合コンと心理学。その2。誠実な人。

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今日は、『自立と孤独の心理学』(加藤諦三,PHP研究所)を参考に、「誠実な人」について書いてみます。理想を体現したような「誠実な人」なのにうまくいかない。どうしてなのでしょうか。

誠実な人から逃げたくなる時。

「誠実な人」が良い。よく聞くフレーズです。確かに誠実でないよりは、誠実なほうが良さそうです。しかし、「誠実な人」とお付き合いしたら必ずうまくいく訳ではないところが難しいところです。しかも、その「誠実な人」の「誠実さ」に、こちら側が逃げたしたくなる。今日はそんなことを書いてみたいと思います。

ある誠実な人がいました。その人は、恋人をほったらかして飲みに行ったり、遊びに行ったりすることはありません。そして、恋人をとても大切にし、愛しています。恋人を「かまわない」ことなど絶対にありません。

ある誠実な人がいました。その人は家族をとても大切にしています。親を大切にし、子供を大切にしています。休みの日は、一人でぷらっとどこかに遊びに行ってしまうことはありません。いつも子供と一緒です。

この二人に共通していること。それは、自分ほど「誠実な人」はいない。と本人も思っていることです。前者は、自分ほど恋人を大切にする人はいないと思っています。後者は、自分ほど家族や親を大切にする人はいないと思っています。

いつも飲んだくれて帰ってくるわけでもなければ、恋人をほったらかして友達と飲みにいってばかりでもありません。いつでも、恋人が一番。いつでも家族が一番です。

確かに誠実です。しかし、この「誠実な人」から逃げたしたくなる時があります。別に、他に好きな人ができた訳ではありません。なぜか、その「誠実な人」から「やりきれない束縛感」(加藤,2000)を感じるからです。

心の底にあるもの。

小さな子供は母親を自分の思う通りにしようとします。母親に密着しようとしてしがみつきます。自分の思い通りにならなければ怒ります。これが、「幼児的一体化願望」(加藤,2000)です。

想像してみてください。小さい頃、母親にしがみつきたい時がありました。その時に、母親にしがみつければその子供は安心します。しかし、しがみつけなかったらどうでしょうか。しがみついたけれど、「拒否されている」と子供が感じたとしたらどうでしょうか。

一度や二度でなく、この経験が何回も積み重なります。安心してしがみつけた人は、「幼児的一体化願望」(加藤,2000)が満たされます。しかし、安心してしがみつけなかった人の「幼児的一体化願望」(加藤,2000)は満たされることなく残り続けます。

その人の心の底にはいつまでも幼児的一体化願望はある。母親とベタベタ密着していたい。母親が自分に全ての注意をむけていて欲しい。母親は自分だけのものであって欲しい。母親を自分一人のものとして自分の意のままに動かしたい。しかしその人はこの幼児的一体化願望を母親との間では満足させることが出来なかった。そして大人になり恋をする。するとこの恋人との間でこの幼児的一体化願望を満たそうとする。

加藤諦三(2000)『自立と孤独の心理学』PHP研究所,pp.122-123

束縛する理由。

本来、母親との関係で満たされるはずの「幼児的一体化願望」(加藤,2000)が満たされていません。すると、恋人や家族や友達に「母親」と同じものを求めてしまいます。

そして、恋人や家族や友達にしがみつくようになります。だからこそ、相手に対する要求が多くなり、相手を束縛しようとします。

「自分ほど恋人に対して誠実な人はいない」

「自分ほど家族を愛している人はいない」

「自分ほど理想的な人はいない」

と本人は本気で思っています。しかし、母親との関係で満たされるはずの「幼児的一体化願望」が満たされていないから、恋人や家族や友達にしがみついているだけという時もあります。

喪失感を解消できる人は、このような代理のものに逃げる人ではなく、自らの喪失感と直面していく人である。自分の喪失感をごまかさない人である。いかにも自分には喪失感などないという「ふり」をしない人である。すべてうまくいっている「ふり」をする人は最後にすべてを失う。

加藤諦三(2000)『自立と孤独の心理学』PHP研究所,p.121

「しがみつくこと」を「愛すること」と勘違いしていては、いつまでたっても幸せになることはできません。合コンで、「こんなに誠実なのにうまくいかない!」という時。自分の「誠実さ」を一度見つめ直してみることも大切です。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

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【引用・参考文献】

加藤諦三(2000)『自立と孤独の心理学』PHP研究所


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これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
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