弱者の戦い方(合コン編)。

イメージ画像その他

ハイスペ系との3対3。

2020年2月16日の日本経済新聞朝刊に、草塩拓郎さんによる、『弱者の戦略 自然界に学ぶ』という記事が掲載されました。その記事を読み思いました。「これは合コンにも活かせる!」と。今日は草塩拓郎さんの記事を参考に、「自然界」と合コンについてぬるく書いてみたいと思います。

自分が女性だとします。想像してみてください。今まさに合コンが始まろうとしています。今日の合コンは3対3。相手の幹事は、「バラ君」です。見た目も申し分のない、いわゆるハイスペ系男子です。どんなメンバーを連れてくるかは分かりません。嫌でも期待は高まりますよね。

バラ君。

「こんばんは!」「バラ君」の登場です。爽やかな挨拶にスーツが似合います。見た目、そして香りもたまりません。茎にトゲもあります。やはり優しいだけではダメなんです。「バラ君」の手にかかれば、トゲすらも魅力的に見えてしまいます。女性が好きな花の第一位に、毎年選ばれる理由がわかりますよね。

「ごめん!友達遅れてて、待たせたら悪いので先に一人で来ました!」「バラ君」、女性陣に対する心遣いもパーフェクトです。開始数分で女性陣3人の心が「あなたしかいない」と、まさに薔薇の花言葉そのままに傾きかけていたその時、店のドアが開きます。ハイスペ系である「バラ君」の友達…高まる期待。「こんばんはー」。

ハコベ君。
日本タンポポ君。

「… こ、こんばんは(ん?誰?)」
「…お、お仕事お疲れ様でした(たんぽぽ的な?)」
「…よ、宜しくおねがいします(バラ科来ないんだ)」

「バラ君」の友達ということで、すっかりハイスペ系を期待していた3人。態度には表しませんでしたが、ちょっとがっかり感が出てしまいましたね。遅れてきた友達二人は、見た目も職業も「ハイスペ系」ではありません。背も低く、顔も普通… どこにでもいる普通の男性です。ちなみに、二番目は「ハコベ」という花で、三番目はご存知「日本タンポポ」になります。

さて、もしこのような合コンに参加したとしたら、どのように感じるでしょうか。「3人共「バラ科」で揃って欲しかったなー」、「「当たり」が一人いてよかったー」という感じ方もありそうです。逆に「ハコベ君普通でいいなー」とか、「贅沢は言ってられない、妥協して日本タンポポ君でいいや」という感じ方もありますよね。

大手企業のイケメンと零細企業のフツメン。

ハイスペ系である「バラ君」はとにかくモテます。花屋でもバンバン売れていきます。しかし、どこにでもいる「ハコベ君」や「日本タンポポ君」はあまりモテません。花屋で売られることも無いし、「ハコベ君」に至ってはそもそも多くの人は名前すら知りません。

誤解を恐れずに例えるならば、大きくて強い大手企業のイケメン細マッチョが「バラ君」であり、小さくて弱い零細企業のフツメンガリガリが「日本タンポポ君」と「ハコベ君」です。

ただ、薔薇には、育てるのに「手間がかかって難しそう」というイメージがあります。「しめた!やはりエリートは逆境に弱い!弱点を見つけたぞ!」と思いきや、京成バラ園株式会社のホームページによれば、「思ったよりも丈夫で、一度植えれば何十年も楽しむことができます」ということです。

見た目の美しさ、香り、エレガントさ… だけでなく、タフさや親しみやすさすらも兼ね備えているのが「バラ君」です。見た目だけでなく、中身もスペックも完璧!ますます、「バラ君」を選べば間違いなさそうな気がしますよね。

「弱者」の戦略。

けれど、本当にそうなのでしょうか。多様化が進み、世の中が複雑になり、もの凄いスピードで変化していく今の時代、「大きくて強い」ことにどれだけの価値があるのでしょうか。もしかしたら、生き残れるのは「小さくて弱い」、「日本タンポポ君」や「ハコベ君」かもしれません。

2020年2月16日、日本経済新聞朝刊の草塩拓郎さんの記事によれば、例えば、「ハコベ」は、車や人に踏まれても全然平気です。それは、茎や葉が柔らかく、踏みつけられた圧力を受け流すことができるからだそうです。もし自分が花だったとしたら、人が歩く所や車に踏まれる可能性のあるところには絶対に咲きたくないですよね。多くの人がそう考えます。

つまり、「人が歩く所や車に踏まれる可能性のあるところ」にはライバルがほとんどいません。簡単に勝つことができます。だから、「ハコベ」は、競争することなく「日光と栄養分」を手に入れることができる訳です。

