合コンと恋愛心理学。その10。日常会話①。

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今日は、齋藤勇(編著)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』を参考に、合コンを制する方法について書いてみます。必要なのは「スベラナイ話」ではありません。日常会話です。

必要なのは「浅い会話」。

合コンのバイブルと言っても過言ではない一冊である『大人の合コン力検定:合コンを制す者は、ビジネスを制する』(石原,ソフトバンククリエイティブ)の中には、男性が伸ばしたいと感じている「スキル」についてのアンケートが載っています。

そのアンケート結果によれば、男性が伸ばしたいと考えている自分のスキルの1位は「トーク力」です。自分にもっと「トーク力」があれば、もっとモテるはずだ!と考えている人が多いということです。そして、面白い話ができる男性、沢山女性を笑わせられる男性に憧れたりします。

けど、ちょっと待ってください。本当に女性は男性に「トーク力」を求めているのでしょうか。女性は合コンで「スベラナイ話」を聞きたいのでしょうか。

4000件以上の合コンをセッティングしてきて思うのは、素人の「スベラナイ話」で一番楽しいのは喋っている本人です。必要なのはトーク力ではありません。コミュニケーション力です。

そして、コミュニケーションを取るために役立つのが日常会話です。浅い内容のちょっとした会話である、日常会話を制する者が、合コンや恋愛を制するのです。

戦い方を増やす。

合コンで出会った相手と関係を発展させたい‥。恋愛関係をもっと深いものにしたい‥。そんな時、あなたならどうするでしょうか。自己開示の法則に従って、誰にも話したことのない秘密を相手に話すでしょうか。それとも、単純接触効果を狙い、会って会って会いまくるでしょうか。

どちらも正解です。相手から嫌われていない限りどちらも効果があるはずです。しかし、ライバルはもっと上かもしれません。自己開示や単純接触を行いつつ、他にも二人の関係を発展させる方法を知っているかもしれません。

想像してみてください。ジャンケンで、あなたはどちらの人と戦いたいでしょうか。一人はグーとパーしか知らない人。もう一人はグーとパーとチョキを知っている人。もちろん、前者と戦いたいですよね。なぜなら簡単に勝てるからです。

何が言いたいかと言うと、多くの戦い方を知っている人のほうが手強いということです。自己開示や単純接触には効果があることは証明されています。しかし、せっかく好きな人に出会えたなら、できる限りのことはしたいですよね。

そんな時、わたし達を助けてくれるのが「日常会話」です。齋藤(2006)は「ささいな日常的なやりとりこそ、二人の関係を形成するもの」と述べています。繰り返しになりますが、日常会話を制する者が、合コンや恋愛を制するのです。

「日常会話」の持つ威力。

『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』(齋藤勇(編著),誠信書房)には、日常会話に関する様々な研究が紹介されています。

ゴールドスミスとバクスターという研究者は、大学生の2週間の会話記録から、「雑談」や「朝の会話」という表面的な話題が会話の大半を占めることを明らかにしています。これは、恋人との会話に限定しても結果は同様になるそうです。

浅い内容の会話が大半を占め「深刻な話」や「愛情表現」はかなり少ないということは、大半を占める「浅い会話」がスムーズにいかない関係は居心地が良くないということです。「浅い会話」の良し悪しが、二人の関係にジャブのように効いてくることが分かります。

ただし、恋人同士の場合「愛情表現」だけは多くなるそうです。「浅い会話」があるからこそ、「愛情表現」も生きてくるのかもしれません。

また、エマーズ-ゾンマーという研究者は、恋人や友人との日常会話がスムーズで、会話の満足度が高いほど、相手との関係の満足度や親密度も高くなることを明らかにしています。

「浅い会話をテンポよくスムーズに!」これが大切だということです。恋愛の始まりで言えば、単純接触の効果は実証されているので、単純接触した時に、ちょっとした「浅い会話」をスムーズに行う。すると、二人の親密度を高めることができる訳です。

更に、ダックという研究者は、恋人との会話が一番人の考え方や行動に変化を起こすことを示唆しています。例えば、友達や家族に「禁煙して!」と言われても何とも思いませんが、恋人に「禁煙して!」と言われると、実際に禁煙するかどうかは別としても、色々考えてしまいますよね。

そして、多川と吉田という研究者は、「今日こんなことがあった」「周りでこんな変化があった」「今日の職場はこうだった」… というような「日常的な報告」をよくしているほど、恋人に対する愛情が高くなることを明らかにしています。

良好な関係を築くためには、「だから何?」というような取るに足らない内容の話こそが、実はとても大切な役割を果たしていることが分かります。

「浅い会話」に「らしさ」を乗せる。

齋藤(2006)は、「日常会話」が人間関係を良好なものにするのは、ちょっとした話題の中にも、その人の価値観、考え方、志向が反映されることが一つの理由だと述べています。会社で起きたちょっとした揉め事や、何気ない行動の中で気づくことにこそ、「その人らしさ」が表れるということです。

さて、今日は「浅い会話」である「日常会話」の重要性について書いてみました。スムーズで満足度の高い「日常会話」は、人間関係の親密度を高める効果があります。つまり、日常会話を制する者が、合コンや恋愛を制することができます。

そして、一番重要なことは、ちょっとした「浅い会話」に「自分らしさ」というスパイスをふりかける努力をすることです。起きたことをただ羅列するだけでは、それはニュースを読んでいるアナウンサーでしかありません。

大切なのは、「日常のちょっとしたこと」を自分という人間が「どう感じたのか」「どう考えたのか」ということです。「浅い会話」に「その人らしさ」をプラスをする。しかし、無駄に長く、無駄に深くはしない。あくまで軽く浅く。これが大切です。

この記事を読むことで、一人でも多くの人が「日常会話」の持つ力に気づいてくれることを願っています。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】

石原壮一郎(2008)『大人の合コン力検定:合コンを制す者は、ビジネスを制する』ソフトバンククリエイティブ

加藤諦三(2018)『なぜか恋愛がうまくいかない人の心理学』PHP研究所

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房

渋谷昌三(2012)『人には聞けない 恋愛心理学入門』かんき出版

渋谷昌三(2014)『思いのままに人を動かす 心理学入門』かんき出版






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majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
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