盛り上がる合コン。盛り上がらない合コン。私たちは、その人のことをきっと何も知りません。そんなことを教えてくれる本。

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この記事のポイント。

金儲けのことしか考えず、インサイダー取引で捕まった人。こう僕は思っていました。著者が捕まったのは事実です。しかし、「金儲けのことしか」というのは、僕が自分の中で勝手に作りだした部分なんですよね。金儲けのことしか考えてないかどうか、というのは本人以外わかりません。

著者が事件当時、どんなミッションやビジョンを持っていたのか。どのような状況でどんな選択肢があり、その中でどう行動したのか。ことことも本人以外はわからないのです。

合コンも同じです。私たちは相手のことを何も知りません。そして人は簡単にはわかりません。このことを自分で理解していることが大切な気がします。そして、わからないからこそ、知るための努力が必要になるのだと思います。自分は何も知らない、ということを考えさせられる一冊です。

▼本文はここからです。

インサイダー取引で捕まった人。

私たちは何も知らないのかもしれません。
村上ファンド。僕は2019年で35歳になるのですが、僕たちの世代辺りからだとこの名前を聞いたことがあるように思います。
僕の中では、「金儲けのことしか考えず、インサイダー取引で捕まった人」ということになっていました。

その、村上ファンドを率いていた村上世彰さんの本です。
村上さんが、インサイダー取引で捕まったのは事実です。その当時についてもこの本には詳しく語られています。なので、その点についての考えは、人それぞれあっていいと思います。ただ、僕がこの本を読んで思ったのは、人のことを、本当は何も知らない。ということ。

人のことなんてわからない。

少なくとも僕は、村上さんがどう考え投資をしてきたのか。どんなミッションやビジョンを持って仕事に取り組んできたのか。今まで何も知りませんでした。
この本を読んでみて、少しわかった気がしますが、それでも、村上世彰さんという人の何パーセントも僕は知らないのだと思います。

もし、この本を読んでいなければ、僕の中で、村上世彰という人は、「金儲けのことしか考えず、インサイダー取引で捕まった人」で終わってしまっていたと思います。

自分が作った他人。

それは、とても恐ろしいことだと感じました。
その人が、その当時、どのような想いを持って、どのような行動をしたのか。どのような状況で、どのような選択肢があり、何故その方向に舵を切ったのか。それは、本人じゃないとわからないですよね。

それなのに、「あの人は●●でしょー」というように、何かわかったような気になってしまう。
「やっぱ●●だよねー」と偉そうに批判してしまう。
もちろん、人にどう見られるかが、全てではありません。なので、人からどう見られるかなんて気にしない人も多いと思います。ずっと沈黙を守っていた村上世彰さんも、そうなのかもしれません。

その中で、私たちにできるのは、「人は簡単にはわからない」ということを知ること。
「わからないからこそ知りたい」と思うこと。知るための努力をすること。
のような気がします。
自分一人が感じているだけで、真実は全然違うのかもしれないのです。

まずは、相手に興味をもってみる。

合コンに例えるなら、目の前の相手に興味をもち、
「●●に見えるけど、本当はどうなのかなー」
「なんでそう感じるのかなー」
と、興味を持ってみることが大切なのだと思います。意識して興味を持ってみるからこそ見えるものが、きっとあります。
そして、そこに、その方の最大の魅力があるかもしれません。

もし、その興味すら持てない時。そういう時もあるかもしれません。
その時は、自分に興味を向けてみるのはどうでしょうか。
「なんで自分はあの人に興味持てないのかなー」今まで知らなかった自分を発見できるかもしれません。

合コンで出会った人。
仕事で出会った人。
ニュースで知った人。
大好きなあの人。
大嫌いなあの人。

その人のことを、本当はまだ何も知らないのかもしれません。そう考えて生きてみるのも楽しいそうと感じさせてくれる一冊でした。僕的には、村上世彰さん、めっちゃカッコいいなと。

【引用・参考文献】
村上世彰(2017)『生涯投資家』文藝春秋

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