合コンと恋愛心理学。その5。合コンと恋愛スタイル②。

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今日は、齋藤勇(編著)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』を参考に、合コンと「恋愛スタイル」について書いてみます。アタッチメント理論によれば、母親との関わり方で、その人の恋愛スタイルが決まります。

恋愛に影響を与えるモノ。

前回書いた『合コンと恋愛心理学。その5。合コンと恋愛スタイル①。』では、イギリスの児童精神医学者ジョン・ボウルビーの提唱するアタッチメント理論について簡単に説明しました。

アタッチメント理論とは、対象者との愛情の結びつきをもつことの必要性を説明したものです。ざっくりと言えば、養育者(多くは母親)との「絆」の重要性を明らかにした理論です。

齋藤(2006)によれば、成人期以前の親子のアタッチメント関係は、恋愛での考え方、感じ方、行動パターンに影響を与えます。つまり、小さい頃の養育者(多くは母親)との関係によって、その人がどのような恋愛をするかが決まってしまうということです。

自分や他人についてもっているイメージ。

その背後に存在するイメージがハザンとシェイバーが提唱する「内的作業モデル」です。「内的作業モデル」は、ざっくり言えば、「人が自分や他人についてもっているイメージ」(齋藤,2006)のことを言います。

想像してみてください。自分について良いイメージを持っている人の恋愛スタイルと、自分について悪いイメージを持っている人の恋愛スタイルは同じでしょうか。他人について良いイメージを持っている人の恋愛スタイルと、他人について悪いイメージを持っている人の恋愛スタイルは同じでしょうか。

全然違う恋愛スタイルになりますよね。このように、その人がどのような「自分や他人に対してのイメージ」を持っているか、言い換えると、その人がどのような「内的作業モデル」を持っているかは、その人の恋愛に大きな影響を与えます。

内的作業モデルは、自分が人にどのくらい受け入れられる存在かを表す「自己モデル」(齋藤,2006)と、人が自分の要求にどのくらい応じてくれる存在かを表す「他者モデル」(齋藤,2006)の二つがあります。

例えば、「自分は人に受け入れられる価値がある」というような「自己モデル」を持っている人は、安心して他者と付き合うことができます。なぜなら、経験から自分は「拒否される存在ではない」という確信があるからです。

しかし、「自分は人に受け入れられる価値がない」というような「自己モデル」を持っている人は、安心して他者と関係を築くことができません。なぜなら、心の底に「拒否されるのでは」という不安があるからです。

「他者モデル」も同じです。肯定的な「他者モデル」を持っている人は、安心して人に助けを求めることができます。そして、人は助けに応じてくれる存在であると信じることができます。しかし、否定的な「他者モデル」を持っている人は、人に助けを求めることができません。

そして、この内的作業モデルというイメージは、「乳幼児期から青年期にかけて主に親との関わりを通じて徐々に形成される」(齋藤,2006)といいます。母親との関わり方で、その人の恋愛スタイルが決まる理由がここにあります。

例えば、子供が母親に対してアタッチメント行動をしたとします。母親は敏感に反応するとします。すると子供は望む時に望むだけ保護やサポートを受けることができます。結果として、母親との関係で安心感を得ることができます。

人は助けを求めれば応じてくれる、信頼できる存在であり、また自分は保護され愛される価値があると考えるようになる。

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房,p.30

逆もあります。子供がアタッチメント行動をしても、そのアタッチメント行動に反応しない母親や応えることに積極的でない母親もいます。すると、子供は母親との関係で安心感を得ることができません。

人は自分を拒否する、信頼できない存在であるとか、自分は保護され愛される価値がないなどと考えるようになる。

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房,p.30

恋愛がうまくいかない時は自分の幼児期を見直す。

ある人は、親との関係でアタッチメントの安心感を得ることができました。しかし、ある人は、親との関係でアタッチメントの安心感を得ることができませんでした。

ただそれだけの話です。しかし、ただそれだけの話が、その人の恋愛や人生に大きな影響を与えてしまいます。

このような子どもは不安を解消するために、過剰にアタッチメント行動をとるようになるか、あるいは逆にアタッチメント対象者と距離を置くようになるのである。

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房,p.30

自分が不安な時、危険を感じている時… 誰でも保護や安心感を得たくなります。しかし、ある人はその安心感を得ることができませんでした。過剰なアタッチメントを求めてしまうのも人と距離を取るのも、環境に順応した結果です。

では、この子供が大人になったことを想像してみましょう。大人になって会社で働き始めた時や恋愛をした時を想像してみましょう。恋人に過剰なアタッチメント行動をしてしまうかもしれません。職場では、心を閉じ、人と距離を取って働いているかもしれません。

自分が完璧でないように、完璧な母親はどこにもいません。誰もが現実の中で生きています。しかし、乳幼児はそのことを理解できません。

自分は拒否される存在であるとか、自分は愛される価値がないとか、恋人にからみついてしまうとか… その理由は、もしかしたら、乳幼児期の親との関わり方が影響しているのかもしれません。

ちょっとした経験で、自分は受け入れられる存在ではないという「自己モデル」を作ってしまっただけかもしれません。ささいな出来事で、人は自分の要求に応じてくれないという「他者モデル」を作りあげてしまっただけなのかもしれません。

親との関係は洋服の一番上のボタンのようなものである。このボタンをかけ違えるとつぎつぎに間違ってボタンをかけていくことになる。親との関係が神経症的であったものは恋人との関係も間違える。

加藤諦三(1994)『人生の悲劇は「よい子」に始まる:見せかけの性格が抱える問題』PHP研究所,p.214

合コンや恋愛がどうにもうまくいかない時、もしかしたらボタンをかけ違えてしまっているのかもしれません。大丈夫です。一度ボタンを外し、上から一つずつとめていけば良いだけです。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】

加藤諦三(1994)『人生の悲劇は「よい子」に始まる:見せかけの性格が抱える問題』PHP研究所

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房



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