ビヨンド合コン。その2。経験値。

その他

楽しいことだけ経験した人。楽しいことも苦いことも経験した人。二人の見ている世界は違います。合コンと「経験値」について書いてみました。

「手違い」が世界を広げる。

「ビヨンド合コン。その1。」
では、「普通の人と出会う確率」ついて書いてみました。今回の記事では、合コンの「向こう側」にいる自分は、いったいどのような人を好きになるのか、ということをぬるく書いてみます。ポイントは「経験値」です。

合コンの目的、それはズバリ「出会い」にあります。自分が探し求めている「理想の人」と出会えるかどうかは分かりませんが、4対4の合コンに行けば、単純に一度に4人と出会うことができます。もし、4対4の合コンに10回行ったとしたら、40人と出会えてしまいます。

ただし40人と出会っても、その中に「タイプの人」や、「理想の人」がいる保証はありません。しかし、普段の生活では出会えない人、合コンでなければ恐らく一生話さないであろう人、とも手軽に出会うことができます。これは、合コンの醍醐味の一つと言えます。

例えば、もしここに、「ハワイ」が大好きな人がいたとします。1年間に1週間休みが取れるとしたら、もちろん「ハワイ」に行きます。そして、来年も再来年も迷わず「ハワイ」に行きます。「インドネシア」や「チリ」には敢えて行きません。

これは悪いことではありません。なにかを「選ぶ」ということは、なにかを「捨てる」ことです。「ハワイ」を選んだこの人は、「他の国」に行く選択肢を捨てているんです。しかし、もし飛行機がなにかの手違いで「インドネシア」に到着してしまったとしたら、どうでしょうか。

ひとまずがっかりしますよね。1年間楽しみにしていた「ハワイ」に行けるはずが、なぜかインドネシアに着いてしまいました。しかし、別の視点から見てみれば、この「なにかの手違い」があったからこそ、普通では絶対に来ないであろう「インドネシア」に来ることができたとも言えます。

世界遺産にも登録されている、テガラランのライステラスでは、深い緑に癒されるかもしれません。ボロブドゥール寺院遺跡の巨大マンダラに、心を揺さぶられるかもしれません。ギリ島の美しい海とサンセットに恋してしまうかもしれません。

もちろん、テガラランのライステラスにも、ボロブドゥール寺院遺跡の巨大マンダラにも、ギリ島の美しい海とサンセットにも全然恋しないかもしれません。しかし、それは行って見て、体験してみなければ分かりません。

合コンでは、「タイプの人」や、「理想の人」とは、なかなか出会えないかもしれません。しかし、それは、まだ知らない世界を知り、体験するチャンスでもあります。急に風邪で代役に来てもらった人に… 全然タイプじゃないと思っていた人に… 「なにかの手違い」が沢山起こる可能性があるからこそ、合コンは面白いんです。

「好き」と出会う。「好き」を探す。

想像してみてください。「ハワイ」の大好きな「あなた」がいます。「あなた」は、1年に1週間だけ旅行に行けます。もちろん、迷わず毎年「ハワイ」に行きますよね。

更に想像してみてください。特に好きな国が決まっていない「あなた」がいます。「あなた」は、1年に1週間だけ旅行に行けます。とりあえず、色々な国に行ってみますよね。

10年後、前者は変わらず「ハワイ」が大好きです。後者は、「インドネシア」や「チリ」、「トルコ」や「南アフリカ」… 色々な国に行ってみて、最終的に「ハワイ」が大好きなことに気がつきます。

結局、どちらの「あなた」もやっぱり「ハワイ」が好きです。もちろん、どちらが良くて、どちらが悪いのではありません。一途なのも素晴らしいし、沢山寄り道してきたからこそわかることもありますよね。

もし、自分の「好き」がわかっているのであれば、その「好き」に一直線で向かっていけばいいんです。しかし、もし、まだ自分の「好き」がわかっていないのであれば、「ハワイ」だけでなく、色々な国に行ってみることです。色々な体験をしてみることです。もしかしたら、「チリ」や「南アフリカ」が、自分の「好き」かもしれません。

一度にそこそこの人数と出会えて、そこそこ深い話ができる合コンでは、自分の「好き」と出会える可能性があります。そして、自分の「好き」をじっくり探す良い機会にもなることがわかります。

