ビヨンド合コン。その4。幸せな100歳になるために。

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死亡リスクを減らす要因の第一位は「社会への溶け込み」です。合コンが、いかに「長生き」に役立つかを書いてみました。

合コンで長生きする。

どうせなら100歳まで生きたい。更に、幸せな100歳になりたい。もし合コンが、幸せに長生きすることにもつながったとしたら、とてもワクワクします。そして、とても素晴らしいですよね。毎週合コンに行くことが更に楽しみになりそうです。

そこで今回は、「合コン」がいかに「幸せな長生き」に役立つかについて書いてみます。結論は「幸せに長生きするために合コンしましょう!」ということです。合コンの「向こう側」にいるあなたは、きっと、長生きで幸せなはずです。

厚生労働省の調査(日本経済新聞電子版2017,7/27)によれば、日本人の平均寿命は過去最高を5年連続(女性は4年連続)で更新しています。そして、今後も平均寿命は延びていくことが予想されています。ニュースでも100歳まで生きることが当たり前になる… というのは、最近よく聞きますよね。

100歳まで生きることが当たり前の時代、気になることは健康寿命です。せっかく長生き出来るなら健康で長生きしたいですよね。ピンピンコロリという言葉が象徴するように、人生最後の日までピンピンと元気に暮らせたら、こんなに素晴らしいことはありません。

心理学者、スーザン・ピンカー。

以前ご紹介した、心理学者であるスーザン・ピンカーが2017年にTEDで行ったプレゼンは、「人生100年時代」に大切なことを教えてくれます。時間も15分と短いので、もし良ければ、是非見てみてください。

死亡リスクを減らす要因。

心理学者であるスーザン・ピンカーは、プレゼンの中で、ブリガム・ヤング大学の心理学教授ジュリアン・ホルトランスタッドの研究を紹介しています。その研究の目的は、「死亡リスクを減らす効果が大きいのはなに?」というもの。

ジュリアン・ホルトランスタッドは、そのために何万人もの中年を対象に、なにが長生きに関連するのか、生活習慣を数年かけて調査しました。では、いったいなにが死亡リスクを減らすのか… まずは、10位から5位までみてみましょう。

10位.キレイな空気
9位.高血圧症の治療
8位.体重
7位.運動
6位.心臓疾患の治療、リハビリ
5位.インフルエンザの予防接種

結構意外な結果になっています。運動が7位ということが正直驚きです。健康に生きようと思ったら、まずは運動を思い浮かべます。歩いたり、走ったり、「運動している人は長生き」というイメージがあります。では、そのまま4位と3位を見てみましょう。

第4位、酒をやめる、へらす。
第3位、タバコをやめる、へらす。

ここで登場しました。酒とタバコ。過剰な喫煙、過剰な飲酒、どちらも体に悪そうなのは容易に想像できます。けれど、喫煙者のほうが非喫煙者よりも自殺率が低いという研究や、お酒が認知症のリスクを減らすという研究を、以前ものの本で読んだ気もします。重要なのは、この二つの要素より、死亡リスクを減らす要因があるということです。とても気になりますよね。

第2位、親しい人がいるかどうか
第1位、社会への溶け込み

あっ、違うんだ。という声が聞こえてきます。そうです。1位は、「合コンに行くこと」ではありませんでした。まあ予想通りの結果です。死亡リスクを減らす要因の第2位と第1位は、「親しい人がいるかどうか」と「社会への溶け込み」どちらも人間関係に関わることです。

「親しい人がいるかどうか」はその名の通りです。いざという時に頼れる人間関係をもっているか。そして、1位の「社会への溶け込み」というのは、「日常生活でどれだけ人と交流しているか」ということです。カフェの店員とのちょっとした会話、近所の人との軽い挨拶、職場での雑談… 。日頃、何人と気軽に会話し、社会にどれだけ溶け込めているのか… ということが大事だということを、ジュリアン・ホルトランスタッドの研究は明らかにしました。

