合コンと恋愛心理学。その8。排他性規範③。恋愛で大切なこと。

その他

今日は、齋藤勇(編著)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』を参考に、恋愛関係の排他性規範について書いてみます。大切なことは「付き合う」ことではなく、自分が「相手とどのような関係を構築するのか」ということです。

排他性規範とロマンティック・ラブ・ファラシー。

前回書いた 『合コンと恋愛心理学。その8。排他性規範②。』では、恋愛関係の排他性規範、そして、ロマンティック・ラブ・ファラシーについて書いてみました。

排他性規範とは、「恋愛とは、パートナーと排他的な関係を結ぶべきである」という考え方のことです。例えると「恋愛は一対一であるべき」とか、「フタマタはするべきでない」という信念のことです。

ロマンティック・ラブ・ファラシーとは、「この世に自分に最適な相手がただ一人存在するという幻想」(齋藤,2006)のことを言います。いわゆる「理想の人」ですね。

しかし、「理想に近い人」を探し求めると「理想通り」と思って付き合った人の「理想からの距離」が際立つことになります。そして、また別の「理想に近い人」を探す、ということになります。つまり、ロマンティック・ラブ・ファラシーは成立しないということです。

ロマンティック・ラブ・ファラシーが成立しないということは、「理想の人」をどこまで探しても結果的にうまくいきません。

容易に成立する恋愛関係。

誰にも「理想」はあります。そして、少しでも「理想に近い人」と出会えたらいいなと多くの人が思っています。しかし、「理想」にはなかなか出会えないということも誰もがわかってもいます。

齋藤(2006)は、現実には「理想の相手」の条件はさして厳格なものにはなりえないと述べています。つまり、「理想は〇〇」とか「少しでも理想に近い人を!」という気持ちもあるにはあるけれど、現実にはそこまで「理想」を追い求めていない人が多いということです。

では、多くの人が重要と考えていることはいったい何になるのでしょうか。齋藤(2006)によれば、それは「自己と排他的関係を結ぶこと」です。ざっくりと言えば、二股しない関係であり、あなただけを見ていますという関係のことです。

もちろん、嫌いな人が相手の場合は無理ですよね。しかし、相手に対して少しの「好意」があり、「自己と排他的関係を結ぶこと」という条件が満たされるのであれば、恋愛関係は容易に成立することになります。

自分と相手に交際相手がいなければ更に恋愛関係は成立しやすくなります。「パートナーもいないし、悪い人じゃない」なら、とりあえず付き合ってみてから考えようという感じです。

しかし、もし自分や相手に交際相手がいるとどうでしょうか。相手に対する好意が相当大きくても、「お付き合いしてる人がいるから… 」と、多くの場合、その感情は抑圧されてしまいます。

なぜなら、そこに恋愛関係の排他性規範が存在しているからです。「恋愛は一対一であるべき」だし「フタマタはするべきでない」からです。

恋愛で大切なこと。

このように、「付き合う」ことが一番重要になってしまっているのが、現代の恋愛の特徴です。なぜでしょうか。

それは「カレシ、カノジョはいないよりいる方が良い」(齋藤,2006)という考え方や、「つねに単一の排他的関係を構築できる相手がいることが人間の幸福の条件である」(齋藤,2006)という価値観が蔓延しているからです。

合コンに参加してくれる人にお聞きしてみても、ほとんどの人が「カレシが欲しい」「カノジョが欲しい」と言います。

「カレシ、カノジョはいないよりいる方が良い」(齋藤,2006)のだから、「付き合う」ことが何より重要になります。その結果生じるのが「付き合っているから〇〇する」という、「付き合い行動様式」(齋藤,2006)です。付き合っているからキスをするし、付き合っているからSEXをする訳です。

しかし、カレシやカノジョがいること、つまり「付き合う」というのはあくまで形に過ぎません。一番大切なことは、「付き合っている」ことではなく、付き合っている二人が二人の間に「どのような関係」を築き上げていくのかということなはずです。

加藤(2018)は、「恋が実る」ということは形式的なことではないと言います。つまり、付き合ったから、結婚したからといって恋が実った訳ではないということです。逆に考えれば、片想いでも付き合えなくても、別れてしまっても、恋が実ることはあるということです。

100人いれば、100通りの「恋愛の形」があっていいはずです。そして、「他人の恋愛の形」の善悪を判断する権利は、当事者以外誰にもないはずです(他人に迷惑をかけていなければ)。

「付き合う」という鋳型に行動を押し込めるのではなく、自己がある人との間にどのような関係を構築するのかということを個々に考え、個々に決めることが恋愛という非常に親密な関係の始まりのはずである。

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房,p.110

大切なことは「付き合う」という形ではありません。自分という人間が「相手とどのような関係を構築するのか」ということです。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】

加藤諦三(2018)『なぜか恋愛がうまくいかない人の心理学』PHP研究所

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房

渋谷昌三(2012)『人には聞けない 恋愛心理学入門』かんき出版

渋谷昌三(2014)『思いのままに人を動かす 心理学入門』かんき出版





プロフィール
この記事を書いた人
majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
合コンと本とスペアリブが好きです。当サイトを運営しています。

majima.minoruをフォローする。
その他
この記事をシェアする。
majima.minoruをフォローする。
間島稔の合コン図書館

コメント

タイトルとURLをコピーしました