経験値がすべて。

合コンでパートナーが見つかる時もあります。残念ながら合コンではパートナーが見つからない時もあります。しかし、例え「いい出会い」が合コンで無かったとしても、多くの「出会い」を経験していく中で、人として大きく成長していくことができます。

想像してみてください。今から一年間で「合コンで100人と話す」という経験をした自分。そして、今から一年間で「マッチングアプリで100人とメッセージを交わす」という経験をした自分。

マッチングアプリの料金がわからないので何とも言えませんが、お金、時間、労力、全てにおいて合コンの方が「効率が悪い」といえそうです。合コンは、時間もかかるし、お金もかかります。更に言えば、「ハズレだー」という時に消費するエネルギー量は半端ではありません。

しかし、「効率が悪い」ことは、魅力的でないことを意味するのでしょうか。「効率が良い」ことは本当にいいことなのでしょうか。

もう一度想像してみてください。今から一年間で「合コンで100人と話す」という経験をした自分。今から一年間で「マッチングアプリで100人とメッセージを交わす」という経験をした自分。一年後の「自分」が見ている景色は、いったいどのような景色でしょうか。

どちらが良くてどちらが悪いと言いたい訳ではありません。マッチングアプリも合コンも、どちらにも長所と短所があります。結局何が言いたいのかというと、「経験」によって見える景色は違ってくるということです。

例えば、一年間、楽しいことしか経験していない人の求める「いい出会い」と、一年間、甘い経験も苦い経験も酸っぱい経験もしてきた人の求める「いい出会い」は、間違いなく違います。つまり、すべては「経験値」なんです。「経験値」によって見える世界は変わります。

もちろん、楽しいことが悪いわけではありません。楽しいことにも価値があるように、苦しいこと、辛いこと、「これきっつー」ということにも価値があります。

小学生の自分の「理想の人」と、20歳の自分、30歳の自分、40歳の自分… の「理想の人」は変わりますよね。スポーツができる人がカッコいいと思っていたのに、見た目、雰囲気、年収、居心地… と変わっていったりします。なぜ変わるのか、自分が沢山のことを「経験」し「成長」していくからです。

苦労することが大切。

時短、生産性の向上… 仕事を効率的にこなすことは大切です。しかし、「出会い」に効率を求める時は、一度ゆっくりと考えてみることが大切です。

「効率の良い出会い」は、本当にいいことなのでしょうか。「効率」を追い求めるあまり、「経験値」を積み重ねることを忘れてしまってはいないでしょうか。

繰り返しになりますが、タイプじゃない人、自分と合わない人、「ハズレだー」という時に、合コンで消費するエネルギー量は半端ではありません。ある意味「苦労」でしかありません。しかし、その「苦労」という「経験」があるからこそ見える世界があります。合コンで沢山の「苦労」を経験した自分だからこそ、ある時に「この人!」と決めることができます。

苦労していないと幸福になれないということがあります。苦労するから幸福が見えてくるということもあります。このパラドックスが、もう少ししたらみんなにわかってくるのではないかと私は期待しています。

河合隼雄(2004)『父親の力 母親の力:「イエ」を出て「家」に帰る』講談社,p.32

「最高ー!」という時だけではないのが合コンです。しかし、喜怒哀楽、すべてを経験するからこそ、成長していくことができます。「嫌い」があるからこそ自分の「好き」がわかります。大切なのは「経験値」です。

さて、合コンの「向こう側」にいる「あなた」は、いったいどのような人を好きになるのでしょうか。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

ビヨンド合コン。その6。その後。
人に絡みつく自分、近い人に不機嫌になってしまう自分の「本当に求めているもの」が分かれば幸せなることができます。大切なことは自分を知ることです。何かが欠けている自分を認めることができれば、何かが欠けている自分として生きていくことができます。合コンのその後を書いてみました。
ビヨンド合コン。その7。近い人との関係。
次から次へと恋人を変えてしまうのは、男運が無いのでも女運が無いのでもありません。根本的な原因は、自分の中にあります。「近い人」との関係について書いてみました。

【引用・参考文献】
河合隼雄(2004)『父親の力 母親の力:「イエ」を出て「家」に帰る』講談社

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これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
合コンと本とスペアリブが好きです。当サイトを運営しています。

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