合コンで、結果を出したい時に読む本。尽くしてしまう時。

心理学

今日は、渋谷昌三『人には聞けない 恋愛心理学入門』、加藤諦三『なぜか恋愛がうまくいかない人の心理学』を参考に、尽くしてしまう時について書いてみます。恋愛で大切なことは対等の関係であることです。

過度に尽くすことが問題。

恋愛関係になると、なぜかいつも尽くしてしまう。そして、いつしか相手から軽く見られ、結局うまくいかなくなる。なぜうまくいかなくなってしまうのでしょうか。それは、過度に尽くしてしまうことで、二人の関係が対等でなくなってしまうからです。

『人には聞けない 恋愛心理学入門』(渋谷,かんき出版)の132ページでは、心理学者であるルービンの「恋愛の三つの領域」が紹介されています。

ルービンによれば、恋愛は「他者を必要とする領域」、「他者の世話をする領域」、「他者を独占し夢中になる領域」の三つから成り立っています。相手に「尽くす」ことは、「他者の世話をする領域」に入ります。

つまり、恋愛関係の二人が「相手に尽くす」「相手に尽くしたくなる」ことは、当然のことと言える訳です。問題なのは、過度に尽くしてしまうことです。

過度に尽くしてしまうことで、「尽くす側」の立場は弱くなっていきます。尽くすことで大切にされるのではなく、尽くせば尽くすほど軽く見られるようになります。

そして、「尽くされる側」が、「尽くす側」の想いを負担に感じるようになると、二人の関係は破綻してしまいます。

過度に尽くす心の内側。

では、なぜある人は過度に尽くしてしまうのでしょうか。渋谷(2012)は、過度に尽くしてしまう人の心の内側には「相手の気持ちをこちらに向けたい」「相手の気持ちをつなぎとめておきたい」という心理が見え隠れする、と言います。

想像してみてください。付き合っている二人がいたとします。男性は仕事が休みです。女性は仕事です。その日は、女性の仕事が終わってから二人で外食に行く予定でした。しかし、なかなか女性の仕事が終わりません。

そこで男性は閃きます。これだけ仕事が長引いているということは、きっと彼女は疲れているはずだ。よし、お風呂を沸かして料理を作っていっちょ驚かせてやろう。

男性の心の内側にあるもの、それは疲れている彼女に楽をさせてあげたいという気持ちです。彼女を楽しませたいという気持ちです。彼女に喜んで欲しいという気持ちです。彼女に対する思いやりであり、やさしさです。

またまた想像してみてください。先ほどと全く同じ関係の二人がいます。そして、全く同じシチュエーションです。男性は料理を作り、お風呂を沸かして彼女の帰りを待ちます。

しかし、この男性の心の内側は先ほどの男性とは全く違います。お風呂を沸かしておくのは、「相手の気持ちをこちらに向けたい」(渋谷,2012)からです。料理を用意しておくのは、「相手の気持ちをつなぎとめておきたい」(渋谷,2012)からです。

外から見れば、この二人の男性は全く同じことをしています。しかし、心の内側を見てみると、二人は全く違います。一方は純粋な愛情から相手に尽くしています。もう一方は、見返りを得るために相手に尽くしています。

言い換えると、一方は「愛情」から行動しています。もう一方は「愛情が欲しい」から行動しています。どちらの行動も同じです。もう一度想像してみてください。あなたなら、どちらの人と一緒にいる時に心が落ち着くでしょうか。そして、どちらの人と一緒にいたいと思うでしょうか。

社会交換理論。

このように見返りを得るために尽くすことを、渋谷(2012)は、社会交換理論から説明しています。

社会交換理論とは、コストとリターンを比較し、リターンに満足できる場合のみ二人の関係が持続するという考え方です。先ほどの男性と女性の例で考えてみましょう。

男性は彼女のために、お風呂を沸かして料理を作りました。彼女のために時間と労働力という「コスト」をかけた訳です。その「コスト」に見合うリターンがあれば彼は満足し、「コスト」に見合うリターンが無ければ彼は不満になります。

リターンとは言うまでもなく、「相手の気持ちをこちらに向けること」と、「相手の気持ちをつなぎとめておくこと」になります。

これだけ尽くしたのだから… こんなに色々してあげているのだから… 同じ分だけ自分のことを愛して欲しいということです。社会交換理論の根底にあるものは、「自分がやったことと同じだけ返してもらうのは当たり前」(渋谷,2012)という考え方です。

仕事や商売であれば、コストに見合うリターンを求めることは普通のことです。しかし、その考え方を「恋愛」に当てはめることは間違いです。「恋愛」は結果を求めるものではないからです。

恋をするということは、言葉では説明できない魅力を相手に感じるところから起こるものです。ですから、本来は恋愛に社会交換理論を当てはめることはできません。本物の恋愛がしたいなら、打算は禁物です。

渋谷昌三(2012)『人には聞けない 恋愛心理学入門』かんき出版,pp.134-135

恋愛で心の葛藤を解決しないこと。

さて、今日は尽くしてしまう時について書いてみました。繰り返しになりますが、恋愛で大切なことは対等の関係であることです。尽くし過ぎてしまう恋愛は破綻へと向かっていきます。

そして、忘れてならないのは、いつも尽くし過ぎて失敗してしまう時、自分はなぜ尽くし過ぎてしまうのかということを考えることです。尽くし過ぎてしまう自分の心の底にあるものを見つめることです。

純粋に相手のことを想い尽くしているのか… 。尽くすことで何かを得ようとしていないか… 。尽くすことで何かから目を背けようとしていないか… 。愛情が欲しいことの裏返しで尽くし過ぎてしまうのかもしれません。心の底の葛藤から目を背けるために尽くし過ぎてしまうのかもしれません。

恋愛関係ばかりでなく、どのような人間関係であっても、自分の心の葛藤を関係の中に持ち込み、その関係の中で解決しようとするときに、その関係は破綻する。

加藤諦三(2018)『なぜか恋愛がうまくいかない人の心理学』PHP研究所,p.17

いつも恋愛で尽くし過ぎて失敗してしまうのは、自分の心の中に解決すべき葛藤があるのかもしれません。心の葛藤を解決せずに恋愛を始めてしまえば、いつまでたっても対等の関係を築いていくことはできません。

尽くし過ぎて失敗してしまう時、それは、自分を見つめ直す大きなチャンスです。

合コンには人生を豊かにする力があります。合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】

加藤諦三(2018)『なぜか恋愛がうまくいかない人の心理学』PHP研究所

渋谷昌三(2012)『人には聞けない 恋愛心理学入門』かんき出版



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これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
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