合コンに「いい人」は来るのか。その3。

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正解のない時代に必要なのは自分の中にある「好き」です。「好き」に従い努力することで、最終的には目的地にたどり着くことができます。合コンでの「心のコンパス(好き)」について書いてみました。

心のコンパス。

以前書いた、『合コンに「いい人」は来るのか。』では、何が「いい」のかは結局のところ「わからない」ということを書きました。そして、『合コンに「いい人」は来るのか。その2。』では、「わからない」時にどうすればいいかを書きました。結論は、「自分が納得できる答えを見つけ、修正していく」ということです。

今回はそのために必要なモノについて書きます。結論から言うと、「自分が納得できる答えを見つけ、修正していく」ためには、「心のコンパス」が必要です。「心のコンパス」とは、自分の中にある「好き」です。

正解がわからない時代です。むしろ、正解がなくなってしまった時代です。だからこそ、「自分が納得できる答え」にたどり着くことが大切です。そして、そのために「行動」と「修正」が必要です。では「行動」する時に必要なモノは何でしょうか。

もしあなたが、ある島で宝探しをするとします。食糧、着替え、武器、テント… 何を持っていくでしょうか。ソフトバンクグループ創業者である孫正義さんは、『孫正義LIVE2011』の中で、宝探しには「コンパスと地図」の二つが必要だと言っています。なぜなら、地図とコンパスがあれば、宝を見つけ直ぐに帰ってくることができるからです。

そうです。行動を開始するためには「地図とコンパス」が必要になります。ただし、合コンで言えば、合コンに「地図」は存在しません。どこに宝があるのかということは、誰にもわからないからです。他人が教えてくれる訳でもないし、自分が知っている訳でもありません。自分で探すしかないんです。強いて言えば、宝探しをしたという「自分の経験」があって、初めて「自分だけの地図」を作ることができます。

「正解のない時代」の合コンに「地図」は必要ありません。持っていくのは「心のコンパス」一つで十分です。「心のコンパス」があれば道に迷っても、道を間違えても大丈夫です。「心のコンパス」が示す方角に進んでいけば、最終的に目的地にたどり着くことができます。

心のコンパス=自分の中の「好き」。

では、「心のコンパス」とはいったい何なのでしょうか。それは、自分の中にある「好き」です。「好き」に従って進んでいくことが、何が「いい」のか分からず、正解のない時代の合コンには絶対に必要です。

では、「好き」とは何でしょうか。『「自分づくり」の法則:他人に”心”を支配させるな』(加藤諦三,PHP研究所)によれば、「好き」とは「自分の欲求」です。自分が車だとしたら、運転席に座り、「車という自分」を運転しているのが「自分の欲求」つまり「好き」です。

本を読むのが好きだから本を読み、外で遊ぶのが好きだから外で遊び、政治が好きだから政治を学び、アイドルが好きだからアイドルを追いかける… 「自分の「好き」=自分の欲求」が自分という人間を動かしている訳です。100人いれば100通りの「好き」があります。

政治が「好き」な人の「心のコンパス」は、政治の方角を示します。野球が「好き」な人の「心のコンパス」は、野球の方角を示します。服が「好き」な人の「心のコンパス」は、服の方角を示します。

想像してみてください。もし、「心のコンパス」が示す方角とは別の方角に進んでいったとしたらどうでしょうか。自分のモノではなく、他人の「心のコンパス」を頼りに自分の進む方角を決めていたらどうでしょうか。きっと毎日楽しくないですよね。

「好き」のもつ力。

次に、「好き」のもつ力を見てみましょう。『日本人とアイデンティティ:心理療法家の着想』(河合隼雄,講談社)によれば、「「好きなこと」は人間をいきいきとさせる力をもっている」といいます。

さかなクンが魚について語っている時、小柳ルミ子さんがサッカーについて語っている時、東方神起が大好きな人が東方神起について語っている時… 。「好きなこと」を夢中になって話している人は、みんなイキイキしています。

また、心理療法家である河合隼雄先生のところにやってくるのは、いろいろな悩みや問題をもった人たちです。しかし、「好きなこと」について河合隼雄先生に語ることを繰り返すことで、何ヶ月も経つと、その問題が解消されることもあるといいます。少し長いですが引用してみます。

