外食産業の人と合コンする時の本。

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この記事のポイント。

長時間労働で休みが少なく、給料も低い。外食産業でよく言われることです。しかし、外食産業には、人を喜ばせるのが大好きなホスピタリティ溢れる人が沢山います。

アメリカの社会学者であるアーリー・ホックシールドは、これから人間の仕事が無くなっていった時、最後に残るのは「感情労働」と言っています。「感情労働」とは簡単に言えば、自分の感情をコントロールし、相手に合わせた言葉や態度でサービスしていくことです。実際、レジの無いAmazon Goには沢山の店員がいます。

テクノロジーが更に進化し、今ある仕事が無くなった時、感情労働の能力が高い人が一番必要とされる時代になるかもしれません。外食産業の人と合コンする時に読みたい本です。

▼本文はここからです。

外食産業モテない説。

これからの外食産業について書かれた一冊です。労働時間が長くて休みが少ない、そして給料が少ない。外食産業についてよく言われることです。更に毎年沢山のお店が消えていくのが外食産業です。こんな風に聞くと、誰も外食産業に魅力を感じなくなってしまいますよね。

外食産業で働いていると言っただけで、合コンでモテなくなってしまうかもしれません。手前味噌で恐縮ですが、僕はこれまでに4000件の合コンをセッティングしてきました。年齢やタイプによるので、一概には言えませんが、例えば男性の希望で女性を探す時、飲食店勤務の男性よりは、公務員や金融系、サラリーマンの方の方が、女性は集まりやすいという傾向があります。

ちょっと勿体ないなと個人的には思っています。なぜなら、飲食店で働いている人には、ホスピタリティやおもてなしの心を持っている魅力的な人が沢山いるからです。お客さんの話し方や笑い方、オーダーの仕方など、ホントにちょっとした違いから、その時の気持ちや何を求めているかを敏感にキャッチしていくことができるので、空気も読めるし、気も効きます。

そして、飲食店で働いている人の多くは「人を喜ばせることが好き」だったり、「人の笑顔がみたい」という想いをもって働いている人達です。そんな人と過ごす毎日も楽しそうな気がしてくるのは僕だけでしょうか。

更に、中村(2019)が述べているように、小が大に勝つことが出来るのも外食産業の特徴です。個人でスマホを作ってもAppleにはかないませんが、小さい飲食店のコーヒーはスターバックスに勝てる可能性があります。ワクワクしてきますよね。

しかし、業界全体としてみるとモテない傾向にあるように思います。長時間労働、休みが少ない、給料も少ない。これが、今の飲食業界に対する世間一般のイメージなのかもしれません。

外食産業の逆襲。

僕も飲食店で働いているのでよく思います。このイメージを変えていかなければならないんですよね。高齢化と人口減少が更に進みテクノロジーが更に変化していく今の時代、その時代の変化に合わせて外食産業も変化していく必要があります。

この本のタイトルにあるように「逆襲」です。中村(2019)は、その「逆襲」のためのツールがITだと言います。例えば、最近何かと話題のキャッシュレス決済です。店をキャッシュレス決済のみで運営することが出来れば、レジ締めの作業がなくなります。そして、「お会計」の作業が簡略化します。

スタッフの負担が軽くなれば、その分、接客の時間を増やすことができます。これが更に進むと、アメリカのAmazon Goのように、「お会計」そのものが無くなっていくのかもしれません。好きなメニューを選び、好きなドリンクを飲み、そのまま店を出ていく。カメラが何を食べたか、何を飲んだかを自動で判別しスマホで自動的に決済されます。

生き残るのは「感情労働」。

つまり、IT化が進むことで、店員は色々な作業から解放されていきます。そうなった時、いったい何をするのでしょうか。店員は何を求められていくのでしょうか。もしくは、店員そのものがいらなくなってしまうのでしょうか。ここに、大変革の始まっているこれからの時代に必要なものが出てきます。

中村(2019)は、アメリカの社会学者であるアーリー・ホックシールドの『管理される心:感情が商品になるとき』という本を紹介し、人間の仕事が無くなっていった時、最後に残るのは「感情労働」と言っています。

ちなみに「感情労働」とは、ホックシールドによると、「相手に感謝や安心の気持ちを喚起させるような、公的に観察可能な表情や身体的表現をつくるために行う感情の管理」と定義されています。簡単に言えば、自分の感情をコントロールし、相手に合わせた言葉や態度でサービスしていくことと言えると思います。

テクノロジーがこのままのペースで発展していくと、多くの仕事がAIによって奪われていきます。そうなった時、「感情労働」の能力が高い人が生き残るのかもしれません。実際に、アメリカのAmazon Goには沢山の店員がいるそうです。店員は何をするかと言うと、「何か困ったことない?」といったように、気軽にお客さんに話しかけていると言います。

そこで求められるのは、話し方や笑い方のちょっとした違いから、お客さんのその時の気持ちや何を求めているかを敏感にキャッチしていくことや、空気を読むことです。テクノロジーの発展で便利になればなるほど、今よりも多くの「感情労働」が求められていくのかもしれません。

コンビニの新業態の開発のニュースを見ると、日本では「無人化店舗」という言葉がよく出てきます。しかし、Amazon Goでは、「キャッシャーレス店舗」と言うそうです。前者は、人件費を削り、少ない人数で運営できることをメリットと考えているのだと思います。

つまり店舗運営の効率化が目的です。後者は、「レジ待ち」や「レジでの煩わしさ」というストレスを解消することを目的にして開発されています。そのため、店員は沢山います。もし二つの店が並んでいたとしたら、あなたならどちらの店に行きたいでしょうか。

大きな変化が始まる時代、何がどうなるかは誰にも分かりません。20年前、Googleで検索し、Amazonで商品を買っている人はいませんでした。もちろん、LINEのスタンプを作る仕事もありませんでした。20年後、現在の大企業がそのままでいられる保証はどこにもありません。

レジの無くなったコンビニで、「ただお客さんと話すだけ」という仕事が年収一千万になっている可能性もゼロではありません。結局のところ、職業や業界が大切なのではありません。その人がどんな「仕事」をしているのかが何より大切な気がしています。

本には人生を豊かにする力があり、合コンにも人生を豊かにする力があります。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
中村仁(2019)『外食逆襲論』幻冬社

プロフィール
この記事を書いた人
majima.minoru

これまでに4000件以上の合コンをセッティングし、4000件以上の合コンを見てきました。
合コンと本とスペアリブが好きです。当サイトを運営しています。

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