AI時代(の合コン)を生き残る方法、が分かる本。

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唯一生き残るのは変化できる者である。

近くて便利な、「セブンイレブン」。この
、日本初の本格的なコンビニエンスストアチェーンの仕組みをゼロから作り上げたのが、この本の著者、セブン&アイHD元会長で現在、名誉顧問の鈴木敏文さんです。

今では当たり前の、「おにぎり」、「セブン銀行」、「高品質なプライベートブランド」。全て鈴木敏文さんが世に送り出したサービスです。この三つに共通するのは、どのアイデアも、周りから大反対されたことだそうです。が、結果的にうまくいきました。

ある人は、自分が持っている「常識」で世界を見ています。常識とは、言い換えれば自分が過去に経験して身につけてきたモノの集合体です。つまり、過去の延長戦上で物事を見て考えています。しかし、ある人は、「常識」に縛られず、「お客様の立場」で物事を見て、そして考えています。言うまでもなく、後者が鈴木敏文さんです。

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き残るのでもない。唯一生き残るのは変化できる者である」とダーウィンは言っています。合コンでも、仕事でも、生き方でも、変化の激しい時代に、「常識」に縛られてしまうことは最も危険です。鈴木敏文さんの働き方、そして生き方から、大変革の時代の合コンを生き抜く方法を学んでいきましょう。

行き当たりばったりに生きる。

結果から言うと、この本で学べるのは、「行き当たりばったりに生きる」ことの大切さです。セブン&アイHD元会長も「行き当たりばったりの人生」だったんです。むしろ、「行き当たりばったり」だったからこそ、今のセブンイレブンが作り上げられたとも言えます。

しかし、単なる「行き当たりばったり」ではありません。鈴木敏文さんは一貫して、「懸命に生きた」と言います。

例えば、就職がなかなかうまくいかず、想定外の会社(トーハン)に勤めます。しかし、仕事に正面から向き合い、『新刊ニュース』という無料冊子を、有料にし部数を五〇〇〇部から十三万部へと伸ばします。

セブンイレブンの創業でも、もともとは芸能プロダクションを立ち上げようとしていたのが、ひょんなことから流通業に携わることになってしまったと言います。さらに、アメリカの運営元から手に入れた「経営マニュアル」が一切使い物にならず、失敗続きだったそうです。社員も小売業の経験の無い素人ばかりです。しかし、その素人集団は既存の常識に挑戦し続けます。結果は言わなくても分かりますよね。

「行き当たりばったり」でいいんです。ただ、「懸命に」ということが何より大切になります。流されているだけ、嫌なことから逃げているだけ、という「行き当たりばったり」ではいけません。「行き当たりばったり」を一つ一つ積み上げていくことです。合コンに「懸命に」ぶつかっていけば、必ず何かが積み上がっていくはずです。

自分の頭で考えながら行動する。

そして、合コンに真正面からぶつかる時に大切なことがもう一つあります。「自分の頭で考える」ということです。何も考えずにガムシャラに懸命になるのではなく、「自分の頭で考えながら行動する」ということが大切です。

「自分の頭で考え、そして行動する」ために、大切なことが3つあります。鈴木敏文さんの言う、「仮説を持つこと」、「ブレないこと」、「シンプル思考」です。

合コンで仮説を持つ。

まず「仮説を持つこと」。鈴木敏文さんといえば、この「仮説と検証」の考え方が有名です。自分の「仮説」を「検証」していき、少しずつゴールに近づいていくわけです。この「仮説を持つこと」で一番大切なのは、「疑問を持つ」ことだと鈴木敏文さんは言います。

常識や物事を鵜呑みにせず、「本当にそうだろうか?」と、常に疑問を持つことができれば、「こうすれば、こうなるのでは」という仮説を立てることができるようになりますよね。合コンでは、「ハズレだー」「アタリきたー」と簡単に判断してしまいがちです。

もちろん、その直観も大事です。ただ、そのあとで「本当にそうだろうか?」と一度考えてみる。「ケチなやつだなー」と思ったら、「本当にそうだろうか?」と考えてみる。もしかしたら、心の底では自分が「ケチ」だからこそ、他人の「ケチ」が許せないのかもしれません。

すると、「あー、ケチなのは自分だったのかー」と自分を知ることができます。人は、自分を受け入れているほどにしか他人を受け入れられません。つまり、自分を深く知ることで、相手に対する見方も変わっていくんですよね。「本当にそうだろうか?」と、自分の感じ方や考え方、物の見方に一度疑問を持ってみることも合コンでは大切です。

合コンではブレない。

次に、「ブレない」ということです。セブンイレブンで言うと、「お客様の立場で考える視点」をブレずに持ち続けることです。おにぎり、銀行、高品質なプライベートブランドの商品… 全ては、「お客様の立場」からブレなかったからこそ生まれてきたサービスです。

銀行を設立する時、他の銀行のトップが鈴木敏文さんに「銀行はそう簡単につくれるものではありません」と忠告しに来たと言います。しかし、「コンビニに銀行があれば、お客様の利便性は格段に高まるはずだ」と、鈴木敏文さんはブレなかった。セブン銀行、とても便利ですよね。

