合コンと心理学。その3。言いたいことが言えない時。

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今日は、『自立と依存の心理学』(加藤諦三,PHP研究所)を参考に、「言いたいことが言えない時」について書いてみます。言うべきことを言えないのは、どうしてなのでしょうか。

丸く収まる時。

普段生活していると、日常生活のちょっとしたことで「あれ?おかしいな」と感じる時があります。それは、職場の人に対しての場合もあるし、友達やパートナーに対しての場合もあります。しかし、「おかしくない?」と相手に言えない。そして、「まーいいかー」で済ましてしまう。

例えば、合コンで自分のことをネタにされた時。人のことをネタに笑いをとる友達に心の底ではムッとしたとします。しかし、友達に対して面と向かって抗議できない。怒れない。「空気を壊してしまうから」と自分で自分を納得させている。

職場で何かトラブルがあった時、自分が犠牲になることで解決してしまう。「まーいいか」と丸く収めてしまう。恋人と一緒にいる時に、自分的には許せない行動を相手がしました。しかし、文句を言わずに我慢してしまう。

一つ一つは確かに些細なことです。この時、自分が納得出来ているのなら問題はありません。問題なのは、心の底では納得できていない場合です。

表面上はうまくいっています。喧嘩になることもないし、気まずい空気にもなりません。自分でも「まーいいかー」くらいに思っていたりします。しかし、心の中は丸く収まっていません。心の底に怒り、不満、憎しみ… という負の感情が少しずつ蓄積していきます。

職場の人に貸した500円が返ってこない。相手は忘れている。「500円くらい別にいいかー」と自分に言い聞かせます。自分も納得した気になっています。そんな小さなことは忘れていると思っています。しかし、心の底ではその小さなことに納得できていない自分がいたりします。

言いたいことが言えない人。

このような時、自分の不満や考えを相手に言える人がいます。自分の言いたいことを言うことで、喧嘩になる時もあれば気まずい空気になることもあるので、その人にとっても言いにくい時はあります。

しかし、その人は勇気を出して自分の意見を言います。なぜなら、自分の考えや不満を伝えなければ、自分自身が「納得」できないからです。一方、言いたいことを言えない人もいます。なぜなのでしょうか。それは、依存心が強いからです。

人に心理的に依存していなければ人を恐れていないから、言うべきことは言える。しかし人を恐れていれば「こうだ」と思っても、相手に対して「こうだ」と言えない。それは相手に認められたいからである。相手を恐れているからである。その相手への恐れは相手への依存心の結果である。

加藤諦三(2015)『自立と依存の心理:本当の「心の支え」を見つけるには』PHP研究所,p.44

自分の言いたいことを言うためには、勇気が必要です。勇気があるからこそ「自分の意見を伝えることで相手から嫌われるなら、嫌われても仕方ない」と覚悟を決めることができます。

しかし、依存心が強いとその勇気を持つことができません。相手に認めてもらいたいからです。相手から嫌われることが恐いからです。すると、トラブルから逃げるようになります。つまり、自分の「言いたいこと」を言わずに、その場を丸く収めてしまいます。もちろん、心の底では納得できていません。

トラブルが大きくなる時。

逃げることも時には大切です。しかし、加藤(2015)が「時間が小さなトラブルを対処不能のトラブルにしてしまう」と言うように、人間関係のトラブルでは、逃げることで小さなトラブルが大きなトラブルへと発展してしまうことが多々あります。

「あれ?おかしいな」とか、「腹立つなー」という時に、その場で相手に不満や意見を言っていれば、後々に大きなトラブルには発展しません。しかし、「まーいいかー」と丸く収めてしまうことで、後々大きなトラブルへと発展していきます。

自分の中に、少しずつ不満、怒り、憎しみ、恐れ… が蓄積していけば、10年後にうつ病になってしまうかもしれません。恋人との間で言いたいことが言えず、少しずつ、不満が溜まっていけば、いつか大爆発してしまうかもしれません。

大切なのは修羅場。

そこで大切になるのが、「修羅場を作ること」(加藤,2015)になります。「あれ?おかしいな」と感じたら、問題を先送りせずにぶつかってしまうということです。言いたいことを自分の中に溜めずに、自ら積極的に修羅場を作っていくことです。

修羅場を作ることの大切さはいくら強調しても強調し過ぎることはない。それは今の問題を今解決するからである。「修羅場は早く作れ」と言うアメリカの心理学者デヴィット・シーベリーの言葉は問題解決の要諦である。

加藤諦三(2015)『自立と依存の心理:本当の「心の支え」を見つけるには』PHP研究所

例えば、恋人と別れるか別れないかと悩んでいたとします。むしろ、心の中では「別れたい」。しかし、自分で色々な理由をつけて別れない。そして、その問題を先延ばしにしてしまいます。

ダラダラと長く付き合えば付き合うほど別れることは難しくなっていきます。逃げれば逃げるほど、大きなエネルギーが必要な大きな問題になります。だからこそ、「修羅場を作ること」(加藤,2015)が大切になります。

自分の中の小さな不満、小さな怒り… 問題が小さいうちに修羅場を作っていれば、問題が小さなうちに解決することができます。

修羅場は事を解決する場でもあるが、同時に関係者が心理的に成長する場でもある。

加藤諦三(2015)『自立と依存の心理:本当の「心の支え」を見つけるには』PHP研究所,pp.53-54

しかし、依存心が強いと、修羅場を作ることができません。修羅場に直面する勇気が持てません。そして、修羅場を作らずトラブルから逃げてしまいます。

では、依存心が強い人が修羅場に直面する勇気が持てるようになるためにはどうすればいいのか。加藤(2015)は「自らの依存心を自覚することである」と言います。

まずは依存心の強い自分を認めることです。トラブルから逃げてしまう自分、修羅場に直面することを避けてしまう自分を許すことです。それが、「言いたいことが言える自分」のスタートになります。

今日は、『自立と依存の心理学』(加藤諦三,PHP研究所)を参考に、「言いたいことが言えない時」について書いてみました。合コンで面と向かって言うべきことを言えない時、自分の依存心を認めること。そして、修羅場から逃げないことが大切です。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

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【引用・参考文献】

加藤諦三(2015)『自立と依存の心理:本当の「心の支え」を見つけるには』PHP研究所


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これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
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