ユング心理学と合コン。内向型と外向型。

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ユング心理学。

臨床心理学の河合隼雄先生の本と共に、ユング心理学と合コンについて、ぬるく考えていきたいと思います。ユング心理学、一度はどこかで聞いたことありますよね。ユングという人が打ち立てた心理学だからユング心理学です。有名なところでいうと、「コンプレックス」という言葉を一番初めに使い始めたのがユングです。

そして、ユング心理学を一番初めに日本に持ち込んだのが河合隼雄先生なんですね。その河合隼雄先生が、タイプ、コンプレックス、個人的無意識と普遍的無意識、心象と象徴、夢分析、アニマ・アニムス、自己、といったユング心理学の基本的な考え方を分かりやすく紹介してくれているのが、『ユング心理学入門:河合隼雄著作集第1巻』になります。

内向型と外向型。

今回はその中で、「一般的態度、内向-外向」という概念と合コンについて考えてみたいと思います。自分はこうだから。あの人はこうだから、ではなく、自分はどんなタイプなのか、そして、相手はどんなタイプなのか。ただ漠然と合コンに参加しているだけでは見えない世界が、この概念を理解することで、きっと見えるようになるはずです。

河合隼雄先生によれば、関心や興味が外界の事物やひとに向けられているタイプが外向型であり、関心が内界に向けられているタイプが内向型です。そして、この二つのタイプの違いは、初めて会う人同士の場で顕著に現れると言います。初めて会う人同士の場… つまり合コンの時ですね。

外向型、合コン最強説。

外向型の人は、適当に喋り、適当に黙り、自然と合コンの場に溶け込みます。その場に合わせて適当に行動することが出来るのです。一方、内向型の人には、どこかぎごちない感じがつきまといます。笑われるかもしれないと考えて話せなくなってしまったり、無理に明るく振舞ってしまうこともあります。つまり、自然とその場に溶け込むことができないのです。

合コンの相手が外向型であれば、合コンのスタートの瞬間から自然な流れで合コンが盛り上がっていく可能性が高いでしょう。しかし、相手が内向型であれば、合コンのスタートの瞬間、何かぎごちない雰囲気になる可能性が高くなります。

多くの合コンを見てきて感じるのは、ほとんどの合コンはスタートで決まってしまう、ということです。スタートの瞬間に、「今日は盛り上がりそー」、「楽しい合コンになりそー」というイメージを相手に持たせることが出来れば、ほぼ合コンは盛り上がります。つまり、合コンでは外向型が圧倒的に有利と言えるのです。 何か会話や雰囲気がぎごちない合コンより、会話が盛り上がって楽しい合コンの方が、良いですよね。だとすると、外向型との合コンはアタリと感じ、内向型との合コンはハズレと感じる、ということになってしまいそうです。

内向型、最強説。

しかし、実はそんなに単純ではありません。外向型にはない強みが内向型にはあるのです。これまで見てきたように、外向型は新しい場面で能力を発揮することができます。しかし、もちろん弱点もあります。少しの障害につまずいて意外な脆さを露呈することもあるのです。

一方の内向型は、気の合った親しい関係の中でその能力を発揮することが出来ます。最初は全然ダメだったのに、慣れてきたら物凄い能力を発揮している。自信なさそうに見えるのに、いったん思い込むと少しの障害にはビクともしない。同じ会社や、同じチームにいると、とても心強い存在といえますよね。

このように、内向型にも長所と短所があり、外向型にも長所と短所があります。合コンという場面のみで考えれば、初対面の場で能力を発揮することができる外向型が、圧倒的に有利ではあると思います。けれど、人生は短距離ではなく、あくまで長距離です。人生という長距離の視点から見てみると、気の合った親しい関係の中で能力を発揮でき、少しの障害にはビクともしない内向型の強さが際立ってくるような気もします。

カルビ VS ビーフジャーキー。

合コンのその日に味を出し切ることが出来るのが外向型であり、合コンのその日には全然味が出せないけれど、その後でジワジワと味を出せるのが内向型なのだと思います。外向型が「カルビ」ならば、内向型は「ビーフジャーキー」と言えるかもしれません。こう考えてみると、合コンという一瞬だけで判断してしまうのは、とても勿体ないように思います。もし相手が内向型であれば、合コンのその日に能力を発揮出来る確率はかなり低いはずです。親しくなってみなければ、その人の本当の魅力、本当の強さを知ることはできない訳です。

また、河合隼雄先生はこの本で、個人の資質によるタイプを逆転させると疲労現象が現れ、心の健康が害されると述べています。つまりどういうことかというと、外向型の資質を持っている人が内向型の人の生き方をすると、とても疲れ、心が病んでしまう。逆に、内向型の資質を持っている人が外向型の人の生き方をすると、とても疲れ、心が病んでしまう。ということです。

内向型と外向型、それぞれの強みを理解し、合コンに参加する。

もし自分が内向型であれば、合コンで外向型の人よりも能力を発揮することは難しいかもしれません。しかし、合コンという場で外向型の人と張り合う必要はないのです。無理して外向型の人のように振る舞う必要はないのです。内向型は親しい人との関係の中でこそ力を発揮することが出来るところが最大の長所です。合コンで、ぎごちない態度になってしまっても気にする必要はありません。清潔感があり、挨拶さえしっかりしていれば、チャンスはいくらでもやってくるはずです。合コンで強烈なインパクトを残そうとするのではなく、合コンの「その後」、時間をかけて親しくなり、自分の得意な領域で勝負すればいいのです。

また、もし、合コンで内向型の人と出会ったのなら、これは大きなチャンスがやってきているのかもしれません。なぜなら、合コンでは内向型の良さが発揮されにくいため、周りのライバル達は内向型の人の持つ可能性に、なかなか気づくことができないからです。つまり、ライバルが圧倒的に少なくなるのです。

外向型、内向型、どちらにも長所と短所があります。そして、最終的にどちらの人を選ぶかということは、自分で決めることができます。外向型、内向型という概念を知ることで、皆さまの合コンが更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
河合隼雄(1994)『ユング心理学入門:河合隼雄著作集第1巻』岩波書店

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majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
合コンと本とスペアリブが好きです。当サイトを運営しています。

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