現れてくるのです。

つまり、人間関係で何か問題が起きた時、相手に問題がある場合もあれば、自分に問題がある場合もあるということです。相手に問題がある時はその相手と離れることで問題は解決するはずです。しかし、もし自分の無意識に問題があれば、どこに行っても、いつになっても人間関係の問題が無くなることはありません。解決するためには、自分の無意識を知り、自分が自分を認める必要があります。

依存する=こうあって欲しい。

加藤(2014)は、「依存するということは、その人に「こうあって欲しい」という願いを持つことである」と述べています。例えば、依存心の強い人が、ある人を好きになったとします。その人にも「自分を好きでいて欲しい」と願います。しかし、うまくいきません。すると、自分の「こうあって欲しい」が叶えられず、憎しみが生まれます。

その人の依存心の強さにもよりますが、依存心が強ければ強いほど、「こうあって欲しい」が大きくなります。しかし、他人は所詮他人です。自分の思った通りに動き続けてくれることはあり得ません。その結果、依存心が強ければ強い分、憎しみも大きくなります。

このように、依存心が強いと好きであればある人ほど、近ければ近い人ほど、その人に対しての「こうあって欲しい」が大きくなっていきます。そして、「こうあって欲しい」が叶えられず、その人を憎むようになってしまいます。

完璧な人はどこにもいません。もし自分の依存心が強かったとしても、それは致命的なことではありません。確か加藤諦三先生の言葉だったと思うのですが、「弱さを認めることができれば、それはその人の強みになる」というような言葉があった気がします。

弱点があることが問題なのではなく、弱点を知らないこと、認められないことが問題なのだと思います。自分を知り、弱さを認め、適切な生き方をすれば、依存心が強くても幸せに生きることはできます。合コンでの人間関係で腹が立った時、合コンでの人間関係がうまくいかない時、相手だけでなく、自分の無意識にも目を向けてみることも大切かもしれません。

オーストリアの精神科医ベラン・ウルフは、「人々へのあなたの無意識の態度の結果が彼らのあなたへの態度です」と述べています。合コンで友達の態度にイライラした時、合コンで相手の態度にイライラした時、それは自分の無意識を知るチャンスかもしれません。良い人を探すことと同じくらい、自分の無意識には何があるのか、ということを探ってみるのも大切なことのような気がしています。

本には人生を豊かにする力があり、合コンにも人生を豊かにする力があります。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
加藤諦三(2014)『嫌いなのに離れられない人:人間関係依存症の心理』朝日新聞出版

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これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
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