合コンで、「ストライーク!」と叫んだ時に読みたい本。

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この記事のポイント。

大好きな人、モノ、コト。なぜ好きなのか。明確な理由を答えられない場合が多いのではないでしょうか。なぜ好きなのかよくわからない。けれど、それは間違いなく自分の中から出てきている想いや感情です。この「自分の中にある自分でわからない部分」が無意識です。

理想と違うのに一緒にいると妙に落ち着く人。理想通りで大好きなはずなのに一緒にいるとなぜか落ち着かない人。

自分の中に「自分でわからない部分」があるということを知っていることが合コンでは大切な気がします。合コンで、「ストライーク!」と叫んだ時に読む本です。

▼本文はここからです。

見ることも意識することもできない部分。

「無意識だったなー」とか、「特に意識してなかったんだけどなー」なんて言うことよくありますよね。自分では気づかないうちに何かをしていたりして自分でも驚いたりしている。このように、私たちはよく「無意識」という言葉を使います。では、その無意識に何があるのか、無意識はどうなっているのか、そして無意識はどこにあるのか… あまりよくわからないですよね。意識することができない部分、つまり誰もその存在を見ることも意識することもできない部分ということは、よく考えてみると、そもそもあるかどうかさえ証明できない訳です。

しかし、心の深い部分にどうやら「無意識」というものがあるのは間違いないだろうと。そのことを多くの研究から明らかにしたのが、精神分析学のフロイトであり、個人心理学のアドラーであり、分析心理学のユングであった訳です。細かく分けると他にも色々な学派があり、総称して深層心理学と呼ばれています。無意識を重要と考える点が深層心理学では共通なんですね。著者の河合隼雄先生は深層心理学の中のユング派の分析家です。

この本は、無意識とは何か、無意識にはいったい何があるのか… というように無意識について書かれています。コンプレックスやグレートマザー、アニマ、アニムスやトリックスター、影に老賢者にマンダラ… ちょっと聞いただけでは何がなんだか訳が分からないですよね。この本ではその一つ一つについて河合隼雄先生が解説してくれます。ただ、やや難解な箇所もあるので、自分の中で「面白い」と思ったところだけをパラパラと読んでみるような読み方が一番なのかなと思います。

「好き」と無意識。

さて、僕は深層心理学の専門家ではないので無意識についてここで詳しく説明したり論じたりすることはできません。なので、この本を読んで考えた「合コンと無意識のこと」について書いてみたいと思います。

日常生活で何かを「好き」になったことは誰しも体験したことがありますよね。それは、ある食べ物だったりすることもあれば、絵や景色、色や形、生き物や動物、そしてある人… と日々の生活の中で無限の「好き」があると思います。「どうしてもこれが食べたい」と思う時もあれば、「どうしてもあの人とお付き合いしたい」と思ったりもします。そして、「これさえあれば何もいらない」というほどに何かを好きになることもあります。

日常生活からこの「好き」が無くなってしまったとしたら、きっと全然面白くないですよね。特に食べたい物も無ければ特に会いたい人もいない、そして特にやりたいこともない… 。「好き」があるからこそ生きることが楽しくなるのだし、「好き」ということを全力で追いかけていくことが生きるということ言えるのかもしれません。

では、その「好き」はどこから来るのでしょうか。今、自分が大好きなものや人を頭に浮かべてみてください。それは「何が好きですか?」と聞かれて、咄嗟に出てくるようなものです。その大好きなものに対して、「なぜ好きなのか」ということを問いかけてみてください。すると、「えーなんとなく!」、「考えたことなかったわー」、「うーん、好きなんだよねー」というように、明確な理由を答えられないのではないかなと思います。

つまり、その大好きな物や大好きな人のことが、自分でもなんで好きなのかよくわからないのです。自分のことなのに自分でよくわからない。とても不思議です。しかし、それは間違いなく自分の中から出てきている想いや感情です。この、「自分のことなのに自分でよくわからない」部分のことを無意識と呼んでいる訳です。なんでかよくわからないけど大好きな色や、なぜか好きな人、理由はないけど好きな場所… 。全てが自分の中にある無意識から来ているのです。

合コンと無意識。

このように、「自分の中に自分の知らない部分がある」ということを知っていることは、合コンでもとても役に立つのではないかなと思います。例えば、合コンで理想の人に出会えたとしましょう。見た目や服装、雰囲気も全てがどストライクです。とてもHAPPYな気持ちになりますよね。たしかに想像するだけで楽しそうだし、実際楽しい時間を過ごすことができるはずです。しかし、「自分の中に自分の知らない部分がある」ということもちょっとだけ考えてみましょう。見た目や服装、雰囲気の全てがどストライク… これは自分で意識できている部分が判断しているのです。もしかしたら、自分の無意識は全く別のことを求めているかもしれません。

全然理想と違うのに一緒にいると妙に落ち着く人、理想通りで大好きなはずなのに一緒にいるとなぜか落ち着かない人… 。意識だけでなく、「自分の中にある自分の知らない部分」も大事にして合コンをしてみることが大切な気がします。意識と無意識が同じ方向を向いて生きていけることが理想なのは言うまでもありません。「自分の中にある自分の知らない部分」。無意識について知りたい時に読みたい一冊です。本には人生を豊かにする力があり、合コンにも人生を豊かにする力があります。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
河合隼雄(1977)『無意識の構造』中央公論新社

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