長生きしようと思ったら、キレイな空気よりも、運動よりも、酒やたばこをやめるよりも… どれだけ「親しい人間関係」を築けて、どれだけ社会に溶け込めているかが大切になるんです。もちろん、キレイな空気や運動が必要ない訳ではありません。ただ、長生きには、良好な人間関係がなにより必要であることは間違いないんです。

人間関係の技術は高齢期にこそ必要。

個人的には、人間関係の技術が一番必要になってくるのは、仕事を引退してからの高齢期だと考えています。働いているうちは、会社や仕事関係で、多くの場合、嫌でも人と関わります。なので、そこまでの人間関係のスキルは必要になりません(もちろん、スキルが高いに越したことはありません)。人間関係のスキルが低かったとしても、仕事の付き合いであれば、普通に付き合ってくれます。

普通に働いていれば、それだけで社会に溶け込むことができています。そのため、大きな孤独感を感じることは少ないのではないでしょうか。しかし、仕事を引退した後はそうはいきません。自分から積極的に人間関係を作っていかなければならないし、自分から社会に溶け込んでいかなければなりません。

縦糸、横糸。

一般的に言うと、きっとこれは女性の方が上手です。中島みゆきさんの「糸」という曲にもあるように、男性は縦糸の強さを持っていてます。会社の部下や上司のように、縦につながるのが得意なのが男性です。

一方女性は横糸の強さを持っています。近所の人や地域の人、友達と気軽にお付き合いするように、横につながるのが得意なのが女性です。縦糸と横糸があって初めて布を織ることができます。なので、縦糸の強さも横糸の強さも、どちらも重要です。

ただ、親しい人と深い人間関係を築き、社会に溶け込む、という視点から見ると、女性の得意な「横糸の強さ」が力を発揮します。ちなみに、厚生労働省によれば、2018年の日本人の平均寿命は、女性が87.32歳、男性が81.25歳です。

そうです。ついに合コンの出番ですね。男性は合コンで女性の態度、女性の会話の仕方、女性の持つスキルを観察し、真似することで、「横糸」の強さを身につけることができます。そして女性は、男性の持つ「縦糸」の強さを学ぶことで、更に「横糸」の強さに磨きをかけることができます。

親しい人と深い人間関係を築くことができれば、社会に溶け込むことが出来れば、長生きし、幸せな毎日を送ることができます。だとすれば、そのために今やるべきことは貯金でもゲームでもありません。合コンです。沢山の合コンに参加し、「横糸」の強さを身につけていくことが、幸せに長生きするためには必要です。

人間関係は、ピアノやサッカーと一緒。

『人づきあいの技術:社会的スキルの心理学』(相川,サイエンス社)の中で紹介されている「社会的スキル」という考え方によれば、人間関係の技術もピアノやサッカーの技術と同じです。ピアノが上手く弾けない人がいます。あなたは、どうアドバイスするでしょうか。リフティングができない高校生がいます。あなたは、どのようなアドバイスをするでしょうか。

きっと、「毎日練習してみよう」「YouTubeで上手い人の動画を見て、その真似をして沢山練習しよう」と言いますよね。沢山失敗して、沢山練習すれば上手くなるからと。横糸の強さを持っていないのであれば、人間関係のスキルに自信がないのであれば、合コンで沢山失敗すればいいんです。そして、何度も挑戦し、反省、改善して少しずつうまくなればいいんです。

合コンの場合、相手にも感情や好き嫌いがあります。そして、お互いの相性もあります。そのため、どれだけ頑張っても、うまくいかない時はあります。しかし、気にする必要はありません。自分と合わなければ次にいけばいいんです。次もうまくいかなければ、その次にいけばいいんです。本気になって合コンすれば、もの凄いペースで経験値を積むことが可能です。

