合コンと恋愛心理学。その9。失恋。

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今日は、齋藤勇(編著)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』を参考に、失恋について書いてみます。大切なことは、やれることをやること。そして、それでダメなら諦めることです。

失恋の種類。

失恋、辛いですよね。出来ればしたくありません。しかし、失恋が人を成長させてくれることもあります。そして、失恋があるからこそ、新しい恋が始まることもできます。恋愛とは切り離すことのできないモノ、失恋について書いてみます。

齋藤(2006)によれば、失恋には大きく分けて二つの種類があります。一つは、付き合っている二人が別れる失恋です。もう一つは、片思いの思いが届かなかった失恋です。

そして、付き合っている二人が別れる失恋は、更に三つに分けることができます。一つ目は、自分が別れることを決め、相手をふる失恋です。二つ目はその逆、相手が別れることを決め、自分がふられる失恋です。三つ目は、いつのまにか二人の関係が切れる自然消滅です。

自分が経験してきた失恋を考えても、周りで起こっている失恋を考えてみても、どの失恋もいずれかのパターンになっているはずです。思いの届かない片思いも辛いし、ふられるのも辛いです。そして、ふるのも辛い。自然消滅は辛くはないかもしれませんが、何か寂しい感じがします。

「ふった側の失恋は、自分の思い通りになっているのだから辛くない」という意見もあります。『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』(齋藤勇(編著),誠信書房)の115ページでは、「ふった側」と「ふられた側」についてのデイビスらの研究が紹介されています。

デイビスらによれば、「ふった側」は強い罪悪感にさいなまれます。「ふられた側」は、強いショックを受けます。やはり、失恋では「ふった側」「ふられた側」どちらも辛いんです。ただ、双方の受けるダメージの種類が違います。なので、単純に「ふった側は、自分の思い通りになっているのだから辛くない」とも言い切れないことがわかります。

GO TO 失恋。

では、親密な二人はどのようにして「別れる」ことになってしまうのでしょうか。『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』(齋藤勇(編著),誠信書房)では、ダックの四段階のモデルが紹介されています。

ダックのモデルでは、「内的取り組み段階」、「関係的段階」、「社会的段階」、「思い出の埋葬段階」というように、四つの段階を経て、二人の関係は解消されていきます。

「内的取り組み段階」では、耐えられない不満が募り、関係を見直すことを考えます。キスの回数等は減りますが、まだ相手に自分の気持ちを伝えてはいません。

「関係的段階」では、自分の気持ちを相手に伝えます。二人で「ぶつかる」時です。相手が別れることを拒否することもあれば、別れることに「ためらい」が生じることもあります。その中で、別れるか別れないかの決断をします。

別れる決断をすると「社会的段階」に進みます。別れた後についてお互いが納得できるように話し合い、周囲の人に知らせます。

「思い出の埋葬段階」では、失恋から立ち直るために様々な試みがなされます。

これが理想の「別れ方」なのかもしれません。なぜなら、お互いが話し合い、ぶつかり合いながら、最終的にはお互い納得することができているからです。逆に、間の段階である、「関係的段階」や「社会的段階」を経ずに別れてしまうと… 後々関係がこじれてしまいそうです。

立ち直る時。

また、『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』(齋藤勇(編著),誠信書房)の118ページでは、「失恋から立ち直る時の行動」についての加藤という研究者の研究も紹介されています。

加藤によれば、失恋から立ち直る時の人の行動は、大きく分けると「未練」、「失恋相手の拒絶」、「失恋からの回避」の三つに分けられます。

「未練」は、いわゆるひきづっている状態です。「失恋相手の拒絶」とは、相手を恨んだり、避けたりすることや、相手を積極的に忘れようとすることです。「失恋からの回避」とは、失恋をプラスに捉えたり、次の恋を見つけたり、自分の趣味に没頭したりすることを言います。

加藤の研究によれば、長くひきづってしまうのは、「未練」と「失恋相手の拒絶」という行動をとる人になります。逆に、「失恋からの回避」という行動をとる人は、失恋をあまりひきづることがありません。

たしかに、「未練」と「失恋相手の拒絶」では、本人の頭の中は「失恋した相手」のことでいっぱいです。未練があるのも、相手を恨んでいるのも、自分の中で相手のことを忘れることができていないからです。

一方、「失恋からの回避」では、自分の心の中は「失恋した相手」だけではありません。他の異性もいれば、自分の好きなことも沢山あります。失恋した相手のことを考えている時間が短いのだから、あまり長い期間ひきづることがなくて当然です。

失恋との付き合い方。

齋藤(2006)によれば、コントロールできない状況では、その状況を回避することが最も効果的な方法になります。相手の気持ちが自分から離れていってしまった時、相手の気持ちが自分に向いていない時、どれだけ頑張っても、相手の気持ちや感情をコントロールすることはできません。

失恋を肯定的に受け止めたり、新しい恋人を見つけようとしたり、気分転換をしたりすることなどで、「失恋からの回避」が効果的なのである。

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房,p.119

どれだけ相手を思っても、ダメなものはダメです。変えられません。やれることをやること。そして、ダメなら諦める。ダメだった時にどうするかを決めることが出来れば、怖いものはありません。

相手がいる以上、出会いがあれば別れもあります。そして、いつでも誰でも「失恋」する可能性はあります。「未練」や「失恋相手の拒絶」は人生の貴重な時間を無駄にしてしまいます。「失恋からの回避」で失恋と上手に付き合うことが大切なのではないでしょうか。

ただ、頭では「失恋からの回避」行動をらとろうと思っても、「未練」や「失恋相手の拒絶」になってしまう時もあります。わたしはそのタイプです。そんな時は、ちょっぴり「重い自分」を許してあげましょう。まずはそこからです。

「恋が実る」ということは形式的なことではないと加藤(2018)は言います。付き合ったから、結婚したからといって恋が実った訳ではないということです。失恋しても恋が実ることはあるということです。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】

加藤諦三(2018)『なぜか恋愛がうまくいかない人の心理学』PHP研究所

齋藤勇(編著)(2006)『イラストレート 恋愛心理学:出会いから親密な関係へ』誠信書房

渋谷昌三(2012)『人には聞けない 恋愛心理学入門』かんき出版

渋谷昌三(2014)『思いのままに人を動かす 心理学入門』かんき出版





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