合コンで、「けど、自営業かー」と感じた時に読む本。

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興奮度★★★★

この記事のポイント。

合コンで「安定した職業の人がいい」ということを女性からよくお聞きします。結婚生活、子育て、老後… どうしてもお金は必要になります。もしパートナーが安定した職業の人であれば、お金の面での苦労は少なくてすみそうです。これは大きなメリットであるのは間違いないですよね。

しかし、この本に出てくる「幸福度」に関するデータを見てみると、必ずしも安定がベストとは言えない側面も見えてきます。

橘(2019)によれば、生まれてから死ぬまでずっと貧乏という人が最も幸福度が低く、その次に幸福度が低いのが生まれてから死ぬまでずっと金持ちだった人だそうです。幸福度が最も高いのは、貧乏に生まれて金持ちになった人です。つまり、幸福度の低い人生には変化がないのです。

「人生は物語」と橘(2019)はいいます。そして、物語は変化があるからこそ面白いのだと思います。変化を恐れず物語れる人生を生きる。その攻略法を教えてくれる一冊です。

▼本文はここからです。

サラリーマン、絶滅。

日本人の多くはいまだにサラリーマンになる以外の選択肢はないと思っているけど、これは人生の攻略法としては最悪だ。なぜなら、サラリーマンは絶滅していく運命なのだから。

(橘,2019,p.255)

パンチの効いた文章ですよね。
お金、仕事、幸せについて書かれた一冊です。10代、20代、30代、40代…すべての年代の人が読んで楽しめる内容ではないかなと思います。

タイトルに、「攻略できる」とある通り、人生をどう攻略していくのか、ということが全体的にポジティブに書かれています。なので、とても楽しく、あっという間に読めてしまいます。

物語れる生き方と、物語れる人生。

いいなと思ったのは、人生は物語だと主張しているところ。
もちろん、これは誰もが知っていますよね。誰もが自分の人生の主役で、100人いれば100通りの物語があるわけです。その中で、みんな自分の物語を一生懸命生きています。

けれど、この本を読み、もう一度自分自身に問い直しました。
自分は物語れる人生を生きているのだろうか。

自分のことを何も知らない人に、自分の人生を語れるのだろうか。そして、その物語は面白いのか。
人に見せるための物語ではなく、人生を自分自身が納得のいく物語とすることができるか。そのためには、攻略法も必要になりますよね。

人生一度きり、どうせなら面白い人生、そして、語れる人生にしたいです。
そのために、どのように、働き、どのようにお金を増やし、どのような幸せを見つけるのか。そのための攻略法を見つける手伝いをしてくれるのが、この本な気がします。

幸福度が低いのは変化がないから。

また、本の中で、幸福度について書かれているところがあるのですが、それによれば、生まれた時に貧乏で、死ぬ時も貧乏な人がもっとも幸福度が低いみたいです。これは想像できますよね。
驚くのは、その次に幸福度が低い人たち。
それは、生まれてから金持ちで、そのままずっと金持ちだった人、だということです。ちなみに、もっとも幸福度が高いのは、貧乏に生まれて、そこから金持ちになった人だそうです。

ここから、あることがわかります。
幸福度が低い人生には、変化がないんです。

初めから終わりまでずっと一緒です。たしかに、自分の力で何一つかえることができなかったら、楽しくないですよね。
逆に、自分の努力や偶然の出会いなどによって、数多くの山や谷を乗り越えたとしたら… とても楽しそうな気がします。

合コンでよく聞くワードのひとつに、安定した職業、というのがあります。
これは、女性からよくお聞きします。
たしかに安定した職業の男性だと、結婚生活や子育て、老後を考えると、お金の面での苦労は少なそうです。

どうしてもお金は必要なので。
また、女性は本能的にそうなる…という話もどこかで聞いたようなことがあるような気もします…。

「安定したいい人生だったー」と思えればOK。

ただ、一度だけ立ち止まってみませんか。
安定した一生。
その物語の主人公で本当にいいのでしょうか。

映画の『タイタニック』で、主人公の二人が普通に帰ってきて幸せになっていたら、それはそれで幸せだったはずです。ただ、何十年後も、きっと何百年後も、人々の胸をうつ映画は絶対出来なかった気がします。
また、人生や仕事で成功した人の話を聞いたとき、そこに何の苦労もなく、何の変化もなかったとしたら、聞いていて面白いでしょうか。

安定には、沢山の素晴らしい面があるのは事実です。
しかし、人生は物語です。
自分が死を迎える時、「安定したいい人生だったー」と、心の底から思えるでしょうか。
安定しただけの物語…本やドラマ、映画だったら、絶対におもしろくありません。

これからの時代、望まなくてもドラマチック。

とは言っても…人生100年時代です。
10年前にはスマホがここまで普及するのを想像出来なかった人が多いように、10年後や20年後、30年後の社会や仕事、会社がどうなっているのかなんて、誰にも分かりませんよね。

つまり、安定を求めていっても、安定していられないのがこれからの時代なのだと思います。けど、そのことで不安になる必要なんかないんです。
苦労した時はチャンスです。 自分の人生が、それだけ「語れる人生」になる、ということなのですから。

攻略法はとてもシンプル。

この本の中では、お金との付き合い方についても、多くのことが書かれています。それによれば、年収800万以上からは、幸福度は上がらなくなっていくのだそうです。これは、他の心理学の本でもそう書かれていたので、間違いなさそうです。
二人だと、1600万です。ハードルは高く感じるでしょうか。低く感じるでしょうか。

2010年の国民生活基礎調査によると、18歳未満の子供のいる家庭に限れば、年収1000万以上の世帯は、6世帯に1世帯みたいです。
あれ? 結構多いですよね。そうなんです。多いみたいなんです。

なぜか。
理由は、二人で働くこと。とてもシンプルですよね。
けど、なにかとてもほっこりしました。

二人で共に働き、共に家を守っていく。そんな生き方もとても魅力的です。
もちろん、結婚せず、一人で楽しく生きていく、というのも素敵な生き方だと思います。

これからの時代には、これからの働き方と、これからの幸せの在り方、そして、これからのお金の形や家族の形がある。
このこと、そして、その攻略法を、明るく、ポジティブに、わかりやすく説明してくれる一冊です。

【引用・参考文献】
橘玲(2019)『人生は攻略できる』ポプラ社

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