現代は「やるべきこと」「やらなければならないこと」が多すぎるため、人間が自由に全人的に生きることが忘れられ、頭だけや、小手先だけを使って頑張ろうとする。そのためのゆがみが、ノイローゼその他の問題となって生じてくるのである。[……]「好きなこと」には、心も体もともに、その人の全人格がかかわってくるので、私に向かって語っているうちに、心の健康が回復されてくるというわけである。

河合隼雄(1995)『日本人とアイデンティティ:心理療法家の着想』講談社,p.337

聴き手次第ではありますが、「好きなこと」について語ることで、「心のゆがみ」が修正されます。「好きなこと」が少しずつズレていく自分を元に戻してくれます。「好きなこと」は、まさに現代人の進むべき道を教えてくれる「心のコンパス」なんです。自分の「心のコンパス」が示す方角に進むからこそ、「自分」であることができるし、イキイキと毎日を楽しく過ごすことができます。

自分が満足すること。

そして、自分の「好き」を持つ上で忘れてはならないことがあります。『悩みの正体:何が人の心を落ち込ませるのか』(加藤諦三,PHP研究所)によれば、それは、自分の「好き」は、「自分が満足する」ためにあるということです。

趣味で言えば、「モテそうだから」とか、「カッコいいから」というように、人に見せるためや、人から認められるためにするのではありません。自分が「好き」だから「興味がある」から「やってみたい」から、その趣味をやるんです。周りのみんなが「わー素敵」という人だから、その人を好きになるのではなく、「素敵!」と自分が満足できる人だから、自然とその人を「好き」になっているんです。

加藤諦三先生の言葉を借りれば、「好きなことが見つかるということが自己実現しているということである」(加藤諦三,2010,p.80)ということになります。周りからの評価や反応とは関係のない「心のコンパス」を持つことが何より大切です。

しかし、自分だけの「好き」とか、自分だけの「好きなこと」と言われても、なかなか見つからない場合もありますよね。頑張って探しても、いやむしろ探せば探すほど分からなくなってしまう時もあります。どれだけ考えても、色んなことを手当たり次第に試しても、見つからない時は見つかりません。そんな時は、どうするでいいのでしょうか。

「好きなこと」がわからない時。

「好きなこと」のない人にはどうするのか。そのときは、それが出てくるまで待つのである。一年、ときにはニ年待って、何であれ「好きなこと」が出てくると、私は長い冬の後で草花の芽を見つけたような気持ちになるのである。

河合隼雄(1995)『日本人とアイデンティティ:心理療法家の着想』講談社,p.338

焦っても見つかりません。桜が冬に花を咲かせようとしていたら、ヒマワリが春に花を咲かせるために努力していたら、どうでしょうか。「まだ早いよ!」と言いますよね。頑張っても見つかりません。努力すれば必ず見つけられる訳ではありません。やるべきことをして、後は自然に任せる。「待つ」これが、「心のコンパス」を手に入れる唯一の方法です。

「心のコンパス」の示す方角にブレずに進んだとしても、道を間違えることも、道に迷ってしまうこともあります。行き止まりの時も、断崖絶壁に出くわす時もあります。しかし、その時も「心のコンパス」は、変わらず自分の「好き」という方角を示しているはずです。

もし「心のコンパス」の調子が悪ければ直せばいいんです。ずっと一つのコンパスを使わなければならない訳でもありません。明日になったら、新しい「心のコンパス」が見つかるかもしれません。

今回は、「自分が納得できる答えを見つけ、修正していく」ために必要なモノについて書いてみました。結論は変わりません、「自分が納得できる答えを見つけ、修正していく」ためには「心のコンパス」が必要です。それはつまり、自分の中にある「好き」に従って進むことです。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
加藤諦三(1995)『「自分づくり」の法則:他人に”心”を支配させるな』PHP研究所

加藤諦三(2010)『悩みの正体:何が人の心を落ち込ませるのか』PHP研究所

河合隼雄(1995)『日本人とアイデンティティ:心理療法家の着想』講談社

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これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
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