合コンと恋愛心理学。その1。友達から恋人に変わる時③。人を好きになる他者要因。

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今日は引き続き、齋藤勇(編著)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』を参考に、「友達から恋人に変わる時」について書いてみます。大切なのは「人を好きになる状況・条件」を理解することです。

人を好きになる他者要因。

齋藤(2006)によれば、人を好きになる要因には、自己要因と他者要因があります。前回書いた『合コンと恋愛心理学。その1。友達から恋人に変わる時②』では、人を好きになる自己要因について書いてみました。この記事では、人を好きになる他者要因について書いてみたいと思います。

その①。互恵性からの好意。

人を好きになる他者要因の一つ目は、「互恵性からの好意」です。ちなみに、互恵性とは他者の行為に対して何らかの形で報いることを言います。例えば、職場の同僚から旅行のお土産をもらったとします。すると、自分が旅行に行った時は、その同僚にお土産を買ってきます。これが互恵性です。

この互恵性が恋愛心理にも影響を与えます。相手からの好意的行動を受けると、それをきっかけに「好き」になることがあります。同じ職場で考えてみましょう。お互い、顔を知っている程度の関係の二人AとBがいたとします。

ある日、突然AがBに告白しました。ここでうまくいくかはわかりません。ただ、うまくいかなかったとしても、その後、BはAのことが気になり始めます。または、告白まではされなくても、AがBのことを好きであることをCという同僚から聞いたとします。この状況でも、BはAのことが気になり始めます。

好意の心理には、相手の人から好かれていることが分かると自分もその人を好きになるという互恵性がある。

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房p.8

このことから、好きな人ができた時、気になる人ができた時、一番初めに何をすればいいのかが分かります。自分の「気持ち」を直接的にでも間接的にでも、相手に伝えることが何より大切になります。

その②。賞賛からの好意。

人を好きになる他者要因の二つ目は、「賞賛からの好意」です。もし、好きな人ができたなら、誉めて褒めてほめまくりましょう。理由は簡単です。「人は自分を誉めてくれる人を好きになる」(齋藤,2006)からです。

ただ、注意しなけらばならないことが一つだけあります。それは、嘘をつかないということです。心の底から自分が「いいね!」と思うところを「ほめる」ことが大切です。

好きな人ができたとします。何としても相手に好きになってもらいたいですよね。「人は自分を誉めてくれる人を好きになる」(齋藤,2006)のだから、「とにかく沢山褒めよう!」ということになります。しかし嘘はつけません。

すると、相手の良いところを沢山探すようになります。相手の良いところを沢山見つけられる人は、自分の良いところも沢山見つけることができます。結果として、恋がその人を成長させてくれます。

加藤(2018)は、恋を通して二人が成長していけるのであれば、結果がどうあれ恋が実ったといえると言います。大切なのは形ではありません。付き合えたり、結婚したから恋が実った訳ではないということです。

その③。会う回数からの好意。

人を好きになる他者要因の三つ目は、「会う回数からの好意」です。これは、アメリカの社会心理学者であるザイアンスの「単なる接触理論」で有名です。

ざっくり言うと、もし好きな人ができたなら… とにかく会って会って会いまくれ!ということです。単に顔を合わせるだけでも何回か会っているうちに好意を持つようになることが実験的にも証明されています。同じクラスや、同じ職場だと恋が生まれやすいことがわかります。

その④。自己開示からの好意。

人を好きになる他者要因の四つ目は、「自己開示からの好意」です。ちなみに、自己開示とは「ありのままの自分をさらけだそうとするコミュニケーション活動」(齋藤,2006)のことを言います。

齋藤(2006)によれば、人は好きな人に自己開示したくなります。相手から自己開示されると自分も自己開示したくなります。そして、自己開示の程度に応じて好意を抱きます。

例えば、ある人から自己開示を受けたとしましょう。自分の悩み、弱みを飾らない言葉で話されたとします。すると、「実はわたしもさ… 」と自分の悩みを打ち明けたくなります。