合コンでも、「ブレない」ことが大切です。全てにおいて「ブレない」必要はありません。フラフラしてしまう時もあるし、「絶対〇〇するぞ!」と決めても、なかなかうまくいかない時もあります。頑張れない時も、一切やる気がしない時もあります。

ただ、絶対にブレてはいけないことが一つだけあります。それは、「自分が主役で生きる」ということです。人を好きになることも、別れることも、自分で決めることです。努力しても変えられないことは受け入れることです。そして、人のせいにしない。

「3回告白してダメなら諦める」というように、自分が決めることです。合コンでの主役は自分しかありえません。ただし、「自分のことしか考えられない」とそれは事故です。自分が主役で生きることが当然なのと同時に、相手も「相手の人生の主役」です。お互いに尊敬しあえたとしたら、素晴らしいことですよね。

合コンはシンプルに。

最後は「シンプル思考」です。言い換えると、「ものごとの本質」を捉えるということです。もっと簡単にすると、「ものごとを単純明快に考える」ことです。

そして、「ものごとを単純明快に考える」時に大切なのが、「素人の発想」だと鈴木敏文さんは言います。セブンイレブンのセブン銀行はまさに「素人の発想」ですよね。「コンビニに銀行あったら絶対に便利だ。それを実現できる銀行をつくろう」と鈴木敏文さんは、単純明快に考えたわけです。

これは、金融の専門家から見ると、まさに「素人の発想」だったそうです。それまでの銀行ATMは一台800万円でした。しかし、機能を絞り込むことで、一台200万円でつくることができたと言います。セブン銀行は、「素人の発想」がなければ作れなかったんです。面白いですよね。

合コンでも「単純明快に考える」ということは大切になります。例えば、「自営業は嫌」ということを聞くことがあります。それぞれの好き嫌いがあるので、これは問題ありません。ただ、この時にも、「本質は何なのか」を考えてみることが大切です。

多いのは、「自営業は安定していない」と考えているケースです。これは正しいと思います。いつ何が起こるか分からない自営業は安定していません。しかし、その裏には「自営業より会社員の方が安定している」という考えがあるような気がします。つまり、このケースで言えば自営業が嫌なのではなく、「安定していない」ことが嫌なのではないかなと思います。

けれど、「会社員」は本当に安定しているのでしょうか。たしかに、人口も右肩上がりの成長社会での「会社員」は安定していました。しかし、現在は成長社会ではありません。元リクルートで教育界のさだまさしと呼ばれている藤原和博さんが言うように、現在は、「成熟社会」です。そして、「成熟社会」のキーワードは、「多様化・複雑化・変化」だと言います。

ダーウィンが言うように、「唯一生き残れるのは変化できる者」だけです。だとすれば、多様化し、より複雑化し、変化が早い今の時代において、一番のリスクは「変わらない」ということと言えますよね。

「これで一生安定だー」と勘違いしている会社員と、「柔軟に変化して生き抜いてみせるぞー」と息巻く自営業の人。どちらが「成熟社会」で生き残れるのか、ということです。

つまり、「本質」は、「その人が変化できる人なのかどうか」ということです。大手企業、中小企業、専門職、自営業、YouTuber、ホスト、スナックのママ… どんな「職業」についているのかではなく、その人がどんな「仕事」をしているのかが何より大切なはずです。

合コンの「プロ」になってはいけない。

最後に、合コンでの「シンプル思考」についてです。色々な経験、色々な恋愛、色々な合コン… を経て、誰しも「今の自分」がいるはずです。そして、「今の自分の考え方や価値観」が身体に染み込んでいます。それは言い換えるなら、「自分が自分の専門家」になっている状態です。

「私はこういう人間」、「合コン相手の条件は〇〇な人」、「〇〇な人と出会えればうまくいく」という感じです。けれど、せっかくの合コンです。「素人の発想」も是非大切にしてみてください。合コンにおける「素人の発想」とはなにか。それは、沢山の合コンを経験していない自分であり、色々な恋愛を経験していない自分であり、世の中の常識や現実を何も知らない自分です。

「素人のあなた」は、どのような合コンでドキドキして、どのような人で出会いたいと思うのでしょうか。そして、どのような恋、どのような結婚を望むのでしょうか。

ちなみに、僕の中の「素人の自分」は、「好きになった人と幸せになりたい」と言っています。いらないものを削ぎ落とし、何も知らない自分がシンプルに考えるからこそ、一番大切なことが見えてきます。あとは、「素人の自分」の夢を叶えられるように、「現実の自分」が懸命に生きればいいだけです。

鈴木敏文さんの働き方や生き方は、多くのことを僕たちに教えてくれます。合コンにとても役立つ一冊なので、興味があれば是非一度読んでみてください。本には人生を豊かにする力があり、合コンにも人生を豊かにする力があります。この本と合コンで、皆さまの人生が更に豊かになることを願っています。

【引用・参考文献】
鈴木敏文(2016)『働く力を君に』講談社

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