「合コン=出会い」だけじゃない。

合コンを、「出会い」という視点からだけ見るのであれば、インターネットでのデジタルな出会いのスピードには負けるかもしれません。マッチングアプリのスピード感、手軽さと比べると、合コンは時間も手間もかかります。

つまり、合コンは効率が悪いんです。ただ、そこが良いんです。時間も手間もかかり、効率も悪い、だから良いんです。自分と合う人とも合わない人とも会ってしまうのが合コンです。そこが良いんです。 

自分と合わない人とも合ってしまうからこそ… 適当に話さなければならないからこそ… 「社会的スキル」が上達します。そして、「社会的スキル」が高いからこそ、人と親しくなることができます。社会に溶け込むことができます。「社会的スキル」が高ければ、仕事を引退してからの高齢期を楽しく幸せに過ごすことができます。

また、合う人にも合わない人にも会うことで、自分自身を知ることができます。世界が広がります。その経験があるからこそ、自分の基準や自分自身を知ることができます。そして、自分にとって何が大切でないのか、何が本当に大切なのか。ということがわかってきます。

短期的な視点、つまり「効率的な出会い」という視点から見れば、デジタルな出会いが圧勝です。しかし、長期的な視点である「自分自身の成長」という視点からも見れば、合コンには多くのメリットがあります。

100歳の自分が見る「いまの自分」。

想像してみてください。マッチングアプリで200人とメッセージを交わした三年後の自分。合コンで200人と出会った三年後の自分。どちらの「あなた」が「社会的スキル」が高くなっているでしょうか。そして、70歳、80歳、100歳になった「あなた」は、どのような人生を過ごしているのでしょうか。

ロンドンビジネススクール教授であるリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットは著書である『LIFE SHIFT』(東洋経済新報社)の中で次々のように述べています。

70歳、80歳、100歳になった自分がいまの自分をどう見るかを考えてほしい。いまあなたがくだそうとしている決断は、未来の自分の厳しい評価に耐えられるだろうか?

リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット(著)池村千秋(訳)(2016)『LIFE SHIFT』東洋経済新報社,p.37

更に、スーザン・ピンカーによれば、デジタルの人間関係は、リアルの人間関係に勝てません。アイコンタクト、握手、単純なことでもオキシトシンが出て信頼感が増します。そして、コルチゾールも分泌されることで、ストレスも減ります。天然のモルヒネであるドーパミンも出て、鎮痛作用があります。直接会う友人や知り合いがいると病気や老化に対するバリアができるわけです。

つまり、直接人と会うということは健康にとてもいいのです。リアルな交流のある生活は免疫力を高め、快楽ホルモンが分泌されます。結果として幸せに長生きできる可能性が高くなります。

さて、今回は「合コン」がいかに「長生き」に役立つかについて書いてみました。結論は変わりません。「幸せに長生きするために合コンしましょう!」ということです。

想像してみてください。70歳、80歳、100歳になったあなたは、今の自分にどんな言葉をかけるのでしょうか。「沢山合コンしとけい!!」というひとが一人でも増えてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。合コンの「向こう側」にいるあなたは、きっと、長生きで幸せなはずです。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

ビヨンド合コン。その6。その後。
人に絡みつく自分、近い人に不機嫌になってしまう自分の「本当に求めているもの」が分かれば幸せなることができます。大切なことは自分を知ることです。何かが欠けている自分を認めることができれば、何かが欠けている自分として生きていくことができます。合コンのその後を書いてみました。
ビヨンド合コン。その7。近い人との関係。
次から次へと恋人を変えてしまうのは、男運が無いのでも女運が無いのでもありません。根本的な原因は、自分の中にあります。「近い人」との関係について書いてみました。

【引用・参考文献】
相川充(2000)『人づきあいの技術:社会的スキルの心理学』サイエンス社

リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット(著)池村千秋(訳)(2016)『LIFE SHIFT』東洋経済新報社

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majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
合コンと本とスペアリブが好きです。当サイトを運営しています。

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