想像してみてください。合コンで、自分をさらけ出している人と、自分をさらけ出していない人… どちらの人に好意を抱くでしょうか。

その⑤。身体的接触からの好意。

人を好きになる他者要因の五つ目は、「身体的接触からの好意」です。いわゆる、ボディタッチですね。

恋愛においては身体的接触は重要である。身体的接触を受けるとその人を好きになる。また、好きになると身体的に接触をしたいと思う。

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房,p.10

ただし、「勘違い」には注意しなければいけません。齋藤(2006)によれば、恋愛初期に身体的接触を求めるのが男性です。関係が深くなってから身体的接触を求めるのが女性です。

合コンで考えてみましょう。合コンでは、相手との関係性は深くない状態です。つまり、男性は女性に対して、断固としてボディタッチを繰り出してはいけません。単なるセクハラになります。

友達から恋人に変わる時。

一方、「恋愛初期に身体的接触を求めるのが男性」(齋藤,2006)なので、女性の男性に対するボディタッチは有効といえます。気に入った男性がいた時は、積極的に頭をナデナデしてあげましょう。

さて、三回の記事に分けて、「友達から恋人に変わる時」について書いてみました。繰り返しになりますが、大切なのは「人を好きになる状況・条件」を理解することです。

細かく言えば、「人を好きになる自己要因」と「人を好きになる他者要因」のそれぞれを理解することです。

「好きな人が見つからない」「誰が好きなのかわからない」とお聞きすることがあります。そんな時、一度考え方を変えてみるのはどうでしょうか。そもそも「好きな人」なんてどこにもいないのだと。

もしかしたら、「好きな人」なんてどこにも存在せず、「人を好きになる状況」「人を好きになる条件」があるだけなのかもしれません。

存在しているのは「好きな人」ではなく、「人を好きになる状況」「人を好きになる条件」なのだと考えてみる訳です。思い出してみてください。小学校、中学校、高校時代に好きになった人のことを。

その人は、スポーツをし生理的に興奮している時に近くにいた人ではないでしょうか。その人のことを助けてあげたことは無かったでしょうか。その人は、落ち込んでいる時にやさしくしてくれなかったでしょうか。その人は、同じ部活や同じクラブの人ではないでしょうか。

その人から「好き」と言われなかったでしょうか。その人は、自分のことを褒めてくれなかったでしょうか。その人とは、毎日顔を合わせていなかったでしょうか。その人は、ありのままの自分をさらけ出している人ではなかったでしょうか。その人と、軽く身体が触れる機会はなかったでしょうか。

また、もし自分に「好きな人」がいる時は簡単です。その「好きな人」が「人を好きになる状況」にある時に、近くにいればいいだけです。ただし、嫌われていたり、第一印象で嫌悪感を抱かれてしまってはいけません。

好意的感情をもった人とは、関係を維持し、発展させようという心理メカニズムが働き、嫌悪的感情を持った人とは、関係をもとうとしないし、むしろ拒絶しようとするメカニズムが働くことがわかる。

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房,p3

やるべきことはとてもシンプルです。出会いの初期の段階で、好意的感情さえ持ってもらえれば、あとは「人を好きになる状況」を一つでも多く作りだしていくだけです。「人を好きになる条件」を一つでも多く満たしていくだけです。

好きな人が見つからないのではなく、「人を好きになる状況」にいないだけかもしれません。好きな人とうまくいかないのは、「人を好きになる状況」を作れていないだけかもしれません。

「友達から恋人に変わる時」について、三回に分けて書いてみました。大切なのは「人を好きになる状況・条件」を理解することです。一つでも多くの「恋」が始まることを願っています。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

合コンと恋愛心理学。その1。友達から恋人に変わる時①。出会って30秒。
社交辞令で終わっていた二人も、「人を好きになる状況」にいたとしたら恋が始まっていたかもしれません。「友達から恋人に変わる時」について、三回に分けて書いてみます。
合コンと恋愛心理学。その1。友達から恋人に変わる時②。人を好きになる自己要因。
恋の始まりを制するには「人を好きになる瞬間」を理解することです。デートに行くなら、レインボーブリッジではなく、奥祖谷二重かずら橋(徳島にある吊り橋)です。そして、積極的に助けてもらいましょう。更に「すべらない話」は必要ありません。人を好きになる自己要因について書いてみました。

【引用・参考文献】

加藤諦三(2018)『なぜか恋愛がうまくいかない人の心理学』PHP研究所

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房



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これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
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