悲観主義と楽観主義、どちらが合コンで強いか気になった時に読む本。

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この記事のポイント。

コップに水が半分入っています。「半分もある」が楽観主義者。「半分しかない」が悲観主義者です。楽観主義は精神的健康やポジティブな結果を生み出します。悲観主義は精神的不健康やネガティブな結果を生み出します。

しかし、外山(2010)によれば、物事を「悪い方に考える」ことで成功している人もいます。防衛的悲観主義です。「うまくいくだろー」とポジティブな気持ちで努力するのが楽観主義者です。「うまくいかないかも」というネガティブな気持ちがあるからこそ努力するのが防衛的悲観主義者です。

忘れていけないのは、どちらの人も努力しているということ。楽観主義の人も悲観主義の人も、自分らしく努力していくことが何より大切な気がしています。合コンで努力を忘れていた時に読みたい本です。

▼本文はここからです。

楽しく生きるための心理学。

1998年、アメリカ心理学会の会長であったセリグマンが提唱した「ポジティブ心理学」。そのポジティブ心理学の入門書にもってこいの一冊です。この本によれば、そもそも、心理学には人間のネガティブな側面をメインに扱うことで発展してきたという背景があるそうです。例えば、戦争というとてつもないストレスを経験した人達がいたとします。その人達の心をケアすることを考えた場合、まず、心の弱い部分を理解する必要がありますよね。いきなり、楽観主義が大切とか、自尊の感情が大切とか、ポジティブになりましょう。とか言われても、正直キツイわけです。

現在でも、「カウンセリング」や「心理療法」と言えば、心の調子が悪い人達が通う場所、というような雰囲気があるのではないかなと思います。普通に生活している人が、「より良く生きるために」とか、「自分の可能性を広げるために」と言ったような理由で、「カウンセリング」や「心理療法」に通っているというケースに、少なくとも僕は出会ったことがありません。

けれど、心理学が「調子の悪くなった心」や「病んだ心」のために役に立つのであれば、それは、普通に生きている人が「更に充実して生きる」、「より楽しく生きる」ことにも役に立つはずですよね。このように、ネガティブな側面だけでなく、もっとポジティブな側面にも注目していこうという主張をしたのが、アメリカ心理学会の会長であったセリグマンです。つまり、マイナスをゼロに戻す役割だけでなく、ゼロからプラスにする役割も持っているのが心理学だということなのだと思います。

この本では、「学習性無力感」、「楽観主義」、「悲観主義」、「フロー経験」、「自尊感情」…というような、ポジティブ心理学の基本概念が説明されています。読めばいきなりポジティブな生き方が出来るようになる訳ではありませんが、なぜある人はポジティブな生き方が出来て、なぜある人はなかなかポジティブになれないのか、というようなことについて書かれていて、とても面白く読むことができます。やはり、「知る」ということは、とても大切な気がします。

悲観主義が生むポジティブなパワー。

この本の154ページに「悲観主義」について書かれているところがあります。タイトルは、「悲観主義:ネガティブ思考のポジティブなパワー」、悲観主義なのにポジティブ、面白いですよね。僕はとても気になりました。なぜなら、自分が悲観主義だと思っているからです。楽観的な部分もたまにあるけど、基本は悲観主義、というのが自分に対する僕の認識です。

コップに水が半分だけ入っている時、楽観主義の人は「半分もある」と感じ、悲観主義の人は「半分しかない」と感じる、という話はよく聞きますよね。僕は「あー半分しかない」と感じます。悲観主義ですよね。そんな悲観主義だからこそ、この本を読んでみようと思ったのだと思います。少しでもポジティブになれるのではないかと。

この本で紹介されていますが、セガストロームという心理学者によれば、楽観主義者はポジティブな言葉に注意を払い、悲観主義者はネガティブな言葉に注意を払うと言います。ここまでは、その通りだろうと納得できます。しかし、楽観主義者がネガティブな言葉にもそこそこの注意を払っているのに対して、悲観主義者はポジティブな言葉にほとんど注意を払っていない、ということも明らかにされているみたいです。物事にはネガティブな側面だけでなく、必ずポジティブな側面があるにも関わらず、悲観主義者は非現実的なほど、ネガティブな言葉に注意が集中してしまっているということです。このような研究結果を聞くと、悲観主義万事休す、という感じがしてしまいますよね。

防衛的悲観主義。

けれど、この本を読み進めていくことで、無理してポジティブになってもしょうがないなと。悲観主義でも問題ないんだな、とも感じました。ちなみに、自分の悲観主義を少し詳しく説明すると、僕の場合は、「防衛的悲観主義」というものになるのだと思います。この本によると、防衛的悲観主義とは、「前にうまくいっているにもかかわらず、これから迎える状況に対して、最悪の事態を予想する認知的方略」(中込ほか,2010,p.154)ということになるそうです。

簡単に言うならば、心配症と言えると思います。しかし、ただの心配症ではなく、心配症であるが故に「もしダメだった時」や、「もしうまくいかなかった時」という悪い結末も考え、そうならないように念入りに準備をする、というのが防衛的悲観主義です。防衛的悲観主義の人に、「まー大丈夫だろー」という言葉は絶対にないわけです。そして、最悪の事態を想定し、念入りに準備を行うことで良い結果を手にすることが出来るのです。

「うまくいくだろー」とポジティブな気持ちで努力するのが楽観主義の人で、「うまくいかないかも」というネガティブな気持ちがあるからこそ努力するのが防衛的悲観主義の人なのだと思います。ここで忘れてならないのは、どちらの人も努力しているということです。何もせずにただ楽観的なだけではダメだし、何もせずにただ悲観的になっていても仕方ないんですよね。どちらにしても努力は絶対に必要になります。

自分であること。楽観主義も悲観主義も良い。

もし自分が楽観主義なのであれば、楽観主義者として努力していけばいいし、もし自分が悲観主義なのであれば、悲観主義者として、努力していけばいいんです。この本にも述べられていますが、ポジティブであることが常に効果がある訳でもないし、正しい訳でもないのです。悲観主義者に無理してポジティブに考えさせようとすると、パフォーマンスが下がります。逆に、楽観主義者に悲観主義者のやり方をさせると、これもパフォーマンスが下がります。

ポジティブが良い訳でもなければ、ネガティブが良い訳でもない。結局のところは自分であればいいんですよね。つまり、合コンでも仕事でも恋愛でも結婚でも、まずは自分を知るということが何よりも大切になってくるのだと思います。合コンに参加した時も、相手がネガティブな人である場合もあるだろうし、相手がポジティブな人である場合もあると思います。しかし、ポジティブであるか、ネガティブなのか、ということではなく、しっかりと自分を知っている人なのかどうか、ということが一番大切になってくるのではないでしょうか。もちろん、これは、自分自身についても当てはまりますよね。トコトン自分であることができれば、怖いものはありません。あとは自分を磨く努力を楽観的に… 、もしくは悲観的にするだけです。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
中込四郎・石崎一記・外山美樹(2010)『ポジティブマインド:スポーツと健康、積極的な生き方の心理学』海保博之監修、新曜社

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この記事を書いた人
majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
合コンと本とスペアリブが好きです。当サイトを運営しています。

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