また、多くの雑草は夏に元気です。そこら中で生い茂っています。なのに、「日本タンポポ」は夏は枯れてしまっています。根っこだけです。代わりに、秋から冬にかけて葉を伸ばし、春に花を咲かせます。なぜ他の植物とズレているのか、それは、背の高い植物が少ない時期なら簡単に日光を確保することができるからです。

原始時代にする2対2の合コン。

では、また別の合コンを女性目線で見てみましょう。今回の合コンの舞台は原始時代。人数は2対2です。そして、男性側は「ネアンデルタール太郎」と「ホモサピエンス二郎」です。そうです、彼らはネアンデルタール人とホモ・サピエンスの二人組です。

ネアンデルタール太郎(イメージ) 。
ホモサピエンス二郎(イメージ) 。

すみません。良い写真が見つからなかったんです。正直、どちらも微妙ですよね。合コンに来たらどっちもハズレです。

『NHKスペシャル:人類誕生』によれば、ネアンデルタール人はホモ・サピエンスに最も近い人類の仲間で、その最大の特徴は「強じんな体」であり、彼らは屈強なハンターだったそうです。そして、脳ミソも今の人類より1割以上大きかったと言われています。

「狩猟」をメインにしていた時代において、「強じんな体」には大きなメリットがあったはずです。しかも頭も良い。うーん、沢山の獲物を捕まえてきそうですね。例えるなら、人口が右肩上がりに増加していた1980年代の日本の銀行のような存在でしょうか。しかし、ネアンデルタール人は約4万年前に絶滅しました。知性も体力も兼ね備えていたのに生き残れなかったんです。

「弱かったから」生き残った。

一方のホモ・サピエンスは、「きゃしゃ」で「ひ弱」でした。「その体で獲物捕まえられんの?」と思ってしまいます。しかし、生き残りました。なぜか、『NHKスペシャル:人類誕生』のチーフプロデューサーである柴田周平さんの言葉が答えを教えてくれています。

文献に当たったり、研究者の方からお話を聞いて面白いなと思ったのは、何故人類が地球上に生き残ったのかというと、それは「弱かったから」ということ。

NHKチーフプロデューサー 柴田周平 『NHKスペシャル:人類誕生』https://www.nhk.or.jp/special/jinrui/

ホモ・サピエンスは、弱かったからこそ武器を発明し、弱かったからこそ狩猟や道具作りの情報を会話で共有していたんです。この「情報を共有した」ということが、何よりの強みと言えます。単純に考えるなら、脳ミソの多いネアンデルタール人の方が知性が高いはずなので、道具も発明できそうです。

けれど、よく考えてみれば、「一人の力」なんてたかが知れています。「一人の脳ミソ」で考えたり発明できることには限界があります。もし何世代にも渡り、「何人もの脳ミソ」を繋げることができれば、それは何十倍、何百倍もの力を発揮することができますよね。だから、情報を「共有」できるコミュニケーション能力を持ったホモ・サピエンスが生き残ったのだと思います。

「巧みな戦略」を持つこと。

「ハコベ」や「日本タンポポ」は、競争を回避しているからこそ、生き残ることができています。また、ホモ・サピエンスは、「強み」を磨き上げることで生き残りました。どちらにも共通していることは、「弱い」ということ。

合コンでは、多くの人が、自分の弱点や自分の短所に囚われてしまいます。そして、強くなるために努力しています。しかし、自然界が教えてくれていることは、「弱くていい」ということです。無理して大きくなることも、無理して強くなることも必要ありません。小さい自分、弱い自分でいいんです。

合コンで一番大切なことは、草塩拓郎さんの言う「巧みな戦略」を持つことです。小さい自分、弱い自分が、自分だけの「戦略」を持つことです。そして、合コンにおける「巧みな戦略」とは、自分を知ること、自分を認めること、そして、自分に与えられている「モノ」を使い、楽しく生きていくことです。

「大きく強い」ということは確かに魅力的で素晴らしいことです。しかし、「小さくて弱い」ということも同じくらい魅力を持っているんですよね。「小さいこと」「弱いこと」のメリットを知っていれば、相手に対する「見方、感じ方」も変わっていくかもしれません。そして、合コンでの自分の「戦略」も変わっていくかもしれません。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
京成バラ園株式会社
https://www.keiseirose.co.jp/

草塩拓郎『弱者の戦略 自然界に学ぶ:時期や環境えらび 競争避ける』2020年2月16日、日本経済新聞朝刊

『NHKスペシャル:人類誕生』
https://www.nhk.or.jp/special/jinrui/

プロフィール
この記事を書いた人
majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
合コンと本とスペアリブが好きです。当サイトを運営しています。

majima.minoruをフォローする。
その他
この記事をシェアする。
majima.minoruをフォローする。
間島稔の合コン図書館

コメント

タイトルとURLをコピーしました