味噌と合コンについて考えたくなった時に読みたい本。

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興奮度★★★

この記事のポイント。

衰退産業で稼ぐ。厳しい状況でも稼ぎ続ける。そのためには、新鮮な気持ちで事業にある価値を見出す「ビギナーズ・マインド」が大切だと藻谷(2019)は言います。酒販売店「原商店」は、自家製の味噌を昔から販売していました。嫁いできたお嫁さんが疑問を持ちます。「こんなに美味しいのに、なぜ積極的に売らないのか?」そして、味噌を積極的に売り出し大当たりします。

「原商店」には魅力的な商品がもともとあったのです。しかし、誰もそのことに気づかなかった。

合コンも同じです。「原商店」の味噌のように、気づいていない「魅力」が自分にもないでしょうか。相手の「魅力」を見逃してはいないでしょうか。合コンに慣れてきた時に読みたい本です。

▼本文はここからです。

衰退していく地方。

商店・旅館・農業・伝統産業にとって、現在の日本はとても厳しい環境なのだと思います。この本を読み、地方の商店や旅館が置かれている厳しい状況を感じ取ることができました。僕も地方に住んでいるので、寂れてしまった商店街を見たりすると、とても寂しい気持ちになります。

しかし、その中でも稼いでいる人達がいるのです。この本で紹介されているのは、そんな商店・旅館・農業・伝統産業の人たちです。では、いったいどのような人たちや会社が、今の厳しい環境の中でも稼いでいるのか。著者である藻谷ゆかりさんによれば、ポイントは3つ。「ビギナーズ・マインド」、「増価主義」、「地産外招」だと言います。

まずはこれ。

「ビギナーズ・マインド」とは、新鮮な気持ちで事業にある価値を見出すことです。これは想像しやすいですよね。素人だからこそ気づくことや、業界の外の人だからこそ気づけること、というのは、どの産業にも多いのではないでしょうか。僕が働く飲食業界でも、新しい業態や、面白いお店を作る人は、飲食の素人だったりすることが多い気がします。セブンイレブンのカリスマ経営者であり、数々のイノベーションを起こした鈴木敏文さんは、一度も現場に立ったことがないと言います。つまり、現場では素人です。ビギナーだからこそ、そこにある価値に気づける、これは面白いことですよね。

次はこれ。

「増価主義」とは、既にある価値に更に価値がプラスされていくことを言います。イノベーションが起きて新しい価値が次々と生まれていくことですね。例えば、この本で紹介されている「京和傘日吉屋」の五代目である西堀さんは、和傘の技術を応用しデザイン照明を開発します。そして、グッドデザイン賞を獲得し、海外展開に成功します。現在では、日吉屋の照明全体の売り上げの3割が海外でのものだそうです。そして、ザ・リッツ・カールトン京都の照明にも「京和傘日吉屋」の照明が使われているといいます。

とどめにこれ。

最後が「地産外招」です。まず、ローカルな商品をローカルで消費することが地産地消ですよね。地元野菜を地元で食べましょう、みたいな感じですよ。しかし、人口減少が進む日本では、地産地消だけでは厳しいと藻谷ゆかりさんは言います。そこで、次に出てくるのが、地産外商になります。これは、ローカルの商品を他の地域でも販売することです。地方の酒造のクラフトビールが世界で売れている、というような状況です。「地産外招」とは、この地産外商を更に進めたものをいいます。

「地産外商」は「ローカルな強みを磨き上げ、外から人を招くことができる独創的な価値がある財・サービスを創出する」という概念(藻谷,2019,p.6)

と藻谷ゆかりさんは述べています。自分達の強みを磨き上げて、世界中から人を呼べたとしたら、そして、世界中の人が笑顔になってくれたとしたら、こんなに嬉しいことはないですよね。地方で働く全ての人を勇気づけてくれる考え方だと思います。 世界から見れば、日本の中心である東京も地方のようなものなのかもしれません。その東京はオリンピックを開催したり、アニメだったり、路地裏の飲屋街だったり… 様々な魅力で海外から沢山の人を呼んでいます。地方も負けてられません。僕も頑張ります。そんな、熱い気持ちにさせてくれる一冊だと思います。

味噌とビギナーズマインド。

さて、この本と合コンについても少しだけ書きたいと思います。やはり「ビギナーズ・マインド」というのは合コンにとても活かせる概念だなと感じました。合コンで、「初心を忘れてはならない」というような単純なことではありません。もちろん、初心は忘れてはいけないと思います(というよりは、どれだけ合コンをこなしていても、合コンに慣れてはいけないと僕は思っています)。

この本では、「原商店」という酒販売店の事例が紹介されています。この「原商店」では、もともと独自の醸造方法で作った味噌を販売していたそうです。そこに、「ビギナーズ・マインド」を持ったお嫁さんがやってきます。そのお嫁さんが、「こんなに美味しいのに、なんで積極的に売らないの?」と疑問を持ちます。そして、味噌を積極的に売っていくことになります。すると、これが大当たりするわけです。

あなたの「味噌」を探そう。

もともと、「原商店」には魅力的な商品があったのです。しかし、誰もがそのことに気づいていなかった。というよりも、そのことに慣れていて、そのことが当たり前のことになってしまっていたのだと思います。本当は物凄い「価値」あるものがすぐそこにあるのに関わらずです。このことを合コンに置き換えて考えられないでしょうか。

「原商店」の味噌のように、気づいていないだけ、慣れてしまっているだけ、勘違いしてしまっているだけで… もしかしたら、自分には自分の気づかない「味噌(魅力)」が沢山あるのではないでしょうか。そして、自分自身も、相手の中にある「味噌」に気づけていない、ということはないでしょうか。

「原商店」の味噌の事例からも明らかなように、そのことに慣れてしまっていると、自分ではそこにある価値に気づかないことも多いのです。逆に、自分のことを全然知らない「ビギナーズ・マインド」を持った他者だからこそ気づく「価値」というものがどなたにもきっとあります。だからこそ、合コンが役に立つのです。素敵な相手と出会える可能性があるだけでなく、自分でもまだ気づいていない「自分の魅力」と出会える可能性も合コンにはあるのではないでしょうか。

惚れ込むことが大切。

日本酒応援団株式会社の代表である小原忠直さんの言葉も合コンに活かせる気がしています。小原さんはもともと、ベンチャー企業に投資をするベンチャーキャピタリストだったそうです。そして、その経験から次のように述べています。

お金が儲かるからとか、今流行っているからという理由で起業すると、必ず失敗します。『自分が本当に惚れ込んだ事業』だからこそ、成功するまでビジネスを持続できるのです。(藻谷,2019,p.67)

給料がいい、美人、安定している… それも大切な要素であることは間違いありません。しかし、小原忠直さんの言葉にあるように、「自分が惚れ込む」ことが、合コンでも、恋愛や結婚でも、何より大切な気がします。あなたの中にある、「熱」を是非大切にしてください。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
藻谷ゆかり(2019)『衰退産業でも稼げます「代替わりイノベーション」のセオリー』新潮社

プロフィール
この記事を書いた人
majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
合コンと本とスペアリブが好きです。当サイトを運営しています。

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