合コンに「いい人」は来るのか。

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「いい人」と出会えた合コンは、本当に「アタリ」なのでしょうか。「いい人」と出会えなかった合コンは、本当に「ハズレ」なのでしょうか。なにが「いい」かは簡単にはわからないということを書いてみました。

「わからない」が結論。

合コンに「いい人」は来るのか?。「いい人」と出会えるのなら参加したいし、「いい人」と出会えないのであれば参加したくないですよね。結論から言ってしまえば、「YES」でもあるし「NO」でもあります。つまり、「わからない」ということです。

この記事では、「合コンに「いい人」は来るのか?」ということを、偏った目線でぬるく書いていきたいと思います。色々な寄り道をしながら書き進め、最終的には、「合コンに「いい人」は来るのか?」… 「やっぱり分からない」という結論に達する予定です。

「悩みや疑問」を解決する記事ではございません。この記事を読み、合コンに参加する一人でも多くの方が「わからないなぁ」と思って頂ければ幸いです。

「いい人」とは。

まず、「いい人」とはどのような人なのかを考えてみましょう。合コンで「楽しい会話ができる人」と「ぎこちない会話しかできない人」と当たったとします。短期的に見れば、「楽しい会話ができる人」に軍配が上がりそうです。「お通夜状態」の合コンよりは、「盛り上がった合コン」の方が絶対いいですよね。

『ユング心理学入門:河合隼雄著作集第1巻』(河合隼雄,岩波書店)によれば、ユング心理学には、「外向型」と「内向型」という考え方があります。関心が外界に向けられているのが外向型。関心が内界に向けられているタイプが内向型です。

ちなみに、この二つのタイプの違いは、初めて会う人同士の場で顕著に現れます。適当に喋ったり黙ったりしてその場に合わせて適当に行動することが出来るのが外向型です。一方、無理に明るく振舞ってしまったり、どこかぎこちない感じがつきまとうのが内向型です。合コンは開始3分で勝負が決まります。外向型、合コンでモテそうですよね。

では、10年後はどうでしょうか。「外向型」のその人は、変わらず「楽しい会話ができる人」でいてくれるのでしょうか。

『ユング心理学入門:河合隼雄著作集第1巻』(河合隼雄,岩波書店)によると、「新しい場面」で力を発揮できるのが外向型の長所です。しかし、少しの障害で意外な脆さを露呈するという短所もあるといいます。一方の内向型は、気のあう親しい関係の中で能力を発揮します。そして、いったん思い込むと少しの障害ではビクともしません。10年後、内向型のその人と「初めて会った時はお通夜だったよねー」と一緒に笑えているかもしれません。

さて、合コンで「楽しい会話ができる人」と「ぎこちない会話しかできない人」どちらが「いい人」なのでしょうか。

「いい合コン」とは。

もう少し深掘りしていってみましょう。仮に、合コンで「いい人」と出会えたとします。見た目もストライクゾーンに入っていて、相性もバッチリ、相手にパートナーもいない…。思わず、「合コンの神様、ありがとう!」と叫びたくなりますよね。

では、今度は合コンで「いい人」と出会えなかったとします。見た目は残念ながら許容範囲外、相性も合わず、しかも、相手にパートナーがいるっぽい…。思わず、「合コンの神様、いい加減にしてくれ!」と叫びたくなりますよね。

「いい人」と出会えた合コンは、本当に「いい合コン」なのでしょうか。
「いい人」と出会えなかった合コンは、本当に「いい合コンではない」のでしょうか。

どちらの合コンも仲の良い友達と一緒に参加していたとしてみましょう。「いい人」に出会えた合コンでは、友達と同じ人を好きになってしまう可能性が高そうです。すると、「いい人」を見つけることはできるけれど、「友達関係」は微妙なものになってしまいます。

逆に「いい人」と出会えなかった合コンでは、5年後も10年後も「あの合コン、まじでヤバかったよねー」と、友達同士で盛り上がります。「いい人」に出会えなかった合コンが、友達との「いい関係」を作ることに役立っているんです。どちらも実際にあった話です。

「ろくでなし」と「誠実な努力家」。

また、『火の鳥 4:鳳凰編』(手塚治虫,KADOKAWA)には、「ろくでなしで人殺しの我王」と、「優秀で誠実で努力家の茜丸」という二人の主人公が登場します。時が経ち、我王は人や動物に慕われる存在になります。茜丸は権力にしがみつき、ある人の腕を切り落とします。

「自分である」ことに少しずつ近づいていったのが我王であり、「自分である」ことから少しずつ遠ざかっていってしまったのが茜丸です。さて、「ろくでなし」と出会った合コン、「優秀で誠実な努力家」と出会った合コン、どちらが「いい合コン」なのでしょうか。

人間万事塞翁が馬。

ノーベル賞を受賞された京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥先生の好きな言葉に、「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。(『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』山中伸弥他,講談社)これは、人生における幸・不幸は予測できないことを表す故事です。

ざっくり言うと、「幸福」が「不幸」を連れてきて、逆に、「不幸」が「幸福」を連れてくるということです。つまり、なにが「いい」ことなのかは簡単には決められない、簡単にはわからないということを表したのが、「人間万事塞翁が馬」という言葉です。

「いい人」と出会えた合コンは、本当に「いい合コン」なのでしょうか。
「いい人」と出会えなかった合コンは、本当に「いい合コンではない」のでしょうか。

心の専門家である臨床心理学の河合隼雄先生は、『心の処方箋』という本の中で次のように述べています。

「一般の人は人の心がすぐわかると思っておられるが、人の心がいかにわからないかと言うことを、確信を持って知っているところが、専門家の特徴である」

河合隼雄(1998)『心の処方箋』新潮文庫

改めて考えてみましょう。合コンに「いい人」は来るのでしょうか。「やっぱり分からない」というのが僕の結論です。合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
河合隼雄(1998)『心の処方箋』新潮文庫
河合隼雄(1994)『ユング心理学入門:河合隼雄著作集第1巻』岩波書店
手塚治虫(2018)『火の鳥 4:鳳凰編』KADOKAWA
山中伸弥・緑慎也(2012)『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』講談社

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majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
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