合コンと恋愛心理学。その2。親密になるために①。自己呈示。

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齋藤勇(編著)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』を参考に、「親密になること」について二回に分けて書いてみます。親密になるために大切なのは、自己呈示と自己開示のバランスです。

恋愛が始まるための土台。

恋愛が始まるまでを考えてみましょう。まずは「出会うこと」が大切です。オンラインでもオフラインでも、出会わなければ何も始まりません。では「出会うこと」の次に大切なことは何でしょうか。

そうです。「相手と仲良くなりたいかどうか」です。そもそも、「仲良くなりたい」と思わないような相手と「恋愛」に発展するケースはほとんどありません。

服装や話し方など細かいスキルを上げていけばキリはありません。しかし、ざっくりと言えば、「出会うこと」と「仲良くなりたいと感じること」この二つのポイントさえおさえてしまえば、恋が始まるための準備は万端です。

仲良くなりたい。

まずはとにかく出会うこと。そして、あとは相手に「仲良くなりたい」と思ってもらえればいいだけです。想像してみてください。4人と合コンで出会ったとします。あなたは、どんな人と仲良くなりたいでしょうか。

逆を考えてみましょう。「仲良くなりたい」と感じることがあるということは、「仲良くなりたくない」と感じることもあるということです。そして、これは自分だけでなく相手も同じです。言い換えると、自分が相手を評価しているように、相手も自分を評価しています。

このことは誰もが理解していることです。だからこそ、合コンでいきなり自分の全てをさらけ出したりする人はいません。

ある人は自分の長所は「笑顔」だと考えていたとします。すると、合コンではとにかくニコニコしているでしょう。ある人は、「元気」を自分の長所と考えていたとします。すると、「元気な自分」で合コンに参加するはずです。

また、ある人は「女らしさ」がモテる秘訣だと考えていたとします。すると、合コンで相手男性を気に入れば、「女らしい態度」をとるようになるでしょう。またある人は、合コンで相手女性が「筋肉好き」であることがわかった途端、タンクトップになるかもしれません。

「肩にちっちゃいジープ乗せてんのかい!」もしくは、「上腕二頭筋ナイス!チョモランマ!」と声をかけてあげてください。

自己呈示。

このように、「自分自身について他者が抱く印象をコントロールしようとする」(齋藤,2006)コミュニケーション活動を、「自己呈示」と言います。では、私たちはどのような時に自己呈示を積極的に行うのでしょうか。

それは、初めて会う人に対してです。この記事のはじまりにも書きましたが、恋愛がスタートするためには「出会うこと」そして、「仲良くなりたい」と思うことが大切になります。つまり、相手から「仲良くなりたい」と思われなければ、そもそも恋は始まらないということです。

はじまりが大切なのは、恋愛だけではなく、仕事や近所の人間関係でも同じです。そのため、出会いの初期においては、誰もが自分をよく見せようという気持ちが強くなります。そして、「自分がどう見られているか」も気になります。その結果、自己呈示への動機づけは強くなります。

更に、出会った相手とその後もまた会う機会があると思う場合、出会った相手との今後の展開が期待できる場合、相手に魅力を感じている場合、相手に好意を抱いている場合、自己呈示動機は高くなるといいます。

合コンで例えるならば、出会った瞬間に、「いいね!」と感じれば自己呈示動機は強くなります。「どうでもいいね!」と感じれば自己呈示動機は低くなります。

思い出してください。合コンで相手を待っている時の自陣のメンバーの態度や声のトーン。相手が登場してからの自陣のメンバーの態度や声のトーン。「いいね!」という相手が登場した瞬間、変化があるはずです。

もし変化がなかったとしたら、その合コンから恋愛に発展することは恐らくないでしょう。自己呈示への動機づけが低いことから、自陣のメンバーは「今日の合コン、どうでもいいね!」と感じているはずです。逆を考えれば、相手が積極的な自己呈示をしてきている時は「脈あり」と言えるかもしれません。

ただ、出会った瞬間に「いいね」や「どうでもいいね」が決まるものだとすると、出会う瞬間から「自己呈示」の勝負は始まっているとも言えます。相手と会った瞬間の姿勢、視線、態度、服装、髪型、話し方… で、爽やか、優しそう、セクシー、肩にジープ乗ってる… というように、相手を評価しているのかもしれません。

そう考えると、「いいね!」と思ってから自己呈示をするのでは遅いということになります。それだと相手は「いいね!」と思ってくれないかもしれません。出会いの瞬間、むしろ、出会う数秒前から、「自己呈示」を作りあげる必要があることがわかります。

最強の自己呈示。

では、合コンでどのような自己呈示を見せることができれば他者から好まれることができるのでしょうか。

相手が好きなタイプを演じるのも一つの作戦です。例えば、男性の好きなタイプが「家庭的な女性」の時は、「料理上手」という自己呈示が有効かもしれません。女性の好きなタイプが「アクティブな男性」であれば、にキャンプやスポーツ好き」という自己呈示が効きそうです。

ただし、自己呈示が行き過ぎてしまうことには注意が必要です。料理が好きでもないのに料理好きを演じていたら、自分が辛くなります。インドア派なのに、無理してキャンプに行っていたら、結局何がしたいのか分からなくなります。 

「自分自身について他者が抱く印象をコントロールしようとする」(齋藤,2006)とは言っても、やはり「自分」を出していくことが一番大切です。では、自分をどのように「自己呈示」していくのが一番効果的なのでしょうか。

『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』(齋藤勇(編著),誠信書房)で紹介されている、中村雅彦(1986)『自己開示の対人魅力に及ぼす効果(2)』という実験が、その答えを教えてくれます。

実験の結果、自分の良いところばかりを主張しすぎるのも、逆に、自分の駄目なところばかりを言うのも嫌われる傾向が見られた。最も好まれたのは、自分の良いところを主張しながらも、駄目なところについてもきちんと説明しておく場合だった。

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房,p.16

「仕事を無茶苦茶頑張ってます!ただ、夢中になり過ぎて、周りが見えなくなっちゃう時があったりします!」とか、「派手さはないんですけど。誠実さは誰にも負けません!」とか、「肩にちっちゃいジープ乗せてんのかい!というくらいマッチョだけど、実は小心者です!」

というように、良いところも、そして悪いところもバランスよくアピールしていくのが最強コンボです。つまり、「自分を知っている人」、そして、「そのことを相手にうまく伝えられる人」がやはりモテるということです。

今日は、齋藤勇(編著)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』を参考に、「親密になること」について書いてみました。親密になるために大切なのは、長所と短所のバランスのとれた自己呈示です。

次回は、自己開示について書いてみたいと思います。自己呈示と自己開示を制すことは、合コンを制することに通じます。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房


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これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
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