合コンと恋愛心理学。その7。合コンとボディタッチ。前編。

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今日は、感情を伝えるもっとも優れたコミュニケーションである「ボディタッチ」について書いてみます。結論。合コンにおいて、男性はボディタッチしてはいけません。

感情を伝えるもっとも優れたコミュニケーション。

合コンで、隣の席の女性に冗談のツッコミで肩を叩かれて「ドキッ!」。飲み物を渡してくれる反対の席の女性の手と触れて「ドキッ!」。酔ったフリでもたれかかれて「ドキッ!」。

このように、合コンでは多くの男性がボディタッチによりドキドキさせられています。ドキドキしていない人がいたらスミマセン。わたしは数々のドキドキを体験してきました。

ボディタッチのような身体的な接触のことを心理学で「タッチング」と呼びます。そして、「自分自身の感情を伝えるもっとも優れたコミュニケーション」(渋谷,2012)がタッチングです。

つまり、タッチングをうまく使うことが出来れば、効果的に自分自身の感情を相手に伝えることができます。タッチングを制する者が合コンを制するのです。

タッチングは時として言葉を超える。

わたし達は合コンや会社、家庭や地域で色々な人と会話を交わします。そして、握手やハグやハイタッチ、頭ポンポン等… 色々なところでタッチングをしたりされたりしています。なぜか、それはコミュニケーションを取るためです。会話も、身体的接触であるタッチングもコミュニケーションの一つの手段です。

性研究者のマスターズとジョンソンは「効果的なセックスはコミュニケーションの極限である」と言っています。恋人になり、1年付き合ってもセックスがない。純粋なのかもしれません。しかし、わたしは寂しく感じます。身体的接触無しにコミュニケーションを語ることはできないのです。

話をタッチングに戻します。恋人とケンカしたことを想像してみましょう。ベンチに座っています。お互い言いたいことは言い尽くしました。自分の心の中は、仲直りしたいようなしたくないような微妙な状況だとします。「向こうが謝ってくるなら仲直りしてもいいかな」くらいの上から目線でもあります。

その時、そっと恋人が手を握ってきました。何も言いません。ただ、やさしく手を握ってくれています。

別のケースを想像してみましょう。自分にとても悲しいことがありました。涙がとまりません。とても落ち込んでいます。恋人は黙って話を聞いてくれました。

そして、恋人は手を握ってくれました。何も言いません。ただ、やさしく手を握ってくれています。慰めの言葉や、勇気づける言葉はありません。ただ黙ってずっと手を握ってくれています。

ここぞ!の場面で言葉はいりません。渋谷(2012)は、けんか別れのあとや、関係が悪化しそうな時、愛の告白をしようとする時は、言葉を投げかけるより、黙ってやさしく身体に触れたほうがはるかに効果があると述べています。

二人の距離を縮め、相手の本音を引き出す。

また、『人には聞けない 恋愛心理学入門』(渋谷,かんき出版)の122ページで紹介されている、ある人に初対面の人物を紹介し、その後でその人物の印象を尋ねるという研究があります。

すると、話をせず、顔を見ただけの相手には、「横柄、大人気ない、冷たい」というマイナスの評価に偏ります。握手だけで、顔も見ず、話もしない相手には「信頼できる、大人らしい、温かい、真剣だ」という好意的な評価がなされたそうです。

そうなんです。効果的なコミュニケーションに話術はいらないんです。二人の距離を縮めたいという想いも、仲直りしたいという想いも、全てタッチングで伝えることができます。

更に、タッチングには相手の本音を引き出す効果もあります。『思いのままに人を動かず 心理学入門』(渋谷、かんき出版)では、アメリカの心理学者ジュラードの行った心理実験が紹介されています。

ざっくりと言うと、心理学者ジュラードは、どのように接すれば相手から本音が出やすくなり、どのように接すれば相手から好感を持たれるか、ということを次の4つのパターンで調べました。

①聞き手は、うなずいたり「なるほど」と言うだけで、ひたすら相手の話を聞く。

②①の条件に加え、聞き手はイスに座るとき、相手の体に軽くさわる。

③①の条件に加え、相手が話す前に、聞き手のほうから自分自身のことを話す。

④聞き手が座るときに相手の身体に軽く触れ、先に自分自身のことを話す。

渋谷昌三(2014)『思いのままに人を動かす 心理学入門』かんき出版,p.74参考

実験の結果、相手がもっとも自分自身のことを話し、相手が聞き手にもっとも好感を持ったのは、④だったそうです。

合コンで考えてみましょう。相手と出会いました。店に入ります。そして、テーブルにつき、座ります。はい、ストップです。この、座る前に軽く相手にタッチングをし、席についたら先に自分自身のことを話します。理論的にはこれでうまくいきます。

タッチングをする前に。

さて、ここまで「タッチング」の持つ効果について書いてみました。タッチングを上手に使いこなすことができれば、効果的なコミュニケーションを行うことができます。好意や喜びを言葉を使わずに相手に伝えることができます。

だとすれば、「合コンでもとにかくタッチングすればいいんだ!」「タッチングしまくるぞ!」という結論に辿り着いてもおかしくはありません。しかし、これは間違いです。

いや、間違いでもあり正解でもあります。正確に言うと、女性がとる戦略としては正解です。しかし、男性は絶対にとってはいけない戦略です。

なぜでしょうか。それは、タッチングには、「甘え型」「遊び型」「守り型」… というように様々な「型」があるからです。そして、タッチングに対する好感度が男性と女性で異なるからです。次回の記事では、そこのところを深掘りしてみます。

改めて今日の記事の結論です。合コンにおいて、男性はボディタッチをしてはいけません。ただ、女性は男性にボディタッチしてもokです。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房

渋谷昌三(2014)『思いのままに人を動かす 心理学入門』かんき出版

渋谷昌三(2012)『人には聞けない 恋愛心理学入門』かんき出版




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