合コンで「キツネ」にならないために読む本。

イメージ画像心理学

興奮度★★★★

この記事のポイント。

あるキツネが木になっている葡萄を食べたいと思いました。しかし、葡萄は木の高いところにあり、どれだけ頑張ってもキツネには獲ることができません。どれだけ頑張っても葡萄を獲ることができないと悟ったキツネはこう言って立ち去ります。

「あの葡萄はまだ熟してないじゃないか。酸っぱい葡萄なんか欲しくもなんともないや」

イソップ物語の『すっぱい葡萄』というお話です。この話のミソは、「自分の願望に自分が嘘をつかない」ということです。

人間関係を素晴らしいものにするには自分の望みを明確にすることが大切と加藤(2010)は言います。合コンも「自分に嘘をつかない」からこそ幸せになれる気がしています。合コン後に読みたい本です。

▼本文はここからです。

孤立しないために必要なこと。

東日本大震災の被災者のために臨時設置された仮設住宅があります。マンション型復興住宅というのもあります。仮設よりもしっかりした造りであるマンション型復興住宅のほうが住みやすそうですよね。しかし、仮設住宅に比べ自殺者が2倍も多いそうです。

マンション型復興住宅では、一人一人が個室にこもってしまうため、孤立感に襲われやすくなります。そこには、仮設住宅にある「語り合い」「いたわり合い」が無いのです。人が生きていくために、「孤立」してしまうことがいかによくないことかが分かりますよね。

ただ一緒にいるだけで心が触れ合っていなければ意味はありません。「孤立」しないためには、人と心をかよわせる必要があります。では、どうすれば人と心の触れ合える人になることができるのか。そんな時に読みたいのがこの本です。

タイトルにあるように、「心のかよわせ方」がこの本のテーマです。どれだけ成功しても、どれだけ名誉を得ても、どれだけお金を得ても、家族や友達と心をかよわせることができなければ幸せとは言えないですよね。

心をかよわせることができるから弱音をはけます。心をかよわせることができるからこそ頑張ることもできます。心をかよわせることができるからこそ幸せになることができるのだと思います(というより幸せを感じることができるといった方が適切かもしれません)。

イソップ物語のキツネ。

成功や名誉やお金に価値が無い訳ではありません。それはそれとして価値のあるものです。理想は、自分の目的に向かって夢中になって生きていて、気づいたら結果として成功し、お金や名誉も得ていた… という形です。だって、もし「成功、お金、名誉」だけを必死になって追いかけてる人がいたとしたら、僕だったら絶対友達にはなりません。

ただ、とても小さな話で恐縮ですが、成功したいし、お金も稼ぎたい、そして、ちやほやされたい!という自分も僕の中にはいます。我ながら小さい!。けど、そんなものなのが今の自分なのだからしょうがないなと思っています。そんな自分を許しています。イソップ物語の『すっぱい葡萄』にはなりたくありません。

ちなみに、イソップ物語の『すっぱい葡萄』というお話は、まず、あるキツネが木になっている葡萄を見つけ食べたいと思います。しかし、葡萄は木の高いところにあり、どれだけ頑張ってもキツネには獲ることができません。どれだけ頑張っても葡萄を獲ることができないと悟ったキツネはこう言って立ち去ります。

「あの葡萄はまだ熟してないじゃないか。酸っぱい葡萄なんか欲しくもなんともないや」

ざっくりですがこれが、『酸っぱい葡萄』というお話です。キツネは、本当は葡萄を獲って食べたい訳です。けれど、どれだけ頑張っても獲れず、食べることができない。その現実を受け入れられないので、「あんな酸っぱい葡萄いらない」と言う訳です。

現実を受け入れなければ傷つくこともありません。けれど、心が満足することも無さそうです。なぜなら、心の底にある「自分の願望」に自分が嘘をついてしまっているからです。どうしてもあの葡萄が食べたい。しかし、どれだけ頑張っても獲れなかった。現実と向き合うことは辛いことです。しかし、実際の自分と向き合うことでしか幸せになることはできないのだと思います。

自分に正直だから心が触れ合う。

話がわき道にそれ、そのわき道も行き止まりになってしまった感じでスミマセン。しかし、意外に繋がっていたりもします。この『すっぱい葡萄』の話のミソは、「自分の願望に嘘をつかない」ということだと僕は思っています。

この本の中で、加藤(2010)は心が触れ合うために必要なことは、「自分の願望に自分が気づくこと」(加藤,2010,p.38)と述べています。つまり、大前提として、人と心をかよわせるためには、自分の願望に嘘をついてはならないのです。

結論から言えば、人と親しくなりたいなら、自分のしたいことを自分で明確に意識することである。自分の望みを明確にすることが、人間関係を素晴らしいものにする秘訣である。 (加藤,2010,p.22)

『すっぱい葡萄』の話で言えば、キツネは「あの葡萄を食べたい」と思ったその気持ちをどこまでも大切にすれば良かったのです。そして、例えその葡萄が獲れなかったとしても、「自分はあの葡萄がどうしても食べたかった、けど自分には獲ることが出来なかった」と家族や友達に話せばよかったんです。もし僕がこんな風な話をされたなら、僕はこのキツネをとても大切にしたいと感じます。

自分の願望に気がつくことを妨害しているものや、自分の望みが分からない理由は、リスク・テイキングな行動ができないからだと加藤(2010)は言います。

リスク・テイキングな行動には自分の自尊心を傷つける可能性があります。どうしても葡萄が獲りたいけれど、飛び跳ねたり木に登っても結局獲れなかったら、自分の自尊心が傷つきます。どうしてもお付き合いしたい人がいたとしても、その人から拒絶されたりフラレたら、自分の自尊心は傷つきます。

「あの葡萄は酸っぱい」「あんな葡萄食べたくない」「あんな人付き合いたくない」「大して好きじゃない」と言っていれば安全です。絶対傷つきません。しかし、自分に嘘をついていては幸せになることはできません。

願望が叶うから幸せになれるのではありません。「自分の願望に自分が嘘をつかない」からこそ幸せになることが出来ます。

自分の強みは伸ばし、自分の弱さは許してあげる。そして、自分の願望は自分で明確に意識する。絶対に嘘をつかない。世界を変えることは簡単にはできませんが、自分が変わることで世界は変わります。合コンも同じです。相手を変えることはできませんが、自分が変わることで世界は変わります。どれだけ相手に合わせても幸せにはなれません。自分の「願望」を大切にして生きていくからこそ幸せになれるような気がしています。

本には人生を豊かにする力があり、合コンにも人生を豊かにする力があります。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
加藤諦三(2010)『心のかよわせ方』PHP研究所

コメント

タイトルとURLをコピーしました